ウォーデン 消えた死刑囚

うぉーでんきえたしけいしゅう THE WARDEN
上映日
2021年1月16日

製作国
イラン

制作年
2019
上映時間
91分

レーティング
一般映画
ジャンル
ラブロマンス サスペンス・ミステリー ドラマ

check解説

イランの新鋭ニマ・ジャウィディが贈るサスペンス。1966年。新空港建設のため、イラン南部の刑務所の立ち退きが決まる。所長のヤヘド少佐指揮の下、新しい刑務所へ囚人たちの移送が開始されるが、その作業中、1人の死刑囚が行方不明になってしまう。出演は「ジャスト6.5 闘いの証」のナヴィド・モハマドザデー。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     よくできたサスペンスだ。一気に観させてくれる。
     時代背景は1960年代後半。舞台は移転最中の刑務所。新しい刑務所に移送したはずの受刑者が1人足りない。移転前の刑務所に残っているはずだ。いなくなった受刑者は死刑が確定している。から話は始まる。こんな設定なんて、ミステリー小説みたいだけど、調べても原作は出てこない。とすると、監督がこの設定を考えたのか。なかなかない設定だ。で、まずカメラワークが良いねえ。いかにもミステリー映画らしいカメラワーク。通路のシーンに多用されているが、カメラが寄っていくのではなく、ゆっくりと引いてくる。空っぽになった刑務所も良いねえ。ちょっと不気味でもあり、無機質でもあり、絵の構図としても作りやすい。こんな構図でカメラがゆっくり引いたら、いかにも何かありそう。カエルが出てきたり、猫が出てきたり、トリッキーな設定もしている。
     失踪した死刑囚は絶対に刑務所の中にいるのだが見つからない。解体業者へに引き渡し時間が迫ってくる。途中で死刑囚担当の女性の社会福祉士が出てくる。死刑囚のプロファイルを持ってきたのだ。刑務所の所長はちょっと気があるよう。社会福祉士は死刑囚が無罪であると主張してくる。いろいろな外乱を入れながらミステリーは進んでいく。
     失踪した囚人は最後まで出てこないが(最後の方で遠景で人影がちらっと出るが)、ラスト、カメラが囚人の視点で撮られている。
    この映画の予告編や紹介を読むと、「正義とは?良心とは?」とあるが、主人公の所長の心理がそれに揺れているようには見えない。そこは描けていないのではないか。だからラストをどう見るか、なんだよな。
     社会福祉士が囚人の捜査を妨害するような行動を取り、それが見つかるのだけれど、その段階で犯罪であり、拘束すべきだと思うんだけど。
     ウォーデンって何?

「ウォーデン 消えた死刑囚」のストーリー

1966年、イスラム革命前のイラン。新空港建設のため、南部にある刑務所の立ち退きが決まる。囚人たちを新しい刑務所へ移送することになるが、無事任務を果たせば、所長のヤヘド少佐(ナヴィド・モハマドザデー)には大きな出世が約束されていた。それは、彼にとって難しいことではないはずだった。ところがその作業中、1人の死刑囚が行方不明という報告が入る。所外への脱走はあり得ないと判断した少佐は、所内の徹底捜索を決断。事情を聴くため、死刑囚を担当していたソーシャルワーカーを呼び寄せる。ところが、少佐は美しく聡明な彼女に以前から惹かれていた。正義とは何か、良心とは……?キャリアだけを追求してきた少佐は、恐らく生まれて初めてその問いに直面する……。

「ウォーデン 消えた死刑囚」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「ウォーデン 消えた死刑囚」のスペック

基本情報
ジャンル ラブロマンス サスペンス・ミステリー ドラマ
製作国 イラン
製作年 2019
公開年月日 2021年1月16日
上映時間 91分
製作会社 Iranian Independents
配給 オンリー・ハーツ
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
公式サイト http://just6.5andwarden.onlyhearts.co.jp/
コピーライト (C)Iranian Independents

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