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- 稲森いずみ
略歴 / Brief history
鹿児島県生まれ。本名・稲森泉。私立鹿児島高校を卒業後の91 年5月、テキサス大学アーリントン校に語学留学を成す。1年半後に両親より呼び戻されて帰国、自身の意志でモデルプロダクションと契約し、地元で活動を始めた。モデルとして雑誌掲載やテレビ出演を果たしたのち、やはり自ら芸能事務所に移籍して女優に転身、94 年、フジテレビ月曜9時枠のテレビ業界コメディ『上を向いて歩こう!』に居酒屋店員役でレギュラー出演して女優デビュー。同年は出演作の役柄を徐々に大きくしつつ、一方で企画ユニット『フジテレビビジュアルクイーン』に、吉野公佳、雛形あきこらと並んで選ばれ、耳目を集めた。ドラマには続けてフジ『ロングバケーション』96、『ビーチボーイズ』97、TBS『ひと夏のラブレター』95、『Dear ウーマン』96、日本テレビ『オンリー・ユー/愛されて』96 ほか、主に恋愛ドラマの話題作に助演、ヒロインに絡む美貌の勝ち気な女性役を多くこなす。98 年、フジ『ハッピーマニア』で初主演、恋に恋して親友を振り回す独善的元気女性を演じ新たな定番とした。映画初出演はこれに先立つ97 年の林海象監督「CAT'SEYE」。怪盗三姉妹の次女役で、原作漫画では主人公としてファンの熱視線を浴びる立場だった。その後はオムニバス「世にも奇妙な物語・映画の特別編」00 の一篇「結婚シミュレーター」主演、「リリイ・シュシュのすべて」01の出演があるだけだったが、2009 年、林監督の創作シリーズ『探偵事務所5』の劇場版第2弾「THE CODE /暗号」に出演、上海の歌姫という悪女役をつとめて、中国語やダンスも披露している。この間のテレビ主演作はTBS『プリティガール』02、『年下の男』03、日本テレビ『探偵家族』02、フジ『曲がり角の彼女』05 など。03 年のNHK『ブルーもしくはブルー・もう一人のわたし』では同じ容貌の女性二役をミステリアスにこなし新境地を確立、度々再放映される人気作とした。また09 年の日本テレビ『アイシテル・海容』では殺人犯小学生の母親を力演、高評価を得ている。近年の主な助演作にフジ『医龍/ Team Medical Dragon』06・10 のエース外科医、NHK『篤姫』08 の大奥総取締役、日本テレビ「怪物くん」10 の女性悪魔など。なお、09 年に共演した劇団☆新感線の舞台『蛮幽鬼』は、「ゲキ×シネ」として撮影され映画館でも上映された。
稲森いずみの関連作品 / Related Work
作品情報を見る
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室井慎次 敗れざる者
制作年: 20241997年に連続ドラマが放送され、1998年から6本の映画が製作された『踊る大捜査線』シリーズの室井慎次を主人公とする劇場版2部作の前編。警察を辞め、故郷・秋田で穏やかに暮らしていた室井の前に謎の少女が現れ、他殺と思われる死体が発見される。出演は、「シャイロックの子供たち」の柳葉敏郎、「ディア・ファミリー」の福本莉子、「カラオケ行こ!」の齋藤潤。監督は、同ドラマシリーズや劇場版を手がけてきた本広克行。 -
室井慎次 生き続ける者
制作年: 20241997年に連続ドラマが放送され、1998年から6本の映画が製作された『踊る大捜査線』シリーズの室井慎次を主人公とする劇場版2部作の後編。警察を辞め、故郷・秋田で穏やかに暮らしていた室井の前に謎の少女が現れ、他殺と思われる死体が発見される。出演は、「シャイロックの子供たち」の柳葉敏郎、「ディア・ファミリー」の福本莉子、「カラオケ行こ!」の齋藤潤。監督は、同ドラマシリーズや劇場版を手がけてきた本広克行。 -
極主夫道 ザ・シネマ
制作年: 2022おおのこうすけの人気任侠コメディ漫画を原作にした玉木宏主演のTVドラマの劇場版。結婚を機に足を洗い専業主夫となった元・極道の龍。仲間たちと共に保育園の土地を狙う地上げ屋に対抗する傍ら、隠し子騒動や恋愛騒動など相次いでトラブルに見舞われ……。TVドラマ版に続き『おっさんずラブ』シリーズを手がけた瑠東東一郎がメガホンを取り、極道時代の外見や言動が抜けないながらも高い主夫力を発揮する黒田龍役の玉木宏らキャスト陣が揃う他、『おっさんずラブ』シリーズの吉田鋼太郎がイタリアかぶれのマフィアを、ドラマ『それでも愛を誓いますか?』の松本まりかが龍に惚れる元レディースを、「花宵道中」の安達祐実が立ち退きを迫られる保育士を演じる。 -
バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版
制作年: 2022世界的探偵小説『シャーロック・ホームズ』シリーズを原案とし、ディーン・フジオカ演じる誉獅子雄(ほまれししお)と、岩田剛典演じる若宮潤一(わかみやじゅんいち)が、唯一無二の名探偵バディとして数々の難事件を解決するフジテレビ系月9ドラマ『シャーロック』の劇場版。ホームズシリーズ最高傑作と呼び声の高い『バスカヴィル家の犬』をモチーフに、華麗なる一族の闇に獅子雄と若宮が迫る。ドラマの魅力的なキャラクター、テンポの良いスタイリッシュな演出、美しい映像はそのままに、映画ならではの重厚感をもたらすのは「容疑者Xの献身」「昼顔」などの西谷弘監督。徐々に忍び寄る恐怖が、やがて画面を覆いつくす、本格心理スリラー。 -
ゲキ×シネ「乱鶯(みだれうぐいす)」
制作年: 2016劇団☆新感線が2016年に上演した舞台を映像化。江戸時代。人を殺めず、取られて困る者からは決して盗まない盗賊の頭、鶯の十三郎は子分に裏切られ、一味を皆殺しにされる。十三郎も瀕死の傷を負うが、幕府目付の小橋と、居酒屋を営む夫婦に命を救われる。出演は、「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」の古田新太、「爆心 長崎の空」の稲森いずみ、「劇場版 新・ミナミの帝王」の大東駿介、「orange オレンジ」の清水くるみ。第29回東京国際映画祭特別上映作品。