ぼくの名前はズッキーニ
ぼくのなまえはずっきーに MY LIFE AS A COURGETTE
解説
第89回アカデミー賞長編アニメーション部門ノミネートほか各国の映画賞を席巻したストップモーションアニメ。不慮の事故で母を亡くした9歳の少年イカールは、彼女がつけた“ズッキーニ”というあだ名を大切にしている。彼は孤児院に連れて行かれるが……。アヌシー国際アニメーションフェスティバル2016最優秀作品賞・観客賞受賞、第42回セザール賞最優秀脚色賞・最優秀長編アニメーション賞受賞、第74回ゴールデングローブ賞長編アニメーション賞ノミネート。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
間違って飲んだくれの母親を殺してしまった(事故?)ズッキーニ、孤児院に送られてそこでの仲間達との生活と、新しく入ってきた少女とのほのかな愛情、そしてハッピーエンド。
これが実写だったらつまらない映画になっていたろう。人形劇にしたことで、言いたいことがストレートに伝わってきた。
これはアニメだからなのか、孤児院の仲間が6人しかいない。途中でカミーユと言う女の子が入ってくるがそれでも7人だ。でその仲間達がそれぞれ個性的だ。人種が違ったり、いろいろな過去を持たせている。最初はいじめっ子だったシモンも、仲良くなると彼のつらい過去が話される。皆いろいろ持っているのだ。
個々の事例を挙げてもネタバレになるだけか。孤児院にいるそれぞれの事情を描きながら、そこから普遍的な事を描いている。
子どもって大変なんだぜ。子どもは愛情を求めている。だけど、孤児院にいる皆は小さい頃から愛情を十分に与えられていなかった。それでも健気に皆で仲良く暮らしていっている。そして、ラスト、愛情を与えられたズッキーニとカミーユは幸せになるだろう。皆幸せになって!
これを実写化で描いていたら安っぽい映画になってしまったであろう。私なんか鼻白んでしまっただろう。いじめっ子との仲直りも批判的に観ただろうし、最後のハッピーエンドも素直に観れなかったかもしれない。アニメのおかげで、ストレートに感動を与えてくれた。
みんな頑張れ!
「ぼくの名前はズッキーニ」のストーリー
不慮の事故で母親を亡くした9歳の少年イカール。彼は、母親がつけてくれた“ズッキーニ”というニックネームを大切にしている。イカールは同じ年頃の子供が集まる孤児院に連れて行かれるが、はじめは馴染むことができない。しかし、それぞれに複雑な事情を抱える仲間たちと過ごすうち、次第に心を開いていく。
「ぼくの名前はズッキーニ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ぼくの名前はズッキーニ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ ドラマ |
製作国 | スイス フランス |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2018年2月10日 |
上映時間 | 66分 |
配給 | ビターズ・エンド=ミラクルヴォイス |
レイティング | 一般映画 |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://www.boku-zucchini.jp/ |
コピーライト | (C)RITA PRODUCTIONS / BLUE SPIRIT PRODUCTIONS / GEBEKA FILMS / KNM / RTS SSR / FRANCE 3 CINEMA / RHONES-ALPES CINEMA / HELIUM FILMS / 2016 |
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