真木よう子 マキヨウコ

  • 出身地:千葉県印西市
  • 生年月日:1982/10/15

略歴 / Brief history

千葉県印西市の生まれ。本名・片山蓉子(旧姓・金森)。小学2年生の時、安達祐実主演の「REX/恐竜物語」93を観て触発され女優を志す。中学卒業後、仲代達矢が主宰する“無名塾”に入塾。1999年、1年目にして『どん底』のヒロイン・ナターシャ役に抜擢され、仲代の激賞を受けるもすぐに退塾し、以後は独自に女優の道を模索する。2001年、薬物の危険性を解く教育映画「DRUG」で映画初出演。中島哲也監督「下妻物語」04のロリータ・ファッションショップ店員、井筒和幸監督「パッチギ!」05のスケバン韓国人女子高生、本広克行監督「サマータイムマシン・ブルース」05のカメラ部員の女子大生など、脇役ながら印象に残るキャラクターを次々と演じる。06年、堀江慶監督「ベロニカは死ぬことにした」で映画初主演。自殺願望に取り憑かれた主人公・トワに扮し、自分を取り巻く環境に攻撃的な少女が葛藤を経て大人の女性に成長してゆくまでを好演し、終盤の大胆な自慰演技も話題を呼んだ。女優としてさらに大きく注目されたのは、西川美和監督の長篇第2作「ゆれる」06。香川照之とオダギリジョーが兄弟に扮したこの作品で兄から想いを寄せられながら弟を愛するヒロインを演じ、地方に生きる若者の焦燥感と女性の残酷さを生々しく表現して、山路ふみ子映画賞新人女優賞を受賞した。以後も、自らの名が冠された異業種クリエイターらによる競作ドラマのテレビ東京『週刊真木よう子』08で高い評価を得たほか、NHK大河ドラマ『龍馬伝』10では坂本龍馬の妻・お龍役に抜擢。初めての大役ながら、意志の強さを感じさせる存在感でお茶の間にもその名を浸透させた。目力の強さと“無名塾”で鍛えた演技力、中学時代は陸上部だった運動神経を活かし、「バトル・ロワイアルⅡ/鎮魂歌」03の女戦士、「フライング☆ラビッツ」08のバスケットボール選手、映画版も作られたフジテレビ『SP/警視庁警備部警護課第四係』07~08の女性SPといった闘う女性を演じることも多い。08年、元俳優の片山怜雄と結婚、翌09年に第一子を出産した。

真木よう子の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 大いなる不在

    制作年: 2023
    2024年第67回サンフランシスコ国際映画祭コンペティション部門最高賞グローバル・ビジョンアワードに輝いた、森山未來主演の人間ドラマ。卓は幼い頃に自分と母を捨てた父の元に行くと、父は認知症で別人のように変わり、父の再婚相手は行方不明になっていた。監督は、長編デビュー作「コンプリシティ/優しい共犯」で2018年第19回東京フィルメックスコンペティション部門観客賞を獲得した近浦啓。卓を森山未來が演じ、卓の父を演じた藤竜也が2023年第71回サン・セバスティアン国際映画祭シルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を受賞。サン・セバスティアン国際映画祭ではサン・セバスティアンの文化財団アテネオ・ギプスコアノが独自の視点で選ぶアテネオ・ギプスコアノ賞も受賞している。
  • 映画 ネメシス 黄金螺旋の謎

    制作年: 2023
    探偵事務所ネメシスを舞台にした広瀬すず、櫻井翔出演のTVドラマの劇場版。ネメシスに、誘拐されたペットの犬の捜索という超高額依頼が舞い込む。アンナと風真は早速調査を始めるが、アンナの前に“窓”と名乗る男が現れ、次々と仲間が危機に晒されていく。監督は、「22年目の告白 私が殺人犯です」の入江悠。脚本は、『アンフェア』シリーズの原作者・秦建日子。「アンダードッグ」の勝地涼、「闇の歯車」の中村蒼らドラマ版のメンバーに加え、「Fukushima 50」の佐藤浩市が新キャストとして出演。
  • アンダーカレント

    制作年: 2023
    豊田徹也の同名コミックを今泉力哉が映画化したヒューマンドラマ。家業の銭湯を継いだかなえの夫・悟が突然失踪。その前に謎の男・堀が現れ、住み込みで働き始める。堀と不思議な共同生活を送る中、かなえは探偵の山崎と共に悟の行方を捜し始めるが……。出演は「ある男」の真木よう子、「福田村事件」の井浦新、「怪物」の永山瑛太、「ちひろさん」のリリー・フランキー。
  • コンフィデンスマンJP 英雄編

    制作年: 2022
    『リーガルハイ』シリーズの古沢良太が脚本を手掛け、長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が出演したTVドラマの劇場版第3弾。マルタ島を舞台に伝説の詐欺師の称号をかけ勝負を始めるダー子、ボクちゃん、リチャード。そこにインターポールの捜査の手が迫る。出演は、「不灯港」の小手伸也、「罪の声」の松重豊、「劇場版 ルパンの娘」の瀬戸康史。監督は、前2作に引き続き田中亮が担当。
    70
  • ある男

    制作年: 2022
    第70回読売文学賞を受賞した芥川賞作家・平野啓一郎の同名小説を「蜜蜂と遠雷」の石川慶が映画化。弁護士の城戸章良は、谷口里枝から亡き夫・大祐の身元調査という奇妙な依頼を受ける。不慮の事故で命を落とした大祐が、実は別人だったというのだ……。出演は「唐人街探偵 東京MISSION」の妻夫木聡、「万引き家族」の安藤サクラ、「劇場版ラジエーションハウス」の窪田正孝。
  • 聖地X

    制作年: 2021
    「シュシュシュの娘」の入江悠監督が韓国映画界と組み、劇団イキウメの舞台をオール韓国ロケで映画化したホラー。離婚を決意した要は兄・輝夫が住む韓国の別荘に身を寄せる。しかし二人は踏み込んだ者は奇妙な死を遂げると言われる聖地Xに入ってしまい……。「犬鳴村」はじめ数々のホラー作品を世に送り出してきた東映のプロデュースチームと、「22年目の告白 私が殺人犯です」のロボットが企画。「悪人伝」などを手がけてきた韓国の B.A.エンタテインメントがロボットと共同制作した。兄の山田輝夫を「さんかく窓の外側は夜」の岡田将生が、妹の東要を「九月の恋と出会うまで」の川口春奈が演じる。

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