きから始まるものでの検索結果

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  •   東京のサラリーマンが4LDK・家賃6万円の神物件に“お試し移住”したら、まさかの人生が待っていた──。楡周平の同名小説を監督・岸善幸(「あゝ、荒野」「正欲」)、脚本・宮藤官九郎、主演・菅田将暉で映画化した「サンセット・サンライズ」。1月17日(金)の公開が迫る中、キャストの菅田将暉、井上真央、三宅健、竹原ピストル、山本浩司、好井まさおが語り合うイベント〈サンセット・サンライズ新年会〉を、YouTubeで1月8日(水)19:00より生配信することが決定した(URLはhttps://youtube.com/live/9zWb7HPl3iI)。     〈移住するならこんなとこ!理想の移住ライフ〉〈マジでうまかった!三陸の食〉といったテーマでのトークをはじめ、視聴者の質問への回答、スタッフや共演者によるタレこみなどが展開。アーカイブなしとあって見逃し厳禁だ。   https://www.youtube.com/watch?v=CBw9YRyZ6ew   併せて、GRe4N BOYZのインスパイアソング『シオン』をバックに、新たな幸せを見つけていく晋作(菅田将暉)を捉えた映像も到着。コロナ禍、過疎化、震災などさまざまな問題をエンタテインメントに転化したヒューマンコメディに注目したい。   Story 新型コロナウイルスによるパンデミックに襲われた2020年。東京の大企業に勤める晋作は、リモートワークを機に移住を考え始め、三陸の町にある4LDK・家賃6万円の神物件に一目惚れする。さっそく“お試し移住”し、仕事の合間に大好きな海釣りを楽しむ日々が始まった。 よそ者が気になって仕方ない町民たちの“距離感ゼロ”の交流に戸惑いながらも、持ち前のポジティブさと行動力で溶け込んでいく晋作。その先にはまさかの人生が待っていた──?   ©楡周平/講談社 ©2024「サンセット・サンライズ」製作委員会 配給:ワーナー・ブラザース映画 ▶︎ 監督・岸善幸×脚本・宮藤官九郎×主演・菅田将暉。移住で見つけるまさかの人生「サンセット・サンライズ」
  •   特殊能力〈ヘブンズ・ドアー〉を持つ漫画家・岸辺露伴が奇怪な事件に立ち向かう姿を描いた荒木飛呂彦の同名コミックを、高橋一生主演で映像化してきた『岸辺露伴は動かない』シリーズ。その劇場版第2弾として、原作シリーズ最初のエピソード『懺悔室』を、全編ヴェネツィアロケを敢行して映画化した「岸辺露伴は動かない 懺悔室」が、5月23日(金)より公開される。ティザービジュアル2種と特報映像が到着した。     取材旅行でヴェネツィアを訪れ、教会の懺悔室に足を踏み入れた岸辺露伴。ほどなく一人の男が「告白」のためにやってきたのを受け、そのまま神父に成りすます。すると男は、25年前の恐ろしい出来事を語り始めるのだった……。 監督の渡辺一貴、脚本の小林靖子、音楽の菊地成孔/新音楽制作工房、人物デザイン監修・衣裳デザインの柘植伊佐夫らレギュラースタッフが再結集。サン・マルコ広場、サン・ロッコ教会、ぺスカリア市場、プンタ・デラ・ドガーナ、バルバリーゴ・ミノット宮殿、パロッツォ・ダ・モスト、サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ広場といった名所でロケが行われ、歴史的建造物やティントレットの絵画など貴重な遺産が多数映り込む。美しくも恐ろしいシリーズ最新作に期待したい。   https://www.youtube.com/watch?v=5EpVRSF4CRA   〈コメント〉 高橋一生(岸辺露伴役) 20年に岸辺露伴を演じさせていただいてから、これまでテレビドラマシリーズは4シーズン、前回の映画も入れて全10話、5年目になります。以前にもコメントさせていただきましたが、これだけ長い時間を一つの役と生きられることは、俳優として貴重な体験ですし、幸運に感じています。加えて、今回は原作に於ける「岸辺露伴は動かない」の原点である「懺悔室」を、幸運なことに原作通り、全編イタリアのヴェネツィアで撮影しました。定めていない原作世界の時系列が、生身の人間の僕が演じさせていただく岸辺露伴の世界では、一つに繋がっていきます。 ここにきて、ようやく原作の原点に手が届きました。この幸運も生身の人間だからこそ感じられることでしょうか、これまでご一緒してきたスタッフに加え、イタリアの陽気で真摯な素晴らしいスタッフが加わり、また新たな岸辺露伴の世界を作れたのではないかと思います。前回、パリのルーヴルの「後悔」で自身のルーツや過去、受け継がれるものに触れた露伴が次に遭遇するのは、捉える人によっては表裏一体となる現在の「幸運」です。原作ファンの方、これまで僕が演じさせて頂いてきた露伴の世界を愛してくださる方、どちらの方達にとっても、また、今から作品を見てくださる方にとっても、どなたに於いても楽しんで頂ける作品になっています。新たに加わった出演者の方達もご一緒する事が光栄な俳優さんばかりです。是非そちらも楽しみにして頂けると嬉しく思います。僕が露伴としてここまで演じさせて頂いた幸運と、携わって下さった皆さんとの出会いの幸運。その重なりとも云えるものを、劇場に足を運んでくださる皆様にお届け出来ること。今から楽しみにしております。 飯豊まりえ(泉京香役) 「岸辺露伴は動かない」原作の原点でもある、 『懺悔室』の作品をやらさせて頂くことになりました。 今回、撮影で訪れたヴェネツィアは、歴史と芸術が息づく街でした。 いい緊張感、高揚感が漂っている撮影現場で、 特別な時間を過ごさせていただきました。 再び、露伴の世界に参加できたこと、 幸福な時間を噛み締めながら、 大切に演じさせていただきました。 ぜひ映画館で、楽しんで頂ければと思います。 監督:渡辺一貴 「岸辺露伴は動かない」シリーズ最初の作品「懺悔室」。 この記念すべき大切なエピソードを、オールヴェネツィアロケで撮影できたなんて、クランクアップした今でも信じられない。そこは陰と陽が混在する、不思議な街だった。廃墟、墓地、教会、貴族の館、迷路のような石畳の路地。そしてそこにいつものように凛として立つ露伴先生…。 撮影した全ての場所、全ての時間が愛おしい。いつまでも撮り続けていたい、この時間が終わらないでほしい…。 そんな思いを抱きながら撮影を続けるうちに、「『懺悔室』はこの街でなければ生まれなかったのだ」と確信した。この物語は「呪い」の物語でもあるが、「愛と覚悟」の物語でもあったのだ。退廃的で不道徳な気配に満ちた水都で繰り広げられる、弱くて滑稽で、それでも懸命にもがき続ける人々の奇妙な世界を覗き見て欲しい。 脚本:小林靖子 原作「懺悔室」は、初めて岸辺露伴をメインにして発表された作品です。ドラマはもう五年目ですが、このファーストエピソードに辿り着くには必要な時間だったと思います。これも皆様の応援あってこそと感謝いたします。舞台はヴェネツィアです。露伴はいつものように、見たいものを見、聞きたいものを聞き、結果幸運という名の災難に襲われます。ぜひスクリーンで見届けていただければ幸いです。   「岸辺露伴は動かない 懺悔室」 出演:高橋一生、飯豊まりえ 原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴は動かない 懺悔室」(集英社ジャンプ コミックス刊) 監督:渡辺一貴 脚本:小林靖子 音楽:菊地成孔/新音楽制作工房 人物デザイン監修・衣裳デザイン:柘植伊佐夫 製作:『岸辺露伴は動かない 懺悔室』 製作委員会 制作プロダクション:NHKエンタープライズ、P.I.C.S. 配給:アスミック・エース © 2025「岸辺露伴は動かない 懺悔室」製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社 公式サイト:kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp
  •   1988年から1996年までヤングキングで連載され、たびたび映像化されてきた田中宏の不良漫画『BADBOYS』が新たに実写映画化。世間知らずのお坊ちゃんから〈極楽蝶〉の8代目トップへ上り詰める主人公・桐木司をJO1の豆原一成が演じる。5月30日(金)より全国公開。     裕福な家の一人息子である桐木司は、幼い頃に助けてくれた伝説の不良・村越のような男になるため、家出することを決意。族の最大勢力〈陴威窠⽃(BEAST)〉に加入を志願するもボコボコにされ、逃走中に出会った陽二、寿雄、エイジと意気投合する。やがて〈極楽蝶〉7代目トシより、〈廣島Night’s(ナイツ)〉との抗争に向けてチームに加わってほしいと要請され、司以外は複雑な思いを抱えながらも合流。そしてナイツと極楽蝶の戦いが始まった──。 豆原一成(JO1)コメント 初の映画主演のお話を頂いたときは、すごく嬉しい気持ちと不安な気持ちがありました。 撮影に入る前からアクション練習をしっかりさせていただき、撮影に臨みました。 人生で初めてさらしを巻いて着た特攻服は「大丈夫かな?」と少し不安もありつつワクワクし、司が乗る単車のエンジンをかけた瞬間は、憧れていた子供のころに戻ったような気持ちになりました。 僕が演じる桐木司は、まっすぐで自分がやると決めたことは必ずやるし、素直な分葛藤しながらも自分の芯を持ちながら困難に立ち向かっていく男です。 かっこよくて、僕も司みたいな男になりたいと思いながら演じていました。 男たちの想いがぶつかりあう、かっこいい映画になっていると思いますので、ぜひ楽しみにしていただけると嬉しいです。   「BADBOYS」 原作:田中宏「BADBOYS」(少年画報社 ヤングキング刊) 監督:西川達郎 脚本:峰尾賢人、西川達郎 出演:豆原一成 制作プロダクション:AOI Pro. 配給:東映 ©田中宏・少年画報社/映画「BADBOYS」製作委員会 公式サイト:badboys-movie.net
  •   韓国映画の次代を担う才能キム・テゴン監督が、「新感染 ファイナル・エクスプレス」「パラサイト 半地下の家族」の制作陣、主演・イ・ソンギュンをはじめとする豪華キャストとのタッグ放つ、ブリッジ・パニックスリラー「プロジェクト・サイレンス」が、2025年2月28日(金)より全国公開となる。キーパーソンを演じたチュ・ジフン&キム・ヒウォンからメッセージ動画が到着した。     チュ・ジフンが演じるのは、おしゃべりで奔放な人生一発逆転を狙うレッカー車運転士チョバクで、機転を利かせながら愛犬“ジョディ”とともに橋からの脱出に奮闘する。本作について「崩壊寸前の空港大橋に放たれた統制不能の軍事実験体から逃げようと、極限の死闘を繰り広げる人々のドラマ」と説明する。そして韓国を代表するバイプレーヤーの一人キム・ヒウォンが演じるのは、国家機密計画「プロジェクト・サイレンス」の責任研究員”ヤン博士”。軍事実験体の恐るべき能力を誰よりも認識しており、混沌を解決に導くカギを握る。「慣れ親しんだ空間で起きる史上最悪な災難が描かれ、スリリングなディザスターアクションをお楽しみいただけます」と語るように、いつもの日常が、たった一つの事故から一変するスリルと大迫力のアクションが楽しみだ。   https://youtu.be/qZ5WragpNb4   Story 360°海に囲まれた空港大橋。国家安保室の行政官ジョンウォンは、留学に旅立つ娘を空港へ送る途中、濃霧の橋上で激しい玉突き事故に巻き込まれてしまう。タンカーの横転で有毒ガスが蔓延し、電波の喪失で通信障害が発生、さらには救助のヘリコプターさえ墜落してしまった。爆発で崩壊の危機にさらされた橋の上に取り残された生存者は116人。そして、全方位逃げ場のない絶望的状況の中、移送中の軍事実験体<エコー>の脱走が判明する。一寸先も見えぬ霧闇の中、生存者全員が、いまや制御不能となった<エコー>の標的となっていた──。地獄絵図と化した橋で、“最悪”の連鎖が人々を襲う。ジョンウォンたちは、愛する人を守り抜き、この橋を生きて脱出できるのか? そして、国家の機密計画「プロジェクト・サイレンス」とは?   「プロジェクト・サイレンス」 監督・脚本:キム・テゴン 共同脚本:パク・ジュソク、キム・ヨンファ 撮影:ホン・ギョンピョ 出演:イ・ソンギュン、チュ・ジフン、キム・ヒウォン 2024年/韓国/96分/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:福留友子 原題:탈출: 프로젝트 사일런스/英題:PROJECT SILENCE/G 配給:ハピネットファントム・スタジオ/ショウゲート © 2024 CJ ENM Co., Ltd., CJ ENM STUDIOS BLAAD STUDIOS ALL RIGHTS RESERVED ▶崩壊寸前の橋で絶望的サバイバルが展開。豪華制作陣が放つ「プロジェクト・サイレンス」
  • [caption id="attachment_44029" align="aligncenter" width="1024"] 撮影:谷岡康則 ヘアメイク:新井克英 スタイリング:申谷弘美(Bipost所属)[/caption] 1979年の公開時、日本中を感動の渦に巻き込んだ山本薩夫監督の「あゝ野麦峠」が、〈4Kデジタルリマスター版〉され、第37回東京国際映画祭で上映、さらに日本映画専門チャンネルにて1月12日(日)に4K化テレビ初放送される。この作品は山本茂実のノンフィクション作品を基に、明治時代後期の信州を舞台に、厳しい労働環境と苛烈な人間関係に耐えながら、製糸工場で働く工女たちの姿を描いた青春群像劇。ここでは主人公の工女・政井みねを演じた大竹しのぶに、撮影当時のエピソードを伺った。 亡くなるクライマックス場面から、撮影がスタート! 大竹しのぶにとって「あゝ野麦峠」は、「天保水滸伝 大原幽学」(1976)に続いての、山本薩夫監督との仕事だった。 「さっちゃん先生(山本監督)は優しい方で、最初から大好きだったんです。だからさっちゃん先生の作品なら、どんなものでもやろうと思っていましたが、私個人もこの題材に興味があって。中学か高校の時だと思いますが、詩を書く授業があったときに、私はこの原作を読んでいたんでしょうね。自分が製糸工場の工女になったつもりで書いた、詩を提出したんです。他のみんなは可愛らしい詩を書いていたんですけれど、『大竹は変わっているね』と言われたのを覚えています。でもそれくらい、原作に衝撃を受けたんです。だからこのお話をいただいた時には、やってみたいと思いました」 映画の撮影は1978年10月から翌年にかけて行われたが、山本監督は病気になって死んでいく政井みねのクライマックスを、紅葉の中で撮りたいとイメージしていたので、大竹は撮影当初にこのラストを演じなくてはいけなかった。 「まだ他の工女を演じる俳優さんたちとも芝居をしていませんし、みねがどんな生活を送ってきたのか、想像だけでしたので、『ああ飛騨が見える』って言いながら、お兄さん役の地井武男さんに背負われ、故郷を見て死んでいくシーンを撮ったので、正直少し不安でした」 忘れられない、浦山桐郎監督の助言 この映画では原田美枝子や古手川祐子、友里千賀子などが、仲間の工女を演じている。 「それぞれ、見せ場となる哀しいエピソードがあるんです。でもみねは優等生の工女ですから、ラスト以外はそういう見せ場がない。どう演じればいいのか悩んで、私の映画デビュー作『青春の門』(1975)を監督した浦山桐郎さんにお電話したんです。そうしたら『山を見て、風を感じて、大地の上に立って。そして相手が一番やりやすい芝居をしてあげなさい』と助言してくれました。だからいつも、相手役の俳優さんが本当にその気持ちになれるように、私もその場にいればいいんだなということを意識していました。浦山監督の助言を、さっちゃん先生の前で実践できたことは、とても大きかったですね」 大竹だけでなく、山本薩夫監督のことは参加した俳優、みんなが大好きだったという。 「本当に優しい方なんです。寒い中でのロケ撮影で、天気待ちをしている時にもいろんな話をしてくれるし、この人のために頑張ろうという気持ちになるんです。ただ午後5時を過ぎると、早くお酒が飲みたくなって、ちょっと不機嫌になるんですけれど(笑)。ある時撮影が終わってから、さっちゃん先生に何かプレゼントをしたいと工女役のみんなで先生のお部屋に押しかけて、歌を歌ったことがあります。私はさだまさしさんの歌を歌いました。先生はにこにこして聴いていましたね」 寒さとひもじさに耐えた、冬山ロケ! 映画の冒頭、いろんな村から集められた少女たちが冬山を越えて、岡谷にある製糸工場まで歩いていく場面がある。このシーンを撮るためには背景に雪があることが必須だったが、撮影した年は記録的な暖冬で雪が降らなかったという。 「だから雪を求めてロケ隊は北上していったんです。私と友里千賀子ちゃんが雪の中を転がり落ちるところは、北海道の十勝地方で撮りましたから。いろんな場所で撮影したので、エキストラを集めるのが大変でした。本当は若い娘が連なって歩くんですけれど、そういう子ばかりを集めるのが難しくて、おじいさんやおばあさんに若い子の格好をさせて、出てもらったんです。だからいろんな人たちの協力なしには、とてもできなかった作品なんですよ。とても感謝しています」 寒い中で工女役の俳優たちは、団結力が高まっていったという。 「寒くても道が狭くてその場から動けないので、みんなでピンク・レディーの歌とかを歌って、温まろうとしました。またロケ弁がいつも、おにぎり二つに沢庵二切れなんです。それでドライバーの方が街まで行って、サバとかマグロの缶詰を買ってきてくれると、『御馳走だ』と言ってみんなで取り合いをしていました。みんなでいるから、それも楽しかったですよ」 工女役の訓練は、臭いに悩まされた 製糸工場内部のシーンは、東宝撮影所で撮影された。実際、明治期に使われた機械を持ち込んで、工女役の俳優たちは繭から糸を取る訓練を行った。 「2週間くらいかな。段々、糸を取るコツがつかめてくると、みんなよりも早く糸を取りたいと思うようになりました。困ったのは、繭を茹でると独特の凄い臭いがするんです。その臭いが体に染みついて、みんなで帰りの電車に乗ると、他の乗客の方が眉をしかめるほど臭うんです。私たちは臭いになれていきましたけれど、二度と嗅ぎたくない臭いでした」 みんなで過酷な撮影を乗り越えたかいがあって、公開された作品はその年日本映画第2位の配給収入14億円の大ヒットを記録した。 「その映画を45年ぶりに、こういう形で観てもらえるのは、さっちゃん先生が本当に喜んでいると思います。また4Kになるとすごく映像がきれいで、工場の中の湯気までちゃんとわかってビックリしました。さっちゃん先生が本当に1カット1カット、心を込めて作った作品ですので、多くの方に楽しんでもらえたら嬉しいですね」 今回は山本薩夫監督の遺作になった続編「あゝ野麦峠 新緑篇」(1982)も〈4Kデジタルリマスター版〉でテレビ初放送される。三原順子(現・三原じゅん子)や中井貴惠、岡田奈々、石田えりらが工女を演じたこの作品と合わせて、山本監督が作り出した人間ドラマの醍醐味を味わってもらいたい。   文=金澤誠 制作=キネマ旬報社 【大竹しのぶ】 1957年7月17日生まれ。東京都出身。 1975年 映画「青春の門」ヒロイン役で本格的デビュー。その鮮烈さは天性の演技力と称賛され、気鋭の舞台演出家、映画監督の作品には欠かせない女優として圧倒的な存在感で常に注目を集め、映画,舞台,TVドラマ,音楽等ジャンルにとらわれず才能を発揮し、話題作に相次いで出演。作品毎に未知を楽しむ豊かな表現力は、主要な演劇賞を数々受賞して評価されると共に、世代を超えて支持され続けている名実ともに日本を代表する女優。2011年に紫綬褒章を受章。2021年に東京2020オリンピック閉会式に出演。著書に「ヒビノカテ まあいいか4」(幻冬舎)がある。NHK-R1「大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”」(毎週水曜21:05~)が好評放送中。 ●明治時代後期、飛騨の寒村の少女たちは、貧しいがゆえに僅かな契約金で野麦峠を越え、信州岡谷の製糸工場へと赴いた。そこでの厳しい労働と苛烈な人間関係に耐えながらも健気に生き抜いた工女たちの不屈の青春群像が、巨匠・山本薩夫監督によって描かれた。それが、1979年に公開され、日本中を涙で包んだ感動大作「あゝ野麦峠」である。 そして、時は流れて大正時代末期。近代化が進み、新たに導入された、繭から一度に多数の生糸を繰り取る機械の操作に悪戦苦闘しながら、以前と変わらず早朝から夜遅くまで働き詰めという過酷かつ不正な労働を強いられてきた工女たちは遂に、会社経営側に対して自分たちの労働組合加入の自由を認めさせようと、壮絶な闘いを繰り広げてゆく。そんな工女たちの死に物狂いな姿を描いた云わば「あゝ野麦峠」の続編的作品、それが、1982年に公開され、山本薩夫監督の遺作ともなった映画「あゝ野麦峠新緑篇」である。2025年1月の日本映画専門チャンネルでは、「あゝ野麦峠」と「あゝ野麦峠新緑篇」を、共にチャンネルで初めてお送りする。なお、両作品とも4Kデジタルリマスター版ではTV初放送となる。 ※両作品とも、日本映画+時代劇4Kでは4K放送、日本映画専門チャンネルでは2Kダウンコンバートにて同時放送。 「あゝ野麦峠」「あゝ野麦峠 新緑篇」2作品連続放送! 1/12(日)よる9:00スタート 放送作品 「あゝ野麦峠」<4Kデジタルリマスター版> ●1979年/日本/本編155分 監督:山本薩夫 原作:山本茂実 脚本:服部佳 出演:大竹しのぶ、原田美枝子、友里千賀子、古手川祐子、地井武男、三国連太郎、森次晃嗣、西村晃ほか ©1979 株式会社教育産業振興会   「あゝ野麦峠 新緑篇」<4Kデジタルリマスター版> ●1982年/日本/本編137分 監督:山本薩夫 原作:山本茂實 脚本:山内久 出演:三原順子(現・三原じゅん子)、中井貴惠、岡田奈々、石田えり、江藤潤、なべおさみ、風間杜夫、神山繁ほか ©1982 TOHO CO., LTD. ▶日本映画専門チャンネルの公式HPはこちら  

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