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フレンチアルプスで起きたこと
制作年: 2014人間の本能が起こしてしまった行動の残酷な代償を、ブラックユーモアを交えて描く人間ドラマ。前作『プレイ』(11)が世界中で話題となり、東京国際映画祭でも監督賞を受賞したリューベン・オストルンド監督最新作であり、人間観察に長け、特殊な状況下における人間の心理の揺れを丁寧に、そして徹底的に描いていく手腕は冴えを増している。もっとも、『プレイ』では危機下における心理描写が強調されていたのに対し、本作では悲しみや希望といった、より「通常の」感情にも重きが置かれており、映画の普遍性は増している。本作は今年のカンヌ映画祭の「ある視点」部門でプレミア上映され、審査員賞を受賞。第27回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門で「ツーリスト」のタイトルで2014年10月25日に上映。66点