解説
「After Tiller」でエミー賞を受賞したラナ・ウィルソンが、自殺防止活動に取り組む僧侶・根本一徹の日常に密着したドキュメンタリー。岐阜県にある大禅寺の住職、根本の元に日々届く自殺志願者からのSOS。根本は彼らの元に駆けつけるが……。坂本龍一が、クリスチャン・フェネスと共同で挿入曲を提供している。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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ライター石村加奈撮影に3年半かけられたと聞くが、自殺防止活動家(僧侶)への敬意を多分に払った上での撮影と想像する。望みもしないのに生まれてから、死へと向かっていく理不尽さに対抗... もっと見る
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脚本家北里宇一郎自殺のサインを出す人間がいれば、いつどこにでも駆けつける。そんな僧侶がいて、キャメラは彼に密着する。一見、自殺防止メッセージ映画。が、それだけじゃない気がする。... もっと見る
「いのちの深呼吸」のストーリー
岐阜県関市。大禅寺の住職、根本一徹の元には、インターネットや携帯電話を通じて、全国の自殺志願者からのSOSが昼夜を問わず届く。自暴自棄になり、大量の精神薬に逃げ込む男や女たち。彼らに共通するのは、日常生活で徹底的に追いつめられ、家族や友人を頼ることもできず、自分を不要な人間だと思い込む孤独な心。そんな彼らの元に、根本は駆けつける。だが、特別なことはしない。じっと話を聞き、一緒に食事をするなどして、さりげなく寄り添うだけだ。それでも彼らは根本の存在に安堵し、いのちの深呼吸をするように少しずつ生気を取り戻していく。かつて身近な3人の人間を自殺で亡くした根本は、心臓に病魔を抱えながらも大量のメールや電話に応え続ける。だが、心身は限界に達していた。一体、彼を突き動かすものは何なのか……?
「いのちの深呼吸」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「いのちの深呼吸」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2017 |
公開年月日 | 2018年9月8日 |
上映時間 | 87分 |
配給 | パンドラ |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://xn--n8jyctbb4296bwlar58l.com/ |
コピーライト | (C)DRIFTING CLOUD PRODUCTIONS, LLC 2017 |
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