戦火のランナー

せんかのらんなー RUNNER
上映日
2021年6月5日

製作国
アメリカ

制作年
2020
上映時間
88分

check解説

難民からオリンピック選手になったグオル・マリアルの半生をたどるドキュメンタリー。8歳の頃、戦火のスーダンを走って逃げたグオルは、幸運にも難民キャンプで保護され、16歳でアメリカへ渡る。やがて、初めて走ったマラソンで五輪出場資格を得るのだが……。ドキュメンンタリーのプロデュースなどを手がけてきたビル・ギャラガーによる長編初監督作。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画・音楽ジャーナリスト
    宇野維正
    人物を対象としたドキュメンタリー映画への評価は、その人物に対する敬意や畏怖の念と分けて考えたい。その前提に立つなら、本作から得られるのは、テレビのドキュメンタリ... もっと見る
  • ライター
    石村加奈
    「走る原動力とは?」等、会見で難問に簡潔に応じるスポーツ選手の姿には畏敬の念を抱くばかりだが、ビル・ギャラガー監督はグオル・マリアル選手に安易に言葉を求めない。... もっと見る
  • 映像ディレクター/映画監督
    佐々木誠
    開催の是非で揺れる今回の五輪。オリンピックの意義についてここまで考えたことはなかったが、本作は、その東京大会に向かって動き出すところで終わる。過酷な運命を命がけ... もっと見る

「戦火のランナー」のストーリー

1984年、スーダンに生まれたグオル・マリアル。だが彼が8歳の頃、スーダンはどこもが戦場で、子どもはさらわれ家は燃やされていた。そんななか、両親は苦悩の末、グオルの命を守るために彼を村から一人で逃がすことを決意。戦場をさまよい歩くグオルは、やがて武装勢力に捕まってしまうが、ある日の夜明け前、走って逃げ出すことに成功。その後4年間スーダン南部を放浪する。幸運にも難民キャンプで保護された彼は、16歳でアメリカへ移民するチケットを手にする。高校に入学した彼は、走ると他を圧倒。その後、初めて走ったマラソンで2012年ロンドン五輪出場資格を得る。だが、南スーダンが建国されたのはロンドン五輪開催の一年前。国内オリンピック委員会がなく、代表する国がなかった。グオルの出場は危ぶまれたが、国際オリンピック委員会(IOC)が“国のない男”といわれた彼の個人参加選手としての出場を認め、祖国南スーダンの人々の期待を背負って走ったグオルは完走する……。

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「戦火のランナー」の写真

「戦火のランナー」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「戦火のランナー」のスペック

基本情報
製作国 アメリカ
製作年 2020
公開年月日 2021年6月5日
上映時間 88分
配給 ユナイテッドピープル
アスペクト比 16:9
カラー/サイズ カラー/シネスコ
公式サイト https://unitedpeople.jp/runner/
コピーライト (C)Bill Gallagher

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