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ワシリー・メルクーリエフの関連作品 / Related Work
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ヨハン・シュトラウス 白樺のワルツ
制作年: 1972十九世紀半ばのペテルブルグを舞台に「美しき青きドナウ」「ウィーンの森の物語」「皇帝円舞曲」など優美なウインナ・ワルツで知られ、のちに“ワルツ王”と称せられたヨハン・シュトラウスの多感な青春を描く。監督はヤン・フリード、脚本はアナトリー・グレブネフ、撮影はオレーグ・クホワレンコ、音楽はV・チスチャコフが各々担当。出演はギルト・ヤコブレフ、タチアナ・ベドーワ、タチアナ・ピレツカヤ、ワシリー・メルクーリエフ、S・カルノビッチ・バウラなど。日本語版監修は清水俊二。カラー、七〇ミリ。 -
戦争と貞操(1957)
制作年: 1957一九五八年のカンヌ映画祭でグラン・プリを授賞されたソヴィエト映画。スピードに富んだ卓抜なキャメラ・ワークや、個人を中心としたテーマの描出で、新しいソ連映画として賞讃された。第二次大戦下の、兵士として出征した恋人を思いながら、空襲下に結ばれた他の男との結婚に悩み、恋人の戦死によって、一人強く生きることを決意する女主人公の物語を、ヴィクトル・ローゾフが執筆、「最後のあがき」「親友」等の未輸入作品を作っているミハイル・カラトーゾフが監督した。キャメラは「女狙撃兵 マリュートカ」のセルゲイ・ウルセフスキー。音楽はエム・ワインベルグ。監督のカラトーゾフは前文化省副大臣という肩書をもっている。女主人公を演じるのはタチアナ・サモイロワ、彼女はこの作品の前に「メキシコ人」という作品でメキシコ女を演じた。他にアレクセイ・バターロフ、ワシリー・メルクーリエフ、アレクサンドル・シュウォーリン、S・ハリートノワ、K・ニキチン、V・ズブコフ等が出演する。後に邦題が「鶴は翔んでゆく」に改題された。 -
真実の人間の物語
制作年: 1948一九四二年三月東部国境の空中戦闘で撃墜されたソ連空軍将校アレクセイ・メレーシェフが、重傷のため両足を失いながらもふたたび飛行士として戦場に復帰するまでの実話に取材したボリス・オレヴォイの小説が原作であり、脚色には「村の女教師」のマリア・スミルノーワ女史が当っている。監督アレクサンドル・ストルペルは映画大学の出身であり、従来は主として作家シモノフと協力して「わが町の若者」「私を待て」「昼も夜も」などをつくってきた演出家である。撮影のマルク・マギードソンは「春の流れ」「レールモントフ」「ハローモスクワ」等のカメラを担当している。作曲は「白夜」「私を待て」(四三年)や「シベリヤ物語」(四七年)等でスターリン賞をあたえられたニコライ・クリューコフである。主演のパーヴェル・カドチニコフはレニングラード演劇学校の出身であり、一九三八年「銃をもつ人」でデヴューして以来「モスクワの音楽娘」「イワン雷帝(1946)」「ロビンソン・クルーソー」(ソ連立体映画の第一回作)等をへて「間謀の功績」ではスターリン演技賞をあたえられている。またニコライ・オフロプコラは「十月のレーニン」「一九一八年のレーニン」「アレクサンドル・ネフスキー」「クツーゾフ」等に出演したソ連人民俳優であり、アレクセイ・ジーキーは「クツーゾフ」「ナヒモフ提督」等で知られている。その他「グリンカ」のワシリー・メルクーリエフ(ロシア共和国功労俳優)や「石の花」「誓い」のタマーラ・マカーロワ(ロシア共和国功労俳優)や「モスクワの音楽娘」「イワン雷帝(1946)」等のリュドミラ・ツェリコフスカヤらが出演している。一九四八年度のモスフィルム製作であり、同年度のスターリン賞を授けられた作品である。 -
シンデレラ姫(1947)
制作年: 1947フランス人、ペロオの昔話『シンデレラ』からソ連児童作家E・シュワルツが脚色、ナジェジダ・コシェワアロワとミハイル・シャピイロが監督した一九四七年度児童映画で、E・シャピロが撮影を担当する。ヤニイナ・ジェイモがシンデレラに扮する他、「グリンカ」のワシリー・メルクーリエフ、F・ラネフスカヤ、A・コンソフスキイらが共演。 -
グリンカ
制作年: 1946一九世紀のロシアの生んだ大作曲家ミハイル・グリンカを描く伝記映画である。シナリオおよび演出を担当したレフ・アルンシュタムはセルゲイ・ユトケヴィチの門下であり、「黄金の人々」「女友達」「友達」等の他、女パルチザンを描いた「ゾーヤ」の演出者として著名である。美術のウラジミール・カプルノフスキイは「セヴァストボール防衛戦」の美術家で、この作品ではふるいオペラ『イワン・スザーニン』の初演場面を再現するため一〇〇年前のペテルブルグ劇場の舞台面をこしらえあげている。音楽のヴィッサリオン・シェバリンは、共和国功労芸術家の称号をもち、現在モスクワ音楽学校教授であり、ソ連一流の作曲家である。初期の作品に交響曲「レーニン」があり、一九四二年「スラヴ四重奏」四六年合唱曲「モスクワ」でそれぞれその年のスターリン賞一等をえている。主演のボリス・チルコフはマキシム三部作の演技によりスターリン賞を得た舞台俳優であるが、一九二八年いらい「教師」「ドン・キホーテ」「チャパーエフ」等の映画にも出演している。少年時代のグリンカにふんするサーシャ・ソボレフは中央児童音楽学校に在学中であり、農奴ウリヤヌイチにふんするワシリー・メルクーリエフは五七年度の「シンデレラ」にも出演している。なお本作品は一九四六年度にスターリン賞二等に入選しており、演出家、カメラマン、美術家、俳優四名が賞を授けられた。