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オリビア・ワイルドの長編監督第2作であり、全米初登場1位を記録した“ユートピアスリラー”「ドント・ウォーリー・ダーリン」が、11月11日(金)より公開。キャスト陣が作品世界を紐解く特別映像ならびにメイキング写真が到着した。 1950年代。完璧な生活が保証された街で、アリス(フローレンス・ピュー)は愛する夫ジャック(ハリー・スタイルズ)と平穏な日々を送っていた。そんなある日、隣人が赤い服の男たちに連れ去られるのを目撃する。それ以降、周囲で不気味な出来事が頻発し、精神を乱したアリスは街に疑問を抱く──。 ユートピアと呼ぶに相応しい楽園で、贅沢を尽くす住人たちを映し出す特別映像。だがフローレンス・ピューの「そんな人生を楽しんでいる人がどれだけいるでしょうか。贅沢な生活を送るための代償は?」という問いかけとともに一転、アリスの日常は悪夢と化していく。 街の支配者フランクを演じたクリス・パインは「真相を確かめたとき、本当の欠陥が見つかる」と説明。アリスは街の秘密を解き明かし、“理想”を捨てて人生を取り戻せるか? © 2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved 配給:ワーナー・ブラザース映画 ▶︎ 誰もが憧れる理想の街が混沌の世界へ変貌する。オリビア・ワイルド監督「ドント・ウォーリー・ダーリン」
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その「遭遇」は神の啓示か、未知の侵略者か?先の読めないSFスリラー『デウス/侵略』
2022年11月9日人口増加と自然破壊によって壊滅寸前となった近未来の地球を離れ、火星の軌道に突如出現した巨大な黒い球体の解明に向かう調査チームの運命を描いたSFサスペンス『デウス/侵略』が、11月9日にDVDでリリースされた。 謎の黒い球体が人類に向けて放つ「DEUS=神」のメッセージの真意とは 「地球が死にかけている。しかし私たちはその現実から目を伏せていた」という、遠い未来ではない「今」に向けられたかのような、一人の女性の独白から始まる本作。母親と愛娘を自動車事故で亡くし、同乗していた自分だけが生き延びたことに罪悪感を抱えながら、遠く離れた火星への探査に志願する天体物理学者・カーラが呟いた言葉だ。 彼女をはじめとする6名の観測隊員が、宇宙船に乗り込み地球を離れて8か月。ようやく目的の地まで到達した彼らの元に、謎の球体から発信された一つのメッセージが届く。AIの解析によると、それは「DEUS=神」という文字列と判明。球体の中に存在しているだろう未知の生命体は、人類の脅威となる「侵略者」なのか、それとも崩壊寸前の地球を救う「救世主」なのか…? 冒頭から黙示録的に浮かび上がる荒廃した街の光景と、地球を遠くから見つめるような球体の遠景、そして球体に向かう宇宙船を捉えた映像を重ね、観る者を「別の世界」へと引き寄せる磁力を放つ本作の脚本・監督を手掛けたのは、イギリスを拠点にデジタルアーティストとして活動するスティーブ・ストーン。低予算での製作とは思えないハイエンドな視覚効果と、緊張感に満ちた心理描写を融合して壮大な宇宙の謎へと導いていく演出は、SF映画を深く愛する人ならではの細やかな目配せが、随所で光っている。 主人公のカーラを演じるのは、TVシリーズ『スターゲイト SG-1』などに出演した個性派女優、クラウディア・ブラック。彼女の中で渦巻く宇宙の謎を解き明かしたいと願う科学者としての使命感と、事故で亡くした家族に「再会」したいという心の痛み、その相反する感情が物語の「要」となって牽引していくのも、本作の大きな見どころだ。 SF映画好きのマニア心をくすぐる「元ネタ」探しの楽しさも 宇宙船内の閉ざされた空間で展開される緊迫した乗組員同士のやり取りと、緻密なビジュアルの数々を見ているうちに、この手の映画が好きな人なら「この場面、あれが元ネタ…?」と随所に仕掛けられたオマージュ元を探りたくなるのも、本作の楽しみの一つだ。 地球を遠く離れた末に、長い冷凍睡眠から目覚めた乗組員たちの疲れ果てた姿は明らかに『エイリアン』での一場面を想起させるし、宇宙船に向けて謎のメッセージを放つ黒い球体は、もちろん『2001年宇宙の旅』で人類を導いた黒い石碑「モノリス」が発想の源だろう。更に宇宙船内で乗組員が幻影に悩まされ正気を失っていく展開は、ファンの間でカルト的な人気を誇るポール・W・S・アンダーソン監督のSFホラー『イベント・ホライゾン』を思い出さずにはいられないし、未来の人類が迎えるディストピア的な終末は、これも長く人気を誇る名作『ソイレント・グリーン』辺りを連想するなど、過去の名作やマニア好みなSF映画の要素が90分という尺の中にギッシリと詰められている。「次はいったい何が来る…?」と後の展開を予想しながら「闇鍋」的な魅力を楽しむのも、ファンとしては十分に「有り」な鑑賞法だ。 人間は「神」として君臨することが出来るのか?そして未来への希望は? しかし本作が単にSFファンのオタク心をくすぐるビジュアルや、各場面の元ネタ探しを誘発することだけが目的の作品かと言えば、それは大きな間違いだ。むしろ本作はこの手の映画に長く見慣れ「多分…こういう展開でしょ?」と先読みをしがちな人ほど、後半の意外な展開に少なからず驚きを覚えるだろう。 冒頭の場面で主人公のカーラは亡き母が生前に遺した、こんな言葉を回想する。「海に漂流した5人の漁師が、小さな船の中で3人分しか残っていない食料を分けることになった。彼らは、誰を犠牲にすると思う?」…この一見、本編とは無関係と思われた例え話が、クライマックスで迎える「ある決断」と繋がったときに、観ている我々もカーラと同様この宇宙船が向かう「真の目的」に気付き、強烈なジレンマに襲われずにはいられなくなる。 その真相はもちろん本編を見てのお楽しみだが、最終的に見えてくる「人類は、神として君臨する資格があるのか?」という問い掛けは、この現実を生きる我々にとっても実にタイムリーな問題として映るはずだ。そして様々な議論に対して「白」か「黒」かの選択を強いられることが多い昨今、もう一つの「可能性」を考えることの大切さを提示してくる本作の眼差しは、仄かな未来への「希望」を感じさせるメッセージとしても、さり気なく深い。 もちろんメジャー資本の大作では決して味わえない「インディーズ系」SF映画ならではの小粋な目配せを感じさせるエンディングも含め、肩の凝らないスリルや興奮も保証済みの本作。本編終了後のエンドロールも最後まで止めずに鑑賞すると、更にニヤッと楽しめる仕掛けも用意されている。作り手たちの「遊び心」と「誠実さ」が込められた満腹度の高い1本として、ぜひ良質の「掘り出し物」を求める映画ファンにもお勧めしたい。 文=Takeman 制作=キネマ旬報社 https://youtu.be/aomX97ZuL7E 『デウス/侵略』 ●11月9日(水)DVDリリース(同日レンタル開始) ▶DVDの詳細情報はこちら ●DVD:4,378円(税込) 【映像特典】 ・日本版予告編 ●2022年/イギリス/本編90分 ●監督・脚本:スティーブ・ストーン ●出演:クラウディア・ブラック、デヴィッド・オハラ、フィル・デイヴィス ●発売・販売元:ツイン ©DEUSPRODUCTIONS Limited 2022. ALL RIGHTS RESERVED -
「パラサイト 半地下の家族」のパク・ソダム主演で、凄腕の運び屋の奮闘を描く「パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女」が、1月20日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開。スリリングなカーチェイスを捉えた30秒予告ならびに場面写真が解禁された。 天才的なドライビング・テクニックを武器に、ワケありの荷物を運ぶ特殊配送会社「特送(とくそう)」のために働くウナ。ある日、彼女が引き受けた依頼は、海外ヘの逃亡を図る賭博ブローカーとその息子ソウォンを港まで運ぶことだった。ところがアクシデントに見舞われ、依頼人不在のままソウォンと300億ウォンが入った貸金庫の鍵を抱えて追われるはめに。こうして悪徳警官、殺し屋、さらには脱北者であるウナを調査する国家情報院をも巻き込んだ命がけのカーチェイスが始まる──。 韓国で初登場1位を記録した本作。「パラサイト 半地下の家族」の家庭教師役パク・ソダムと教え子役チョン・ヒョンジュンが、今回は運び屋と“荷物”である泣き虫の男の子として再共演し、絆を育んでいくのも見どころだ。 30秒予告では、ウナの天才的な運転が、迫力のドリフト音&エンジン音とともに映し出される。路地裏を猛スピードで駆け抜け、立体駐車場の塀を突き破り、列車が迫りくる線路をスピンターンで横切るなど、手に汗握るシーンの連続だ。 なお、12月2日(金)より発売されるムビチケカードを購入すると、〈光を反射!特製ステッカー〉がプレゼントされる(※数量限定/一部劇場を除く)。原題「특송(特送)」の文字をあしらい、リフレクター(再帰反射)素材を使用したもので、車のライトなどで輝くため夜道の安全確保などに役立つ。 ▲光を反射!特製ステッカー 「パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女」 監督・脚本:パク・デミン 出演:パク・ソダム、ソン・セビョク、キム・ウィソン、チョン・ヒョンジュン、ヨン・ウジン、ヨム・ヘラン、ハン・ヒョンミン 2022年/韓国/109分/カラー/シネスコ/5.1ch/映倫区分:G/原題:特送[특송]/英題:Special Delivery 提供:カルチュア・エンタテインメント、テレビ東京 配給:カルチュア・パブリッシャーズ 宣伝:ビターズ・エンド © 2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & M PICTURES. All Rights Reserved.
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3兄弟とマネージャーの出会いをクラプトンが証言。「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」
2022年11月9日『ステイン・アライヴ』をはじめ数々のヒット曲を送り出し、一世を風靡した3兄弟グループ〈ビー・ジーズ〉の軌跡を辿るドキュメンタリー「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」が、11月25日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかで全国公開。ビー・ジーズとマネージャーのロバート・スティグウッドとの出会いを、エリック・クラプトンの証言とともに紹介する特別映像が到着した。 特別映像は、ロバート・スティグウッドがテレビ出演でビー・ジーズの魅力を語る場面からスタート。「デモテープを聴いて大きな衝撃を受けた。そこには今まで聴いたことがない“最高のハーモニーとメロディー”があった」と微笑む。 そして1965年にオーストラリアのテレビでビー・ジーズが『Wine & Women』を演奏する映像の後、クリームのエリック・クラプトン、ジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルースが紹介される。 イギリス出身のビー・ジーズは、移住したオーストラリアで幼少期より歌い始め、1967年に『スピックス&スペックス』が全豪ナンバーワンヒット。その後、イギリスに戻って音楽活動を本格化させる。 当時はビートルズが世界の音楽シーンを席巻し、イギリスはロックの王国として君臨していた。そこでビー・ジーズが目をつけたのが、ビートルズの育ての親である敏腕マネージャー、ブライアン・エスプタインが経営するマネージメント会社[NEMS|ネムズ]だった。 ビー・ジーズが送ったデモテープにブライアンは興味を持ち、「ロバートの仕事だ。豪州出身のあいつに任せろ」と、クリームを担当していたロバート・スティグウッドをマネージャーに指名したのだ。 この経緯を知らなかったエリック・クラプトンは、ロバートのお気に入りだったビー・ジーズを妬み、「当時のロバートはクリームの、僕らの専属だと思っていたからとても驚いたよ」と告白。そして「ロバートは奇人変人の類いだった。オーストラリア出身だが話し方は英国紳士のようで、派手なネクタイをして、撫でつけたような髪形で……何者かと思っていた」と、ユニークな存在感を証言する。 さらに、バリー・ギブの「ロバートは育ての親だ」、ロバートの「彼らの才能は誰の目にも明らかだった」という言葉に重ねて、若き日のビー・ジーズが移動の車中ではしゃぐ姿が映し出される。 [caption id="attachment_17901" align="aligncenter" width="850"] ▲ビー・ジーズ3兄弟(左)とロバート・スティグウッド(右)[/caption] © 2020 Polygram Entertainment, LLC – All Rights Reserved. 配給:STAR CHANNEL MOVIES ▶︎ 成功と逆風に彩られた兄弟グループのキャリアとは?「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」 -
役所広司&吉沢亮の〈家族〉物語「ファミリア」、予告映像と本ビジュアル到着
2022年11月9日役所広司と吉沢亮を父子役に迎え、国籍・文化・境遇の違いを超えて〈家族〉を作ろうとする人々を描く成島出監督作「ファミリア」が、1月6日(金)より新宿ピカデリーほかで全国公開。予告映像と本ビジュアルが到着した。 予告映像は、難民だったナディアと結婚した学(吉沢亮)と、それを喜ぶ父・誠治(役所広司)のシーンからスタート。彼らの前に、半グレに追われて傷ついたブラジル人青年のマルコスが恋人のエリカと共に現れ、「日本人にもなれない!ブラジル人でもない!」と辛い胸の内を明かす。 そんな思いを受け止め、「あの娘の笑顔を守ってやれ」と諭す誠治に、マルコスは亡き父の面影を重ねて心を開き、誠治の焼き物の仕事を手伝う。言語も境遇もバラバラだが、絆を深めていく誠治、学とナディア、マルコスやエリカらブラジル人の若者たち。そうした中、彼らの人生を揺るがす事件が起きる──。 そして、「息子はどうなる!」「死ぬなよ」と感情を抑えられない誠治、「夢を持つことは怖いことじゃないよ」「話す言葉も育った環境も違うのにさ、俺たち家族になるんだよ」と希望を語る学の姿が映されていく。 ©2022「ファミリア」製作委員会 配給:キノフィルムズ ▶︎ 役所広司と吉沢亮が共演。成島出監督が国籍・境遇を超えた〈家族〉を描く「ファミリア」