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ウィリアム・ウェルチの関連作品 / Related Work
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海の密室
制作年: 1933「沈黙(1931)」「夫を殺すまで」と同じくルイ・ガスニエとマックス・マーシンが共同監督した映画で、ピーター・ルーリックの原作を、「響け応援歌」のクロード・ビニヨンが改作し「暗黒街の顔役(1932)」「七月の肌着」のシートン・I・ミラーと監督マーシンが共同して脚色に当たった。出演者は「お蝶夫人」「七月の肌着」のケーリー・グラント、「婦人に御給仕」のベニタ・ヒューム、「暴風の処女」「恐怖の甲板」のジャック・ラリュウ、「紐育の仇討」のロスコー・カーンス、「仮面の米国」「生の創め」のグレンダ・ファレル等が主なるもので、撮影は「戦場よさらば」「坊やはお寝み」のチャールズ・ラングの担任である。 -
スタンレーの亜弗利加探険
制作年: 1922ユ社が教育的連続劇と銘打って「西部の勝者」に続いて発表せる連続劇で、ジョージ・プリムトンの原作および脚色を、「毒旋風」と同じくエドワード・カルが監督したもの。主役はフォックス社から移ったジョージ・ウォルシュと、「ターザンの冒険」そのほかでおなじみのルイズ・ロレインとである。 -
あの丘越えて(1920)
制作年: 1920ウィル・カールトンの詩「あの丘越えて養老院へ」Over the Hill to the Poor Houseおよび「あの丘越えて養老院から」Over the Hill forom the Poor Houseの2篇に基づき、ポール・H・スローンが脚色し、「ホワイト・モール」などを監督したハリー・ミラードが監督した人情劇で、映画界に初めて入ったメアリー・カー夫人が実に洗練された演技を見せる。壮年時代から老年に至るまでの母親を、少しの不自然さもなく確実に表現し、母性の温い愛と絶ゆるなき献身とを極めて自然に演出している。ユ社の「スタンレー阿弗利加探険」でスタンレーに扮したウィリアム・ウェルシュが「父」に、「ファントマ」出演のジョニー・ウォーカーが孝行息子ジョンにそれぞれ扮している。家庭道徳の根本義を宣明し、母愛の深さと孝道の大精神を讚美した人道的の映画で、全米の監獄が囚人教化の目的に使用したとか、あるいはニューヨークで1年以上も大入り満員を取ったとか、2万5千本のプリントを製作したなどという事実に徴しても、いかに人々に多大の感動を与えたかが分かろう。母の愛を取り扱った映画がこの作品の後から雨後の筍のように製作されたことを見ても分かる。原作者は言う―世の中に母の愛ほど、自己を忘れた崇高な精神の発露はない。喜びも悲しみも、母は我が子のために常に涙を流している。母が子供を育てる苦労を知ったらば、成長した子供達が母のことを忘れ去ることの多いのは、何という不思議であろう。ここに述べんとする物語も、世界中のどこへ行っても見い出すことのできる「母」の身の上なのである―と。
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