記事
「てから始まるもの」の検索結果
(50件)
-
東野圭吾 原作『クスノキの番人』初のアニメーション映画化 公開決定
2025年4月8日数多くの名作を世に送り出し、全著作の累計発行部数が1億冊超を記録している東野圭吾。 2020年に発行され、先日発行部数が累計100万部を突破した、『その木に祈れば願いが叶う』と伝えられる、ミステリアスな〈クスノキ〉とその〈番人〉となった青年の物語『クスノキの番人』(実業之日本社文庫刊)が、東野圭吾の原作作品で初のアニメーション映画として2026年劇場公開決定した。 監督として映像化の舵を取るのは、『ソードアート・オンライン』シリーズや、「僕だけがいない街」(16年)、オリジナル劇場アニメーションとし話題となった「HELLO WORLD」(19年)などで幅広い層から支持を集める伊藤智彦監督。アニメーション制作は、洗練された技術力とクリエイティブな作品づくりが日本国内外で高い評価を得ているA-1 Picturesが卓越した映像美で物語を描き出す。 〈コメント〉 ■東野圭吾 小説を書く手法は作家によってそれぞれだと思いますが、私の場合、まずは頭の中で映像を思い描き、それを文章化していきます。だから作品の舞台となる土地には必ず参考にした場所があり、登場人物たちにもモデルがいることが多いです。『クスノキの番人』も、そのようにして書き上げた作品ですが、いつも以上に空想力を必要としました。超自然的な現象が頻繁に出てくるからで、実写化するのは難しいだろう、と執筆しながら考えていました。アニメーションになれば素晴らしいのでは、との思いが出てきたのはそういう流れからです。このたび、その夢が実現することになり、心よりありがたく感じております。私の空想力をはるかに超えた映像作品となっているに違いなく、今から楽しみにしています。 ■伊藤智彦監督 人はあっけなくいなくなるし、現状が永遠に続くことなんてあり得ない。ここ数年で自分が強く考えていることです。個としての人間はとても脆弱で、遺伝子を残すという方法でそれを乗り越えようとしているのが動物的な対策なのだと思います。自分も40歳を過ぎ、残される側から残す側の気持ちを分かるようになってきました。それは単なる遺伝情報ということではなく、技術や精神性などといったことに関してもです。この映画を通して『今の自分を形作っているものに感謝を告げる』。これが今回の自分の目標です。それは両親に、ということだけでなく普段関わっている人や昔お世話になった人、一瞬だけ現れてはいなくなった人もまるっと全てに。そしてこの気持ちを次の世代にバトンを送りたい、そう考えています。 Story 理不尽な解雇により職を失った青年・直井玲斗は、追い詰められた末の過ちで逮捕される。運に身を委ね、将来を思い描くことも、人生の選択を自ら決める意志もなかった。そんな彼に運命を変える出会いが訪れる。依頼人の指示に従うなら、釈放する──現れそう告げる弁護士の条件を呑んだ玲斗の前に現れたのは柳澤千舟。大企業・柳澤グループの発展に大きく貢献してきた人物であり、亡き母の腹違いの姉だという。「あなたに、命じたいことがあります」それは、月郷神社に佇む<クスノキの番人>になることだった。戸惑いながらも番人となった玲斗は、さまざまな事情で境内を訪れる人々と出会う。クスノキに定期的に足を運び続ける男・佐治寿明。その娘で父の行動を不審に思う女子大生・佐治優美。家業の継承に葛藤する青年・大場壮貴、彼らや千舟と関わるうちに、玲斗の世界は、少しずつ色を帯びていく。 ──だが、玲斗はまだ知らなかった。クスノキが持つ<本当の力>を。 やがてその謎は、玲斗の人生をも巻き込みながら、彼を思いもよらぬ真実へと導いていく。 「クスノキの番人」 原作:東野圭吾『クスノキの番人』(実業之日本社文庫刊) 監督:伊藤智彦 制作:A-1 Pictures 配給:アニプレックス ©東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会 -
隠された真実を“覗き見る”のは、正義か罪か──。清水玲子の同名漫画を板垣李光人と中島裕翔のW主演でドラマ化したヒューマンサスペンス『秘密~THE TOP SECRET~』。Blu-ray BOXが9月24日(水)に発売される。 科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”(架空の組織)では、犯罪で命を落とした被害者および加害者の脳を特殊なMRIスキャナーにかけ、生前の記憶を映像化する《MRI捜査》を行なっている。映像には故人の幻覚や妄想、先入観も映し出されてしまう。 第九の創設メンバーであり室長を務めるのは、驚異的な記憶力と洞察力を持つ薪剛(板垣李光人)。ある日、新米捜査員の青木一行(中島裕翔)が配属されるが、その姿は、薪の元親友かつ同僚であり事件で亡くなった鈴木克洋(中島が二役)に瓜二つだった。 薪と青木は、死者の想いや秘密も見てしまうことに葛藤しながらも、事件の解決に向けて奮闘し、かけがえのないバディとなっていく──。 Blu-ray BOXの映像特典は、メイキング集、板垣李光人×中島裕翔のクロストークインタビュー、門脇麦のワンショットインタビューなど。オフショットはもちろん、赤ペン瀧川の解説動画やサプライズバースデーなど舞台裏&企画映像をたっぷり楽しめる。そして封入特典はオリジナルブックレット。充実のコンテンツとともに、ドラマを深く堪能したい。 『秘密〜THE TOP SECRET〜』Blu-ray BOX 【発売日】2025年9月24日(水) 【価格】¥35,035(税込) 【形態】Blu-ray 4枚組 【特典映像】 メイキング集、板垣李光人×中島裕翔クロストークインタビュー、門脇麦ワンショットインタビューほか 【封入特典】 オリジナルブックレット 【発売元】関西テレビ 【販売元】ポニーキャニオン ©清水玲子/白泉社/カンテレ 詳細はこちら 原作:清水玲子「秘密-トップ・シークレット-」「秘密 season0」(白泉社「メロディ」連載) 脚本:佐藤嗣麻子 音楽:小島裕規 “Yaffle” 主題歌:BUDDiiS「Iris」(SDR inc.) オープニング曲:Penthouse「ナンセンス」(ビクターエンタテインメント) 演出:松本佳奈、宝来忠昭、根本和政、稲留武 プロデューサー:豊福陽子、近藤匡、近藤多聞 制作協力:C&Iエンタテインメント 制作著作:カンテレ 出演: 板垣李光人、中島裕翔、門脇麦 高橋努、鳴海唯、濱津隆之、阿佐辰美、森田想、梅舟惟永 利重剛、眞島秀和、國村隼
-
2003年、日本で初めて《教師による児童への虐め》と認定される体罰事件が発生。報道をきっかけに、担当教輸は《史上最悪の殺人教師》と呼ばれ、停職処分になる。児童側はさらに民事裁判を起こし、舞台は法廷へ。しかし待っていたのは、予期せぬ展開と衝撃の事実だった──。 第6回新潮ドキュメント賞を受賞した福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』を、綾野剛主演×三池崇史監督により映画化した「でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男」が、6月27日(金)より全国公開。柴咲コウ、亀梨和也、三浦綺羅、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫ら共演陣のキャラクターポスターとコメントが到着した。 〈コメント〉 柴咲コウ(息子が体罰を受けたと告発する氷室律子役) 言った言わないやったやられた…当事者にしかわからないようなことを、私情を封印して判別したり裁いたりするということは、本当に難しいことなのではないかと思い知らされる。 綾野さん演じる薮下先生の細かな演じ分けは、現場で直に体感しとてもドキドキした。 ときに無慈悲な、ときに感情込み上げる表情や目の奥に「何が真実なのだろう」と探り確かめたくなる。 所々でホラー感が垣間見える三池監督の演出には、「好き♡」となりました。 亀梨和也(事件を報道する週刊誌記者の鳴海三千彦役) 今回、再び三池組に参加することができ、とても嬉しかったです。 それと同時に綾野剛くんと久しぶりに共演させていただき、非常に刺激的な現場になりました。 台本を読ませていただき、人と人との関わりの難しさ、そして繋がりの素晴らしさについて深く考えさせられました。 今回演じさせていただいた役は、物語の流れを大きくする重要な存在です。 初めて演じる職業。 僕自身も様々な思考が交差する難しい役どころでしたが、集中して取り組みました。 ぜひ劇場に足を運んでいただき、なにかを感じ取って繋がって帰っていただけら嬉しく思います。 三浦綺羅(体罰を受けたとされる児童・氷室拓翔役) 三池組に参加することができてとても嬉しかったです! 豪華な俳優の皆さんとの演技で悔いなくと思いながら作品に臨みました。 最初から最後まで迫力があり、途中に感動もあり、僕も思わず泣いてしまいそうなシーンもありました。 実話をもとに作られた作品のため、原作を読んで、少しでも近づけられたらと思い努力をしたり、今までやったことない演技もたくさんしたので、そこもポイントとして見ていただけると嬉しいです!!! 怖い所もありますが、とても感動する作品です! ぜひ、劇場でご覧ください!! 木村文乃(告発された教師・薮下誠一の妻である薮下希美役) 胸にずしりと響くこのお話は、昔の話のようで形を変え今この瞬間も繰り返されていることなんだと思うと、情報過多の時代にどういう人生を歩んでいくべきかを考えさせられます。 善悪とは、正解不正解とは、その答えの一つがこの作品にあると思います。 光石研(保身に走る小学校校長・段田重春役) 久しぶりの三池組に、身が引き締まる思いでした。現場では、エキスパート揃いのスタッフに加え、綾野さんの集中力、柴咲さんの目力に後押しされ、我ら俳優部、士気が上がりました!どこに正義はあるのか。そもそも正義とはなんなのか。ワンカットも目が離せない作品に仕上がってます! 北村一輝(律子の弁護士・大和紀夫役) 事なかれ主義。 そして他人の間違いに過敏に反応する世の中。 不景気だからなのか、皆が幸せになることを忘れているような昨今 このような出来事は誰にでも起きるのだろう。 この映画を観て少しでも気付き、変わって欲しいと思う。 笑顔の多い世の中になって欲しい。 ぜひ劇場でご覧ください。 小林薫(薮下の弁護士・湯上谷年雄役) 三池さんと仕事するのはこの作品が初めてと思っていたら、監督の助監督時代に一度ご一緒したことがあったそうです。 でもまあ、それも随分昔の話で、三池作品となれば初参加ということには変わりありません。 監督はあの風貌ですから、怖い現場になるのではと緊張して臨みましたが、意外に?優しく穏やかな現場で、背中に汗をかくこともなく臨むことができました。 ただ、外ロケの暑さは残暑というより盛夏のそれで、僕も剛くんも汗だけはどうしようもなく、ぼーっとしながら涼しい顔して演技するのが精一杯でした。 最後に三池監督お世話になりました。ありがとうございました。 https://www.youtube.com/watch?v=lc2jv2Ydp0U Story 小学校教諭の薮下誠一(綾野剛)は、児童の氷室拓翔に体罰を与えたとして、保護者の氷室律子(柴咲コウ)に告発される。この一件を週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)は実名で報道し、薮下は誹謗中傷、裏切り、停職に直面して絶望を味わうことに。 さらに律子側は550人もの大弁護団を結成し、民事訴訟を起こす。誰もが律子側の勝利を切望し、確信していたが、法廷で薮下の口から出たのは「すべて事実無根のでっちあげ」という完全否認だった……。 ©2007 福田ますみ/新潮社 ©2025「でっちあげ」製作委員会 配給:東映 綾野剛主演×三池崇史監督。衝撃のルポルタージュを映画化「でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男」
-
『映像の原則 改訂二版』、ガンダム放映開始記念日の4月7日に重版出来!
2025年4月7日富野由悠季監督による映像演出技術書の最新版『映像の原則 改訂二版』が、『機動戦士ガンダム』放映開始記念日である本日4月7日に重版出来となった。 『映像の原則』初版は2002年に発行。その後2011年に富野監督が全面的な加筆・修正を行い、『改訂版』として生まれ変わった。そして昨年、13年ぶりに富野監督による手直しや新規原稿を加えた『改訂二版』が富野監督の誕生日である11月5日に発売された。 20年以上にわたり、プロ・アマ問わず映像制作に携わる多くの方々はもちろん、映像制作を学ぶ学校の教科書としても活用され、高い評価を受けている本書。そんな本書から富野監督の演出指南の一部を抜粋して紹介しよう。 ■映像には原則がある 実際に映像を撮影して、それを再生してみると“思ったように撮れていない”それでも、撮影したものを編集して、より見やすくしたつもりが、なぜか“なんとなく変だ” “思っているほど映画っぽくない” と感じるケースが多いと思います。 ぎゃくに、思った以上に“うまくいった” “テレビっぽく見られる” “映画になっている” と思うこともあるでしょう。 なにごとも、偶然にうまくいくことはあるものですし、映像は“撮ったもの” そのものに力があるために“見られる” というケースもありますから、初めての方でも“けっこう見られる” ものが撮影できて、編集してまとめられることもできます。 しかし、映像を編集することを一度でもやったことがある方なら、十数カットの画像を“つながるよう” につなぎあわせたつもりでも、“つながっているように見えない” “つながりはしたがおもしろくない” “むしろ分かりにくくなった” というような経験をされていると思います。 偶然にうまくいくことなどは、二度三度とおこることではありません。まして、作品化しようとすれば、ますますよく分からない、どのように撮影したらいいのか、どのような順列で並べればいいのか、と考えるようになります。 ■感性で映像は撮れない どのようなジャンルの作品であれ、それを創作するためには、まず創り手の感性が要求されます。とはいうものの、映像は感性だけでは撮れませんし、作画もできません。 なぜなら、映像というのは“見た目” で分かるように見えますが、じつは、かなり複合的な要素が重層的につまっているために、“なんとなく見た目のとおり”に制作して作品にしたつもりになっても“思ったように他人に伝わらない” ことがおこるのです。 ホーム・ビデオ・レベルのものが、関係者にはおもしろいのは“関係者” だからなのです。が、一人でも関係者以外の人におもしろがらせ、メッセージを伝えようとする作品をつくるためには、まったく違った“仕事の技”が必要になるのです。 感性というのは、映像作品の企画の段階での“ひらめき=思いつき” と最終的に作品をまとめる段階で“直感” を働かせるものであって、映像制作プロセスの途上では、かなり論理的な作業に終始すべきもので“理詰めの仕事” に終始せざるを得ないのです。 そのための基礎になるものが“映像の原則” なのです。 ■アングルと方向性 映像の視覚的な印象の強弱は、生理的物理的なモメントから発生するものですから、映像の力学というものがあるのです。 アングル、サイズ、動きの方向性、動きの速度が、その主要要素です。 アングル(被写体に対する撮影角度) 俯瞰(フカン)のアングル=弱い印象。総論的印象。 呷り(アオリ)のアングル=強い印象。怖い印象。 人間の平均的な目の位置のアングル=安定感、自然感覚。ふつう感覚。 動きの方向性 右から来るものは強い(左に向うもの)= ふつう。当たり前。自然的に強い印象。 左から右に向くもの = 逆行する印象があるために、そのものが強いという印象。 しかし、左にあるだけのものは、安定と下位の印象。 正面から向うに行く = 当たり前で、弱い印象。状況論、総論的印象。 正面からこちらに来る = 訴え印象。自己主張。動きに強制感がある。 下から上に行く = 極度の逆行だから強い印象。下にあるままのものは下位。 上から下に行く = 自然的に強い。怖い。圧倒的印象。 ■イマジナリィ・ライン これは現場で演出をするうえで、大変便利な考え方なのです。同時に、演技者や撮影、照明、美術、重機(クレーンなどの特機の事)操作マンなどのスタッフに、または助監督、アニメーターたちに、カットごとの処理を考えてもらうときにも大変便利な考え方ですので、きっちりと覚えなければならないものです。 イマジナリィ・ライン = 想像線(味も素っ気もない訳なので、カタカナで通しています) 具体的には、一連のシーンのなかで、いくつものカットに分けて撮影する場合、カメラが乗り越えることのできない線だと考えてください。“被写体とカメラの関係から発生する線” と覚えてもらっても結構です。 コンテ作業でも、被写体をとらえた画面を描いた瞬間にこのラインは発生しますから、次のカットを作画するために絶対的に必要なもので、コンテの段階からこのイマジナリィ・ラインは狂ってはならないものなのです。 なお、富野監督は3月1日付で日本芸術院の会員に就任されているが、2月20日に出された日本芸術院のプレスリリースにおいて、「数多くのヒット作を手掛けるとともに、演出術を解説した著作などによっても、後進に絶大な影響を及ぼしている」と本書のことが触れられている。 演出術に加え、富野監督が考える映像作品・エンタテインメントの本質についての原稿も収録しているので、映像制作に携わる人だけでなく、映像作品に興味を持つすべての人に薦めたい。 『映像の原則 改訂二版』 出版社:キネマ旬報社 著者:富野由悠季 発売日:2024/11/5 言語:日本語 ムック:338ページ ISBN:978-4-87376-888-5 税込価格:1,980円(紙版)/1,760円(電子版) 【購入はコチラから】 ▶(紙版) ▶(電子書籍版) -
『機動戦士ガンダム』放映開始から46年、いまだ色褪せない魅力
2025年4月7日1979年4月7日のテレビ放映開始から46年をむかえた『機動戦士ガンダム』。 テレビ放映終了後に制作された劇場版三部作や数々の続編のみならず、世界観を異にする派生作品(それぞれに根強いファンがいる)も多数作られており、もはや「シリーズ」どころか「ジャンル」と呼べるほどのビッグタイトルだ。 明日4月8日からは、最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) 』のテレビ放映ならびに配信も開始される。(▶TVアニメ公式サイト) 1月17日に公開された劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』は、66日間(1月17日~3月23日)で興行収入32.9億円、観客動員200万人を超える大ヒットとなったが、この作品で初代『機動戦士ガンダム』に興味を持った新規層による“ファーストガンダム”再評価も広まっており、SNSでは「ファーストガンダム特需」という言葉も生まれている。 半世紀近くもの長きにわたり、世代を超えて人々を魅了し続ける“ファーストガンダム”。その制作過程において、富野由悠季(当時・喜幸)総監督が何を考え、どのように取り組んでいったのか。富野監督の当時の発言ならびに執筆された文章をとりまとめた『ガンダムの現場から 富野由悠季発言集』が、長らくの絶版状態を経て昨年11月5日に電子書籍として復活をとげているので、その一部を抜粋して紹介しよう。 ■第一章 ガンボーイ企画メモ より 富野監督直筆の企画・設定メモを収録している。「ニュータイプ」という概念の原型が非常に早い段階で登場していることに改めて驚かされる。 ■第二章 テレビ版と音楽と より 企画メモから温められていた「ニュータイプ」。ランバ・ラルはそこへ至る伏線として配置されたキャラクターだった。 ■第三章 映画版への志 より 「哀 戦士」という言葉が生まれた瞬間。富野監督が生み出し、定着した造語は非常に多い。 本書にはまだまだ多くの興味深い証言が掲載されている。緻密な世界観や多彩なキャラクター、物語がどのようにして産み出されたのか、ぜひ今こそ確認して欲しい。 電子書籍『ガンダムの現場から 富野由悠季発言集』 出版社:キネマ旬報社 著者:富野由悠季 編者:氷川竜介/藤津亮太 発売日:2024/11/5 電子書籍:276ページ ISBN:978-4-87376-537-2 税込価格:1,980円 ▶購入はコチラから ©創通・サンライズ/©Yoshiyuki Tomino 2000