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ネットでの世論操作を描くスリラー「コメント部隊」、場面写真と予告編公開
2025年1月14日国家情報院の世論操作事件を題材にしたチャン・ガンミョンの小説を原作に、「誠実な国のアリス」のアン・グクジン監督×『私の解放日誌』のソン・ソック主演により、サイバー空間で世論を操る部隊に翻弄される記者の運命を描いた「コメント部隊」が、2月14日(金)よりシネマート新宿ほか全国で公開される。場面写真と予告編が到着した。 実力はあるが見栄っ張りな社会部記者のイム・サンジン。大企業マンジョンの不正をめぐる特ダネ記事を出すが、誤報だと判明し停職処分になる。そんな彼に、ネットで世論を操るコメント部隊〈チームアレブ〉のメンバーだという人物がコンタクトしてくる。そして金さえ払えば、真実を嘘に、嘘を真実にできると言うが……。 アン・グクジン監督は「現代社会に潜む陰謀論について、目の前で見せる映画ではないか。単なる一つのネットの話ではなく、私たちが生きている社会環境すべてを盛り込みたかった」と語っている。どこから真実で、どこまで嘘か、目が離せない。 https://www.youtube.com/watch?v=cTQ8zuV1GsE 「コメント部隊」 監督・脚本:アン・グクジン 出演:ソン・ソック、キム・ソンチョル、キム・ドンフィ、ホン・ギョン 2024年/韓国/109分/ビスタ/DCP5.1ch/映倫【G】区分 原題:댓글부대 英題:TROLL FACTORY 字幕翻訳:福留友子 配給:クロックワークス ©2024 ACEMAKER MOVIEWORKS & KC VENTURES & CINEMATIC MOMENT All Rights Reserved. 公式サイト:https://www.klockworx.com/movies/comment/ -
プロパガンダを主導した天才の軌跡「ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男」
2025年1月14日ヒトラーの腹心となり、プロパガンダでドイツ国民を扇動したヨーゼフ・ゲッベルスの半生を描いた「ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男」が、4月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。ポスタービジュアルが到着した。 ヒトラーが首相に就任した1933年から亡くなる1945年まで、ナチ党政権下で宣伝大臣を務めたゲッベルス。当初は平和を強調したため、ユダヤ人一掃と侵略戦争へ突き進むヒトラーに批判され、愛人との関係も断ち切られる。そこで彼は、反ユダヤ映画の製作、大衆を扇動する演説、綿密な戦勝パレードを次々と企画。国民を熱狂させてヒトラーの信頼を取り戻す。 やがてスターリングラードで敗れるなど戦況が悪化すると、ゲッベルスは国民の戦争参加を煽る“総力戦演説”を展開。そして、第三帝国のイメージを後世に残す最も過激なプロパガンダを最後に仕掛ける──。 2024年のミュンヘン映画祭では観客賞を受賞。“プロパガンダの天才”の手法と軌跡を見届けたい。 「ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男」 監督・脚本:ヨアヒム・A・ラング 撮影:クラウス・フックスイェーガー 出演:ロベルト・シュタットローバー、フリッツ・カール、フランツィスカ・ワイズ 2024年/128分/ドイツ・スロバキア/ドイツ語/PG-12 原題:Führer und Verführer 日本語字幕:廣川芙由美 配給:アット エンタテインメント © 2023 Zeitsprung Pictures GmbH -
平和なはずの村で、頭を斧で割られた死体が見つかった──。「Două lozuri」(2016)の俊英パウル・ネゴエスク監督が人間の醜さを生々しく描き、ルーマニア・アカデミー賞(GOPO賞)で作品賞、監督賞、主演男優賞など6冠に輝いた「おんどりの鳴く前に」が、1月24日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺、京都シネマほか全国で順次公開される。アニメーション作家・イラストレーターの若林萌が手掛けたオルタナティブポスター、著名人のコメントが到着した。 たびたび登場する雄鶏が作品に独特なリズムを生み出しているのが印象的でした。人々が争っても自然や動物はそこで普通に暮らしているのです。彼の存在によって人間たちのやり取りが何だか虚しく見えた気がしました。イラストにする際、争いの痕跡を雄鶏がちょっと引いた眼差しで見つめる様子を「おかしみ」を持って描こうと思いました。(若林萌) 〈コメント〉 平凡な日常を変える事に、小さな勇気を出す事に、こんなにもバタバタとみっともない……。 なんて愛おしく人間らしいんだ。 ──吉田恵輔(映画監督) パウル・ネゴエスク監督は、“匙加減”が絶妙である。 冒頭、敢えて感情移入しづらい主人公を描き、時間経過ととも私たちを引き込んでいく。 緊張感のあるカメラがひとたびパンすると、映像の中には情報が徐々にさり気なく映し込まれていく。 コーエン兄弟の「ブラッド・シンプル」を彷彿させ、これからが楽しみな監督だ。 ──筒井真理子(俳優) 平凡な日常が、徐々にずれ始め、衝撃的なラスト。至るところにコミカルさもあって。いゃ〜、こうゆうの好きだわ〜。俳優さん、みなさん良かった!主演のユリアンさん、背中が最高!芝居も最高!いゃ〜、こうゆうのやりたいわ〜。 ──光石研(俳優) 社会と個人の倫理が衝突する様を、現代のルーマニア映画は描き続けてきた。 「おんどりの鳴く前に」も、正にその系譜にある作品だ。 警察官として生きるか、それとも1人の人間として生きるか。 この葛藤の果てにある血生臭さ、そして圧倒的な虚無感。 これだよ、これが俺の好きなルーマニア映画なんだ。 ──済東鉄腸(ルーマニア語小説家) https://www.youtube.com/watch?v=DV7cNtHko6E Story ルーマニアのモルドヴァ地方にある村。野心を失った中年警察官イリエは、果樹園を営みながらひっそりと第二の人生を送ることを望んでいた。そうした中で起きた惨殺事件をきっかけに、彼は村の闇を次々と目の当たりにするが……。 © 2022 Papillon Film / Tangaj Production / Screening Emotions / Avanpost Production 配給:カルチュアルライフ ▶︎ 惨殺事件から村の闇が明らかに。ルーマニア・アカデミー賞6冠「おんどりの鳴く前に」
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心が芽生えたロボット〈ロズ〉と動物たちの絆と冒険を描いたドリームワークス・アニメーション新作「野生の島のロズ」が、2月7日(金)より全国公開。吹替えキャストである綾瀬はるか(ロズ役)、柄本佑(キツネのチャッカリ役)、鈴木福(雁のキラリ役)、いとうまい子(オポッサムのピンクシッポ役)のアフレコ&インタビュー映像が到着した。 https://www.youtube.com/watch?v=83f8Ya0wHRA 「ロズは最初ずっと敬語を使っているのですが、次第に敬語ではなくなり、“~です”から“~なの”と変わっていく感じが難しいなと思いました」(綾瀬)、「チャッカリは大人っぽさと子どもっぽさを併せ持ったキャラクターなので、中途半端なラインを狙わずにその両極を一緒に表現するようにしました」(柄本)、「ロボットに育てられたキラリは、自分が他の雁とは違うことを知りつつ、それをあまりネガティブに捉えず、ポジティブに進んでいく力を持った、優しくて勇敢な子だと思います」(鈴木)、「愛とは何かをロボットが教えてくれる作品。アフレコは難しかったけれど達成感がありました」(いとう)など、それぞれ役作りやキャラクターの魅力を語っていく。彼らの演技とともに、心に触れる物語を堪能したい。 Story 無人島に漂着した最新型アシスト・ロボットのロズ。キツネのチャッカリとオポッサムのピンクシッポの協力を得て、雁のひな鳥キラリを育てる中で、心が芽生える。そしてロズを怪物として拒絶していた動物たちも、島の“家族”として受け入れていく。 やがて渡り鳥として巣立つキラリを見送り、厳しい冬を越した頃、ロズを探す回収ロボットが出現。島の存亡をかけたロズと動物たちの戦いが始まる──。 ©2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC. 配給:東宝東和、ギャガ ▶︎ 無人島のロボットに愛が芽生える。ドリームワークス新作「野生の島のロズ」
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韓国ドラマの新しい楽しみ方 共感と感動を呼び覚ます! 耳で見るドラマ、“みみドラ”とは?
2025年1月10日ドラマを「聴く」体験は脳を活性化する効果も! 大好きな韓国ドラマが、作業中や散歩中、家事をしながらでも、楽しめたら……。そんな思いから誕生したのが“みみドラ”。韓国ドラマの大ヒット作を、日本の声優が演じるオーディオブックである。 目に浮かぶような情景描写と、臨場感溢れる声優の演技で、新しいドラマ体験を楽しめる。脳科学的にも見ても、五感のなかで脳に最初に刺激を伝えるのは、聴覚だそう。そこから脳全体に刺激が伝わって活性化されるので、音に注意を傾けることは、感情を大きく揺さぶる効果も期待できる。 現在は、パク・ソジュンが演じた『彼女はキレイだった』『キム秘書はいったい、なぜ?』などのラブコメディからサスペンスまで、4作品がラインアップ。懐かしい名場面が音から蘇る……そんな“みみドラ”の世界を、一度体験してみては。 韓国でのオーディオブック事情 日本のオーディオブック市場は、認知度の広がりや、声優やナレーターが朗読した書籍、講演や話芸といった多彩なコンテンツが選べるようになったことで、市場は年々拡大中。 一方、韓国ではホラーなどを楽しめるラジオドラマやウェブトゥーンやウェブ小説を脚色したオーディオブックが人気。読書プラットフォーム『Welaaa』や『ミリの書斎』では、ウェブ小説のオーディオブックをメインにしているほど。ドラマや映画の原作となるウェブ小説もオーディオブックを選べ、書店では、朗読の入ったUSBと本がセットで売られているという。 また、俳優やアーティストといった著名人が、“才能寄付”(才能を生かしてボランティア活動すること)の一環として朗読に参加することも。大韓航空機内でも、映画「パラサイト 半地下の家族」や、ドラマ『Missナイト & Missデイ』のイ・ジョンウンや、ドラマ『朱蒙〔チュモン〕』『朝鮮心医ユ・セプン』のソン・イルググなど俳優が朗読するコンテンツがあるので、試してみては? 声優、音楽家が語る“みみドラ”と作品の魅力とは? “みみドラ”の声を担当した声優陣にオーディオブックの魅力を聞いてみた。プロだからこそ感じた“みみドラ”の推しどころはどんなところにあるのだろうか? 『カンテク~運命の愛~』『ブラッドハウンド』などで、主演の声を担い、『ヴィンチェンツォ』で主人公のヴィンチェンツォ・カサノを担当した浜田洋平は、「朗読のみのドラマは、聴き手の想像力によって作品が完成し、それぞれの作品となるのが魅力です」 『キム秘書はいったい、なぜ?』の大ファンで10回は繰り返し見たという、自称“キム秘書”オタクで、キム・ミソ役を任された望見は、「朗読を通してキャラクター一人ひとりを、聞き手の頭の中で映像フィルムとして創り出していただけるのが、オーディオブックの魅力」だと教えてくれた。 「耳で見るドラマ みみドラ」の声とともに、弾むようなサウンドロゴは、“みみドラ”にちなみ、「ミ、ド、ラ」の3音で作成している。「オールド・ボーイ」「建築学概論」など、映画音楽やドラマ『冬のソナタ』『静かなる海』、平昌2018パラリンピック冬季競技大会の開・閉会式の音楽監督を務めた音楽家イ・ジスが手掛けている。 「決められた音で製作するという体験は初めてで興味深かったです。多くの作曲家たちがバッハの名前にちなんでシラドシ♭でメロディを作るのですが、今回の作業もそのような伝統を思い出させてくれました。声優さんの声が落ち着いたトーンだったので、それに合わせて、爽やかで一度聞けばメロディが記憶に残るものにしました」 自然に口ずさんでしまう軽やかなサウンドロゴに導かれ、声優陣の熱演が相まると、目の前にドラマの世界が広がっていく。瞬く間に非日常体験に誘う“みみドラ”の世界を体感してみては。 文=田中絵真 制作=キネマ旬報社 【作品データ】 『彼女はキレイだった』 著者 チョ・ソンヒ ナレーター 髙松愛、岡村明香、高梨謙吾、藤田曜子、伊勢文秀、兼政郁人 再生時間 全2巻/第1巻11 時間 25 分、第2巻10時間19分 『キム秘書はいったい、なぜ?』 著者 ペク・ソヌ, チェ・ボリム ナレーター 岡村明香、望見、芽衣、許綾香、住谷哲栄、安田隆矢、斉藤隼一 再生時間 全2巻/第1巻11 時間 53 分、第2巻11 時間 12 分 『シグナル』 著者 キム・ウニ ナレーター 盆子原康、竹内栄治、國分和人、大西綺華、櫻庭有紗 再生時間 全2巻/第1巻10 時間 14 分、第2巻10 時間 56 分 『ヴィンチェンツォ』 著者 パク・ジェボム ナレーター 渡辺紘、浜田洋平、柴野嵩大、藤田曜子、吉田麻実 再生時間 全3巻/第1巻11 時間 26 分、第2巻12 時間 23 分、第3巻11 時間 21 分 (コピーライト) 『彼女はキレイだった』©2023 MBC, Cho sung hee, COPUS JAPAN (P)2023 COPUS JAPAN/『キム秘書はいったい、なぜ?』原作 JEONG GYEONG YUN 発行 Gaha Booksウェブトゥーン<もう秘書はやめます>原作 KIM MYEONG MI 発行 YJ Comics 配給 Kakao Entertainment©2024 STUDIO DRAGON, Baek Seon woo, Choi Borim, COPUS JAPAN (P)2024 COPUS JAPAN/『シグナル』©2024 STUDIO DRAGON, Kim Eun hee, COPUS JAPAN (P)2024 COPUS JAPAN/『ヴィンチェンツォ』©2024 STUDIO DRAGON, Park Jae beom, COPUS JAPAN (P)2024 COPUS JAPAN 参考文献『「音楽する」は脳に効く 弾く・聴く・歌うで一生アタマは進化する』(Gakken)/MDB Digital Search “みみドラ”を知るならこちらをチェック! 『韓国テレビドラマコレクション2025』 2002年よりキネマ旬報社が毎年発行してきた‟元祖”韓国テレビドラマムックです。2025年版の表紙は、キム・ヨンデ。若手俳優のなかでも出色の存在で、『損するのは嫌だから』『昼に昇る月』『完璧な家族』と、出演作が軒並み話題に。2025年も注目ドラマの放送が控えるネクストスターが、本誌だけに今の気持ちを語ってくれました。巻頭特集は、『2024韓国ドラマ徹底解剖』。旬の俳優や、精鋭執筆陣による2024年の推しドラマをピックアップ。韓国の地上波KBSドラマを初めて演出した、行定勲監督のインタビューを掲載。制作サイドから韓国ドラマの魅力に迫ります。OST、オーディオブック、ドラマの原作本と、韓国ドラマを多角的に楽しむ方法をご案内。さらに、2024年の韓国映画事情からおすすめ映画レビューまで。2024年に話題になった韓国のエンタテインメントを、各専門のエキスパートと共にひもときます。 全国書店・ECストアにて2025年1月15日発売2,530円(税込)※電子ブック版は2,500円(税込) A5判/カバー・並製/608頁 キネマ旬報社刊 予約購入はこちらまで⇒KINEJUN ONLINE