宮迫博之 ミヤサコヒロユキ

  • 出身地:大阪府大阪市
  • 生年月日:1970/03/31

略歴 / Brief history

大阪府大阪市の生まれ。金光第一高校(現・金光大阪高校)を卒業後、吉本総合芸能学院(NSC大阪)に7期生として入学し、1989年、同期生の蛍原徹とお笑いコンビ“雨上がり決死隊”を結成。91年には吉本興業所属の若手芸人で構成されたユニット“吉本印天然素材”に参加し、人気を博す。92年にABCお笑い新人グランプリ優秀新人賞と上方お笑い大賞銀賞、93年に上方漫才大賞新人奨励賞を受賞し、以後は活動の拠点を東京へ移す。コンビで数々のバラエティ番組に出演して、フジテレビのコント番組『ワンナイR&R』00~06で人気が沸騰。自己紹介の時の持ちネタ「宮迫です!」が評判となり、2003年には全国ネットの初冠番組となる『アメトーク!』が始まり、以降もお笑い芸人としての快進撃が続く。その間、俳優としても、95年に蛍原とコンビで主演したOV『ごんたくれ』でデビュー。翌96年には、NSCの後輩だったナインティナインが主演した井筒和幸監督「岸和田少年愚連隊」に、主人公コンビの仲間のひとり、サイ役で出演している。東京進出後は、TBS『美しい人』99、フジテレビ『彼女たちの時代』99、『救命病棟24時』01、テレビ朝日『ただいま満室』00、『婚外恋愛』02、NHK大河ドラマ『北条時宗』01などのテレビドラマに助演し、シリアスな芝居にも才を発揮して経験を積み上げる。02年の西川美和監督「蛇イチゴ」で映画初主演。10年ぶりに実家に舞い戻り家族の平穏をかき乱す長男を軽妙に演じ、ヨコハマ映画祭新人賞ほか多数の賞を受賞した。その後も、中島哲也監督「下妻物語」04の深田恭子のダメ親父役や、京極夏彦原作「姑獲鳥の夏」05と続編「魍魎の匣」07での特攻隊帰りの刑事など多数で好助演を続け、「下妻物語」での役柄の発展系となる吉田恵輔監督「純喫茶磯辺」08の主人公の喫茶店マスター役が評判となる。テレビドラマはほかに、フジテレビ『アットホーム・ダッド』04、『絶対零度』10・11、TBS『恋の時間』05、NHK大河ドラマ『龍馬伝』10など。08年には舞台『空中ブランコ』で奇人の精神科医・伊良部一郎を演じた。その飄々とした佇まいと確かな演技力で、芸人の余技に留まらない活躍を続ける。

宮迫博之の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 劇場版 マジンガーZ/INFINITY

    制作年: 2018
    永井豪画業50周年プロジェクトとして、1970年代に一世を風靡した『マジンガーZ』の10年後を描くロボットアニメ。科学者となった兜甲児は超巨大構造物と謎の生命反応に遭遇。時同じくして新たな脅威が迫り、再びマジンガーZに人類の未来が託される。監督は「映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪ 」の志水淳児。悪の科学者Dr.ヘルと戦ったかつての英雄・兜甲児の声を『弱虫ペダル』シリーズの森久保祥太郎が、ヒロイン・弓さやかの声を「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」の茅野愛衣が担当。また、テレビシリーズのオープニングテーマを歌った水木一郎が本作用に新録している。
  • 映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ

    制作年: 2017
    「クレヨンしんちゃん」シリーズ劇場版第25作。突如現れた宇宙人シリリが放った謎の光線により子どもの姿になってしまったひろしとみさえ。そんな両親をもとに戻すため、しんのすけたちは日本のどこかにいるシリリの父親を捜しに日本縦断の旅に出るのだが……。監督・脚本は「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃」の橋本昌和。しんのすけの声をシリーズレギュラーの矢島晶子、宇宙人シリリの声を「LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門」の沢城みゆきが担当する。
  • スキャナー 記憶のカケラをよむ男

    制作年: 2016
    狂言師・野村萬斎が初めて現代劇に挑んだ異色ミステリー。物体や場所に残った記憶や思い=残留思念を読み取れる特殊能力を持つ元お笑い芸人の男が、かつてコンビを組んでいた元相方と共に失踪したピアノ教師を探すうちに、思わぬ事件に突き当たる。監督は「デスノート」シリーズの金子修介。脚本を「探偵はBARにいる」シリーズの古沢良太が手がけた。野村萬斎が手をかざし残留思念を読み取る元芸人に扮するほか、お笑いコンビ『雨上がり決死隊』の宮迫博之が彼の元相方を、二人に捜査を依頼する女子高生を「トイレのピエタ」の杉咲花が演じる。
  • ワレワレハワラワレタイ ウケたら、うれしい。それだけや。

      制作年: 2015
      芸能プロダクション吉本興業ドキュメンタリー・プロジェクト第一弾。芸人の木村祐一が落語家の笑福亭仁鶴をはじめとする大御所から若手芸人まで、計106組180人にインタビューをし、本音を聞き出す。2016年2月22日~28日イオンシネマ板橋にて東京プレミア。2017年10月21日より全国順次公開。
    • ベイブルース 25歳と364日

      制作年: 2014
      1990年代にお笑いコンビとして将来を嘱望されながらも、急病により短い生涯を閉じた河本栄得の生き様を描いた青春映画。当時、コンビを組んでいた高山トモヒロが執筆した小説を原作に、自らメガホンを取って映画化した。出演は『仮面ライダー鎧武/ガイム』の波岡一喜、『平清盛』の趙[王民]和、『カーネーション』の安田美沙子。
    • BUNGO ささやかな欲望 見つめられる淑女たち

      制作年: 2012
      宮沢賢治、三浦哲郎、永井荷風の傑作短編を映像化したオムニバス映画。監督は、「乱暴と待機」の冨永昌敬、「戦国番長 ガチザムライ」の西海謙一郎、「海炭市叙景」の熊切和嘉。出演は、「貞子3D」の石原さとみ、「笑う警官」の宮迫博之、「俺たちに明日はないッス」の水崎綾女、「東京無印女子物語」の谷村美月。