日常対話

にちじょうたいわ SMALL TALK
上映日
2021年7月31日

製作国
台湾

制作年
2016
上映時間
88分

check解説

台湾の女性監督が自ら家族を撮影したドキュメンタリー。葬式陣頭を営むアヌは夫の暴力から身を守るため、幼いチェンとその妹を連れて家を飛び出した。チェンは「女性が好きな女性」として奔放に振る舞うアヌへの不信感を募らせ、母娘関係は冷え切ってしまう。製作総指揮は、「黒衣の刺客」のホウ・シャオシェン。第67回ベルリン国際映画祭パノラマ部門テディ賞受賞、第19回台北映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞、第90回アカデミー賞外国映画賞台湾代表作品。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 非建築家、美術家、映画評論、ドラァグクイーン、アーティスト
    ヴィヴィアン佐藤
    カメラは現代の魔術だ。死者の魂を鎮めたり過去を救済するまるで修験道士の役割を果たす。娘はカメラを携え、母親の過去を尋問か取り調べをするように追い詰めていく。敢え... もっと見る
  • フリーライター
    藤木TDC
    製作総指揮・侯孝賢の趣味っぽい台湾の田舎町の風景や大衆演芸にウットリできる人か、自分の家族にカメラを向ける私的記録映画に強い興味がある人、入場対価に満足するのは... もっと見る
  • 映画評論家
    真魚八重子
    夫からのDV被害に耐えかねた母とともに逃げ、貧乏を余儀なくされた逸話に対し、その母が同性愛者で多数の女性と享楽的に過ごす姿は、本作の世界観において気まずさが漂う... もっと見る

「日常対話」のストーリー

チェンは6歳で母アヌの営む葬式陣頭の仕事を手伝い始め、10歳で小学校中退を余儀なくされた。アヌは夫の暴力から身を守るため、チェンとその妹を連れて家を逃げ出す。チェンは学校に通うことができなかった子供時代や、弔い業に対する世間の冷ややかな視線、周囲に隠すことなく「女性が好きな女性」として奔放に振る舞うアヌへの偏見、さらに娘たちよりも恋人を優先するアヌに次第に不信感を募らせ、母娘関係は他人のように冷え切っていた。やがて、自らも一児の母となったチェンは、家族の姿を映画として撮影することで、アヌの本音を聞き出し、自分の秘密を打ち明けようとする。

「日常対話」の映像

「日常対話」の写真

「日常対話」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「日常対話」のスペック

基本情報
製作国 台湾
製作年 2016
公開年月日 2021年7月31日
上映時間 88分
配給 台湾映画同好会
アスペクト比 16:9
音量 5.1ch
公式サイト https://www.smalltalktw.jp/
コピーライト (C) Hui-Chen Huang All Rights Reserved.

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2021年8月下旬号 現代台湾映画が見つめる、恋、愛、母 「日常対話」 作品評
REVIEW 日本映画&外国映画 「日常対話」
2021年8月上旬号 UPCOMING 新作紹介 「日常対話」