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「ふから始まるもの」の検索結果
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“普通”ではない容貌で生まれてきたオギー少年が困難に立ち向かっていく姿を描き、世界中で感動を呼んだ「ワンダー 君は太陽」。その原作者であるR・J・パラシオが、オギーをいじめたジュリアンにスポットを当てて新たに綴った小説を映画化した「ホワイトバード はじまりのワンダー」が、12月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。ポスターと予告編が到着した。 いじめによって退学させられ、居場所を見失っていたジュリアン。そこへ祖母のサラがパリから訪ねてくる。あの経験で学んだのは「人に意地悪も優しくもせず、ただ普通に接すること」だと孫から聞いたサラは、「あなたのために話すべきね」と自らの少女時代を明かす。 時は1942年、ナチス占領下のフランス。学校にナチスが押し寄せてユダヤ人のサラに危険が迫ったところ、助けてくれたのは同じクラスのジュリアンだった。いじめられていたジュリアンに関心を払わず名前すら知らなかったサラと、そんな彼女を自宅の納屋に匿って守り続けるジュリアン。二人の絆が深まる中、終戦が近いというニュースが流れるが……。 https://www.youtube.com/watch?v=MXz7FfwgYcE 現在のサラを演じたのは「クィーン」の名優ヘレン・ミレン、いじめっ子だったジュリアン役は「ワンダー 君は太陽」のブライス・ガイザーが続投。そして少女時代のサラに「キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱」のアリエラ・グレイザー、彼女を助けるジュリアンに「トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング」のオーランド・シュワートが扮し、『X-ファイル』のジリアン・アンダーソンも出演する。監督は「ネバーランド」「プーと大人になった僕」などのマーク・フォースター。 サラが抱えた衝撃の過去、それを聞いた孫のジュリアンの決断とともに、勇気と優しさのヒューマンドラマを見届けたい。 「ホワイトバード はじまりのワンダー」 監督:マーク・フォースター 脚本:マーク・ボムバック、R.J.パラシオ 出演:アリエラ・グレイザー、オーランド・シュワート、ブライス・ガイザー、ジリアン・アンダーソン、ヘレン・ミレン 2024年/アメリカ/英語・フランス語/121分/カラー/スコープ/5.1ch 原題:White Bird 字幕翻訳:稲田嵯裕里 映倫区分:G 配給:キノフィルムズ © 2024 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC. All Rights Reserved. 公式サイト:https://whitebird-movie.jp
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8月30日に公開いたしました『ボストン1947』劇場パンフレット内のColumn「結実した孫基禎の想い」の中で、「孫基禎(本人)」と紹介されているお写真は、「孫基禎(ソン・ギジョン)」さんのお写真ではなく、「徐潤福(ソ・ユンボク)」さんのお写真でした。 読者および関係者のみなさまに深くお詫び申し上げるとともに、ここに正しいお写真を掲載させていただきます。 【現在掲載されているお写真】 【正しいお写真】 (キネマ旬報社 『ボストン1947』劇場パンフレット編集・発行)
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愛娘と共に世界的アーティストのアリーナライブを楽しむ家族思いのクーパー。だがその正体は、指名手配中の切り裂き魔だった……。「シックス・センス」など独創的世界観で話題を呼んできたM.ナイト・シャマランが新たに放つサスペンス「トラップ」が、10月25日(金)より公開。ポスターと予告編が解禁された。 異常な数の監視カメラと300人の警官が配されたアリーナ。このライブこそが、クーパーを捕らえるために仕組まれた“罠”だった。彼はいかなる手段で対抗するのか? クーパーを演じるのは「パール・ハーバー」「オッペンハイマー」のジョシュ・ハートネット。騙し合いとどんでん返しに息を呑む、予測不能の衝撃作だ。 https://www.youtube.com/watch?v=Zy1tmk4NEXU 「トラップ」 監督:M.ナイト・シャマラン 製作:アシュウィン・ラジャン、マーク・ビエンストック、M.ナイト・シャマラン 製作総指揮:スティーブン・シュナイダー 脚本:M.ナイト・シャマラン 撮影:サヨムプー・ムックディプローム 出演:ジョシュ・ハートネット、アリエル・ドノヒュー、サレカ・シャマラン、ヘイリー・ミルズ、アリソン・ピル 原題:TRAP 配給:ワーナー ブラザース映画 ©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED 公式サイト:trap-movie.jp
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2024年3月からMBS/TBSドラマイズム枠で放送され、ダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE」のパフォーマーとしても活動する俳優・長谷川慎(まこと)と、モデルやフォトグラファーとしてもマルチに活動する俳優・古屋呂敏(ろびん)が、初共演&地上波ドラマ初W主演で挑んだオトナのBLドラマ『恋をするなら二度目が上等』のBlu-ray&DVD BOXが、9月4日に発売された。 本作は、2018年から2022年まで「Chara Selection」(徳間書店)で連載された、漫画家・木下けい子による同名BLコミックを原作に、映画「よだかの片想い」の安川有果監督×ドラマ「妖怪シェアハウス」の脚本家・綿種アヤで描く、14年ぶりの再会を果たした<オーバー30の男子>が織りなすラブストーリー(オープニング映像、第2話、第5話は、のむらなお監督が担当)。W主演を務める長谷川と古屋による“美しい抱擁&キス”と、高校時代を演じる望月春希&のせりんが醸し出す“眩いばかりのピュアさ”が混然一体となったところに、やや濃い目のバイプレーヤーが次々登場。理想や現実、プライドが邪魔をして昔のように素直になれない男たちが、余裕がありそうで、実はそうでもない不器用な一面も時折覗かせながら、オトナの恋の駆け引きをテンポよく繰り広げていく——。 ビジネス誌の中堅編集者として働く30歳の宮田晃啓(長谷川)は、高校時代に2つ年上の同性の先輩と大恋愛をした過去を“二度と思い出したくない黒歴史”として封印。今では結婚を考える彼女・福田あこ(永瀬莉子)も出来て、順風満帆と言える人生を歩んでいた。そんなある日、経済コラムの執筆依頼のため売れっ子の大学准教授・岩永崇(古屋)のもとを訪れた宮田は、苗字は変わっていたものの、崇が初恋の相手であることを知り、大いにうろたえる。運命のいたずらにより再会を果たした二人だったが、「崇はあくまでも仕事相手にすぎない」と割り切り、「二度と恋に落ちてなるものか!」と固く誓った宮田。だが、相変わらず美しく優秀で、幾度となく甘い言葉を掛けてくる崇のペースにどんどん呑まれていく。果たして、一度は<駆け落ち>の約束も交わした二人が辿る道筋は? 長谷川慎&古屋呂敏の愛が深まる過程を追った特典映像も必見! 岩永の助手で、「かつて岩永と関係を持ったことがある」という白石優人(髙松アロハ)や、宮田に近付く謎めいた男・椙本恭介(白石隼也)の策略に翻弄されつつも、むしろそれをきっかけに距離を縮めていくことになる宮田と崇。長谷川慎と古屋呂敏がどのような心境でそれぞれの役に臨み、コミカルさと繊細さを併せ持つ拗らせキャラを、いかにして体現するに至ったか。Blu-ray&DVD BOXに特典映像として収録された、1時間4分にも及ぶ「メイキング・オブ・『恋をするなら二度目が上等』」や、第1話の放送直前に都内で実施された「完成披露トークイベント」の模様(こちらの尺は33分!)。OKシーンとの分かりやすい対比とセンスの良すぎるテロップで、観ながら思わずニヤニヤせずにはいられない「NG集」(21分)。さらには、本編DISC1に収録の「第1話の本編ビジュアルコメンタリー」を、第2話~第6話の本編と併せて何度も好きなだけリピートすることで、劇中の宮田と崇としての関係値を築き上げていった、長谷川&古屋への愛も深まるに違いない。 ちなみに筆者は、完成披露トークイベント→メイキング→NG集→第1話本編ビジュアルコメンタリーの順で観たが、長谷川と古屋がトークイベントで話していた内容の裏取りや答え合わせをしているかのような面白さがあり、「あぁ! あの時のあの話はこのシーンのことだったのか!」と途中で何度も膝を打ちながら、最後にビジュアルコメンタリーで知り得たトリビアに驚いては、さらに本編の第2話、第3話へと戻る……という、無限リピート状態に陥ってしまった。(もちろんどの順番で観るかの選択はお好みでどうぞ!) 「朝・晩のハグは絶対に欠かさない」2人だからこそのリアルな距離感 「宮田役のまこっちゃん(長谷川)がとても可愛らしくて、愛おしくて……。ナチュラルに、長谷川慎さんを口説き落としにいっていた」(by古屋) 「宮田は感情を素直に表に出してはいけない役だったにもかかわらず、崇を演じる呂敏さんをいざ前にすると素でニヤけてしまい、監督から『惚れすぎないようにして!』と注意された。呂敏さんに口説き落とされないように頑張った」(by長谷川) といったトークイベント内の二人のコメントからも伝わるが、撮影中は崇と宮田に自然とリンクする瞬間が何度もあった様子。中でも特に興味深かったのは、ベッドシーンの撮影の裏側で、「古屋が長谷川の右肩の艶やかさに衝撃を受けた」という一連のエピソードである。長谷川の肌艶の秘密を探るべく古屋が観察していたら、本番前に大量のボディクリームを全身にたっぷり塗り込んでいるのを目撃! 長谷川は「てっきりスタッフが用意した共有物だと思い込んでいた」と言うが、実はそのボディクリームは古屋が撮影に向けて気合いを入れるために購入した私物であり、とても良い香りがする超高級なものだった。「悪気はなかった」と思い出し笑いしながら必死で釈明する長谷川と、「あの時まこっちゃんは5000円分くらいひとりで使ってた!」と怒りつつ、「でも、そのおかげで二人でいい香りを纏って撮影することができた」と綺麗にまとめる古屋のやりとりが最高だった。 およそ1カ月間に及んだドラマの撮影中、お互いの距離を縮めるためにも「朝と帰りの1日2回、必ずハグをする」という約束を交わし、それを実行に移していたという二人。初共演にして初のW主演というプレッシャーと戦いながら、「漫画原作をいかにナチュラルかつコミカルに実写ドラマとして成立させられるか」という難題を前に、監督たちと何度も話し合い、笑顔で乗り越えた日々が、メイキングカメラにしっかりと記録されている。 文=渡邊玲子 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=2fXQQQJXBPs 『恋をするなら二度目が上等』 ●9月4日(水)Blu-ray&DVD BOXリリース Blu-ray BOXの詳細情報はこちら DVD BOXの詳細情報はこちら ●Blu-ray BOX 価格:14,080円(税込) 【ディスク】<3枚組(本編ディスク2枚+特典ディスク1枚)> ●DVD BOX 価格:9,900円(税込) 【ディスク】<3枚組(本編ディスク2枚+特典ディスク1枚)> 【Blu-ray&DVD共通】 ★映像特典★ ・第1話ビジュアルコメンタリー(長谷川慎×古屋呂敏)※本編Disc1に収録 ・メイキング ・完成披露トークイベント ・NGシーン集 ・予告編 ★封入特典★ ・ブックレット <初回生産限定> ・Blu-ray&DVD BOX購入者限定イベントオンライン参加券 ※抽選で200名様(予定)をご招待 ●2024年/日本/本編144分/特典151分 ●原作:木下けい子『恋をするなら二度目が上等』 (徳間書店 Charaコミックス) ●監督:安川有果、のむらなお ●脚本:綿種アヤ、安川有果 ●音楽:小山絵里奈 ●出演:長谷川慎、古屋呂敏、髙松アロハ、永瀬莉子、中村久美、白石隼也 ●発売元:「恋をするなら二度目が上等」製作委員会・MBS 販売元:TCエンタテインメント ©「恋をするなら二度目が上等」製作委員会・MBS
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勇気ある表現者たちによる映画の存在証明 ー 映画「月」
2024年9月4日映画「月」は、2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件に着想を得て生み出された辺見庸の同名小説が原作。辺見の本の愛読者であり、『月』の文庫本に解説も寄稿していた石井裕也監督が、「新聞記者」や「空白」などを手掛けてきたスターサンズの故・河村光庸プロデューサーのオファーを受け、「これは撮らなければならない映画だ」と覚悟を決め、「あえての大規模公開」を想定し、物語を再構築。原作にはない「不要不急で生産性のない」表現活動に身を投じるオリジナルキャラクターをメインに据え、宮沢りえ、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみら、人気キャストで映画化し、2023年 第97回キネマ旬報ベスト・テンにおいて、磯村が助演男優賞、二階堂が助演女優賞を受賞した。 主人公は、重度障害者施設で働き始めた元・作家の堂島洋子。東日本大震災を題材にした小説でデビューして話題となったが、とある理由から小説が書けなくなり、生活のために非正規雇用の職員となった。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリ)は、パペットアニメーション作りに熱中しているが、なかなか芽が出ず、仕事も長続きしない。二人には子どもがいたが、出産時の事故で障害を負い、3歳で亡くなった。まだ、夫婦の心の傷は癒えていないが、40歳を越え、再び妊娠が発覚。だが、また子どもを失うのではないかとの恐怖に苛まれ、出産を決断できずにいる。洋子は、施設の同僚で、作家を目指す陽子(二階堂)や、絵の好きな青年さとくん(磯村)と交流する一方、施設の一角にある光の届かない部屋で、ベッドに横たわったまま動かない、自分と同じ生年月日の〝きーちゃん〞のことが気になっていた。次第に、他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにするようになるが、上司に訴えても聞き入れてもらえない。そんな状況の中、世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくんだった。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていき、ついに、その日が来てしまう——。 実際の事件がなければ生まれなかった作品であるが、当然ながら、作品のために現実があるわけではない。だが、映画や小説といった創作物の存在価値のひとつに、「起きてしまったことを風化させないため」あるいは「時代を越え、検証しつづけるため」といった要素も含めるとするならば、この悲劇を「なかったこと」にはできない以上、勇気ある表現者らによってこの作品が生み出されたことに、非常に大きな意義があるはずだ。 当初、200館規模を想定して製作されたにもかかわらず、一時は公開さえも危ぶまれ、作品の高い評価とは裏腹に、現時点では隅々まで広く行き届いたとは言い難い「月」。観るか、観ないかの判断はもちろん鑑賞者の自由だが、今回のパッケージ化により「観たい」と希望する人たちの手元へ本作が確実に届き、〝表現〞のために身を晒してこの難しいテーマに挑んだ俳優陣の思いが報われることを切に願う。 文=渡邊玲子 制作=キネマ旬報社(「キネマ旬報」2024年9月号より転載) https://www.youtube.com/watch?v=kF54fqexUFY 「月」 ●9月4日(水)Blu-ray&DVDリリース ▶Blu-rayの詳細情報はこちら ▶DVDの詳細情報はこちら ●Blu-ray 価格:5,500円(税込) ●DVD 価格:4,400円(税込) 【特典映像】※DVD&Blu-ray共通 ・舞台挨拶映像、予告篇 ●2023年/日本/本篇144分 ●監督・脚本:石井裕也 ●原作:辺見庸『月』(角川文庫刊) ●出演:宮沢りえ、磯村勇斗、長井恵里、大塚ヒロタ、笠原秀幸、板谷由夏、モロ師岡、鶴見辰吾、原日出子、高畑淳子、二階堂ふみ、オダギリジョー ほか ●発売:スターサンズ 販売:ハピネット・メディアマーケティング © 2023『月』製作委員会