加藤晴彦 カトウハルヒコ

  • 出身地:岐阜県可児市
  • 生年月日:1975/05/13

略歴 / Brief history

岐阜県可児市で生まれ、愛知県名古屋市で育つ。1989年、NHK名古屋放送局のオーディションを受け、ドラマ『中学生日記』で俳優としてデビュー。93年、“第6回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト”で審査員特別賞を受賞したのを機に、本格的な芸能活動を始める。TBS『アリよさらば』94で矢沢永吉が担任をつとめるクラスの生徒役、NHK連続テレビ小説『走らんか!』95で主人公の親友役を演じ、徐々に注目を集めるようになる。96年には、地元・名古屋に本社を置くスポーツ用品企業『アルペン』のウィンターシーズンのCMに起用され、以降、広瀬香美が歌うテーマソングとともに毎冬のお馴染みの存在として認知される。映画は94年、鹿島勤監督「今日から俺は!!」の端役で初出演し、今関あきよし監督「すももももも」95では、持田真樹演じるヒロインの妹の優柔不断な彼氏役で印象を残した。96年、廣木隆一監督「『物陰に足拍子』より/MIDORI」に準主演、嶋田博子演じるヒロインとのベッドシーンもこなした。以降は、TBS『友達の恋人』97、『Love Story』01、フジテレビ『神様、もう少しだけ』98、『オーバー・タイム』『彼女たちの時代』99、日本テレビ『ロマンス』99、NHK『ご就職』99など多数のテレビドラマに出演を重ねる一方、モデルとしても『ファインボーイズ』『ビダン』といった雑誌の表紙をたびたび飾るなど、ファッションリーダーとして注目を集める。2001年の黒沢清監督「回路」で映画初主演も果たし、翌02年の天願大介監督「AIKI」では、下半身麻痺となった青年・芦原太一が合気柔術を通して再び生きる力を取り戻していく姿を熱演、高く評価された。テレビ朝日『早乙女タイフーン』01、TBS『刑事イチロー』03では、連続ドラマ主演の看板も背負う。99年から06年まで司会をつとめたフジテレビの恋愛バラエティ番組『あいのり』や、同局のコントバラエティ『ココリコミラクルタイプ』03~06など、近年はバラエティタレントとしてのイメージが強かったが、11年に古巣であるNHK教育『中学生日記』に復帰。花屋を営む保護司を演じた。舞台は、荒俣宏の作・演出による舞踊劇『マダム・ゑれくとりっく』10にゲスト出演しているが、蓬莱竜太演出の青山円形劇場『ポテチ』11が実質的な初舞台となった。

加藤晴彦の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 口裂け女

    制作年: 2006
    1970年代に社会現象にまでなった都市伝説「口裂け女」。過去に何度も映画化の話が持ち上がったが、どれも直前に中断していた。そんな「口裂け女」の物語を初めて描いたホラー作品。主演は、佐藤江梨子(「キューティーハニー」)、加藤晴彦(「回路」)、そして水野美紀(「踊る大走査線」シリーズ)。監督は「ノロイ」で新たなホラーの地平を切り開いた白石晃士。
    50
  • 龍が如く 劇場版

    制作年: 2007
    プレイステーション2専用ゲーム『龍が如く』の劇場映画化。監督は、「着信アリ」「妖怪大戦争」の三池崇史。主人公の桐生一馬には、「血と骨」「戦国自衛隊1549」の北村一輝。闘鬼・真島吾朗には、「月はどっちに出ている」「新・仁義の墓場」の岸谷五朗。
    50
  • LOFT(2005)

    制作年: 2005
    女性作家が千年前にミイラ化した女性の因果に巻き込まれる。ミステリー、ホラー、サスペンス、そしてラブストーリーの域を超えた、黒沢清監督の真骨頂というべき“至極の恐怖”の世界。主演は「嫌われ松子の一生」の中谷美紀。ほか、豊川悦司、西島秀俊らが出演。
  • レディ・ジョーカー

    制作年: 2004
    ビール会社社長誘拐事件を、犯人グループ、標的にされた企業、警察の三者の視点から描き、日本の社会に潜む闇を抉り出した群像サスペンス。監督は「魔界転生」の平山秀幸。高村薫による同名小説を基に、「血と骨」の鄭義信が脚色。撮影を「69 sixty nine」の柴崎幸三が担当している。主演は「BROTHER」の渡哲也と、映画初出演の新人・徳重聡。
  • Life is Journey 『LIFE』

    制作年: 2003
    人生の出会いと別れをテーマに、俳優として活躍する田辺誠一が「discord」に続いてメガホンを取った4話構成のオムニバス。ひとりの女性の70年に及ぶ人生を、ワンシーン・ワンカット、セリフ無しで描出する実験的短編。脚本は田辺誠一。撮影を「新・仁義なき戦い 謀殺」の山本英夫が担当している。主演は「歩く、人」の大塚寧々。
  • AIKI

    制作年: 2002
    デンマークの実在の車椅子武術家、オーレ・キングストン・イェンセンをモデルに、下半身麻痺となった青年が合気柔術を通して再び生きる力を取り戻していく姿を描いた人間ドラマ。監督は「無敵のハンディキャップ」の天願大介で、脚色も担当。撮影に『アジアンビート5 台湾篇シャドー・オブ・ノクターン』の李以須があたっている。主演は「回路」の加藤晴彦。第59回ヴェネチア国際映画祭出品、第27回報知映画賞助演男優賞(石橋凌)受賞、日活創立90周年記念、平成14年度文化庁映画芸術振興事業、文部科学省選定(青年向、成人向)、厚生労働省推薦、東京都知事推奨作品。