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【お詫びと訂正】キネマ旬報ムック『中国時代劇で学ぶ中国の歴史 2024年版』
2023年12月4日●『中国時代劇で学ぶ中国の歴史 2024年版』目次(11ページ)で、64ページにインタビューを掲載した俳優名に誤りがありました。正しくはリー・ホンイーです。訂正し、読者の皆様と関係各位にお詫び申し上げます。 ●『中国時代劇で学ぶ中国の歴史 2024年版』25ページの記事内で、人物名の読み仮名に誤りがありました。正しくは悼襄(とうじょう)王、悼倡后(とうしょうこう)です。訂正し、ご執筆の渡邉義浩教授と読者の皆様、関係各位にお詫び申し上げます。 『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』編集部 -
マッドな世界に“暗黒の天使”が誕生。サーガ最新作「マッドマックス:フュリオサ」
2023年12月1日「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で強烈な存在感を放ったフュリオサ。その若き日の過酷な戦いの物語を、サーガの創始者ジョージ・ミラーが引き続きメガホンを執って描いた「マッドマックス:フュリオサ」が2024年に全国公開される。ビジュアルとUS版予告編が到着した。 世界崩壊から45年。故郷の“緑の地”でさらわれたフュリオサは、ディメンタス将軍率いるバイカー軍団の手に落ちる。彼らはイモータン・ジョーが統べる城塞都市の覇権をめぐり、争いを繰り広げていた。そんなマッドな世界でフュリオサは、数々の試練を乗り越えながら故郷への道を探すのだった──。 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でシャーリーズ・セロンが務めたフュリオサ役を引き継いだのは、『クイーンズ・ギャンビット』「ラストナイト・イン・ソーホー」のアニャ・テイラー=ジョイ。ディメンタス将軍は「アベンジャーズ」シリーズのクリス・ヘムズワースが演じる。 「『怒りのデス・ロード』は3日2晩の出来事でロードムービーでしたが、この映画は15年にわたるフュリオサの物語です」とジョージ・ミラーは説明する。予告編の最後には、バズカットで変貌したフュリオサが登場。“暗黒の天使”誕生の物語から目が離せない。 「マットマックス:フュリオサ」 監督:ジョージ・ミラー 出演:アニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワース ©2023 Warner Bros.Ent. All Rights Reserved -
「キングスマン」のマシュー・ヴォーンが放つ痛快スパイ活劇「ARGYLLE/アーガイル」
2023年12月1日「キック・アス」「キングスマン」シリーズのマシュー・ヴォーン監督が放つ痛快でスタイリッシュなスパイアクション「ARGYLLE/アーガイル」が、2024年全国公開。予告編が到着した。 キャストは「マン・オブ・スティール」のヘンリー・カヴィル、「ジュラシック・ワールド」シリーズのブライス・ダラス・ハワード、「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェル、『ブレイキング・バッド』シリーズのブライアン・クランストン、『シッツ・クリーク』シリーズのキャサリン・オハラ、「ウエスト・サイド・ストーリー」のアリアナ・デボーズ、「ワイルド・スピード」シリーズのジョン・シナ、「アベンジャーズ」シリーズのサミュエル・L・ジャクソン、ミレニアル世代を代表するポップアイコンのデュア・リパなど豪華な面々。 Apple Original Filmsとヴォーン率いるMARV(マーヴ・スタジオ)が製作し、脚本は「ザ・メッセージ」「ワンダーウーマン」のジェイソン・フュークスが手掛ける。 ゴールドドレスの女(デュア・リパ)とのダンス中、敵に囲まれるエージェント・アーガイル(ヘンリー・カヴィル)。仲間のアシストで窮地を脱するが……。ここまでは人気作家エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)が書き進めるスパイ小説『アーガイル』の一節だ。 派手なフィクション世界とは対照的に、愛猫アルフィーと穏やかに暮らすエリーだが、『アーガイル』の内容が現実のスパイ組織の行動を言い当てていることが発覚して環境一変。猫アレルギーを持つスパイのエイデン(サム・ロックウェル)と列車で乗り合わせたエリー(とアルフィー)は、空想と現実の境界が曖昧になる中で、敵の一歩先を行くために世界を駆け巡ることに──。アクション&超展開のヴォーン節が随所に光り、興奮間違いなし。 「ARGYLLE/アーガイル」 出演:ヘンリー・カヴィル、ブライス・ダラス・ハワード、サム・ロックウェル、ブライアン・クランストン、キャサリン・オハラ、デュア・リパ、アリアナ・デボーズ、ジョン・シナ、サミュエル・L・ジャクソン 監督:マシュー・ヴォーン 脚本:ジェイソン・フュークス 製作:マシュー・ヴォーン、アダム・ボーリング、ジェイソン・フュークス 、デヴィッド・リード 製作総指揮:アダム・フィッシュバック、ジギー・カマサ、カルロス・ペレス、クラウディア・ヴォーン 北米公開日:2024年2月2日(金)予定 原題:Argylle 配給:東宝東和 © Universal Pictures 公式サイト:https://argylle-movie.jp/ -
大好きなおじさんを取り戻せ!小さなエッラの大作戦ストーリー「リトル・エッラ」
2023年12月1日大好きなおじさんを奪われた主人公エッラが奪還作戦を繰り広げるさまを描いた「リトル・エッラ」が、4月5日(金)より新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺、シネマート心斎橋ほかで全国順次公開。メインビジュアルと特報映像が到着した。 スウェーデンの町に暮らすエッラ。人と仲良くするのが苦手だが、おじさんのトミーは“永遠の親友”だ。両親が休暇で出かけている間、エッラはトミーと過ごすのを楽しみにしていたが、オランダからトミーの恋人スティーブがやってきて幻滅する。トミーを取り戻したいエッラは転校生オットーの力を借り、スティーブを追い出す作戦に出るが……。 原作はスウェーデン出身の絵本作家ピア・リンデンバウムの『リトルズラタンと大好きなおじさん』(未訳)。監督は「ロスバンド」など、これまでも子どもや家族を描いてきたクリスティアン・ロー。キュートで楽しくてハートウォーミングな一本だ。 「リトル・エッラ」 監督:クリスティアン・ロー 出演:アグネス・コリアンデル、シーモン・J・ベリエル、ティボール・ルーカス 原題:LILL-ZLATAN OCH MORBROR RARING スウェーデン・ノルウェー/2022/81分/カラー/スウェーデン語・英語/フラット/5.1ch/映倫G 日本語字幕:高橋彩 字幕監修:速水望 後援:スウェーデン大使館・ノルウェー大使館 配給:カルチュアルライフ 宣伝:VALERIA © 2022 Snowcloud Films AB & Filmbin AS 公式サイト:https://culturallife.co.jp/little-ella -
[caption id="attachment_32976" align="aligncenter" width="1024"] 「晩春 4Kデジタル修復版」 ©1949/2015 松竹株式会社[/caption] 今年12月生誕120年を迎え、先ごろ開催された東京国際映画祭をはじめ、世界の映画祭で特集上映が組まれている、日本映画を代表する巨匠・小津安二郎監督。その彼が脚本家・野田高梧との初共同脚本で、戦後小津映画の〝女神〞となった原節子を初めてヒロインに起用した監督第42作が「晩春」(49)である。婚期を逃しかけている娘が気になる大学教授の父親と、母親を失って父を独りにしておけないと思い続ける娘。父娘の触れ合いを描き、小津監督による戦後の家族映画の基本ラインを築いた名篇だ。 作品が作られた49年、日本はまだ第二次世界大戦後の混乱期で、同年に黒澤明監督は三船敏郎扮する新米刑事が闇市をうろつく「野良犬」(49)を作っていた。あでやかな着物姿の女性たちが集う茶会に始まり、後半では主人公の父親が友人に京都の茶懐石の老舗『瓢亭』で飯でも食おうという「晩春」は、そんな時代のリアルさとは対極にある映画。だが逆に小津監督は時代と隔絶することで、静謐で穏やかな生活空間の中に、人間そのものだけを写し取ってみせた。娘を結婚させるために、自分も再婚するつもりだと嘘をつく笠智衆ふんする父。父が再婚相手に挙げた女性(三宅邦子)を見かけ、激しく嫉妬の念に駆られる娘の原節子。父娘の絡み合う想いが、シンプルなセリフと計算しつくされた映像表現の中に描出されている。なお、「晩春」は4Kデジタル修復版での放送となる。 [caption id="attachment_32975" align="aligncenter" width="1024"] 「瀬戸内少年野球団」 © YOUの会[/caption] その小津監督の「東京暮色」(57)に、助監督として就いたことがあるのが篠田正浩監督。彼の代表作の一つ「瀬戸内少年野球団」(84)も登場する。これは第二次世界大戦終戦直後の淡路島を舞台に、戦時中とはすべての価値観が逆転した当時の日本を、島に住む少年たちの目から描いた、阿久悠の小説の映画化。この島に、やがて戦犯として軍事裁判で裁かれる可能性のある元提督(伊丹十三)と娘の武女がやってくる。武女に一目惚れした小学5年の優等生・竜太とガキ大将のバラケツは、進駐軍から元提督と武女を守ろうと決意する。一方で竜太たちの担任・駒子先生は、夫が戦地から帰ってこないために実家で肩身が狭く、そのすきを狙う夫の弟・鉄夫から激しく言い寄られて苦悩している。このアメリカ、そして古い日本の村社会による抑圧から逃れるため、竜太や駒子先生は野球を始めることにする。ラストに彼らの野球チームはアメリカ軍チームと試合をするが、移ろいゆく時代に対する登場人物の思いを、この試合に凝縮させた田村孟の脚本が見事。またこれは駒子先生を演じた伝説の女優・夏目雅子の遺作で、後に〝世界のケン・ワタナベ〞になる渡辺謙が駒子を愛する義弟・鉄夫を演じた、彼の映画デビュー作でもある。 [caption id="attachment_32977" align="aligncenter" width="703"] 「回路」© KADOKAWA 日本テレビ 博報堂 IMAGICA 2001[/caption] その渡辺謙と同様、世界的にも評価が高い監督が黒沢清。今回放送する「回路」( 01 )は、カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞している。当時は電話回線を使っていたインターネットの回路によって人間界と幽霊の世界が結ばれ、人間が次々に消えていく恐怖を描いている。ホラーと来たるべきデジタル社会への不安を融合させ、時代を先取りした黒沢監督の才気あふれる一本だ。 文=金澤誠 制作=キネマ旬報社 (「キネマ旬報」2023年12月号より転載) BS松竹東急 BS260ch/全国無料放送のBSチャンネル ※よる8銀座シネマは『一番身近な映画館』、土曜ゴールデンシアターは『魂をゆさぶる映画』をコンセプトにノーカット、完全無料で年間300本以上の映画を放送。 ■12/8[金] 夜8時 「瀬戸内少年野球団」 監督:篠田正浩 出演:夏目雅子、郷ひろみ、伊丹十三、岩下志麻ほか ■12/19[火] 夜8時 「回路」 監督:黒沢清 出演:加藤晴彦、麻生久美子、小雪ほか ■12/12[火] 夜8時 「晩春 4Kデジタル修復版」 監督:小津安二郎 出演:笠智衆、原節子、月丘夢路、杉村春子ほか 詳細はこちら:https://www.shochiku-tokyu.co.jp/special/eiga/