もから始まるものでの検索結果

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  •   テレビ朝日映像の初の長編オリジナル映画として、主演に前原滉、ヒロインに小西桜子を迎え、実話をもとに脚本家と“彼女”との物語を紡いだ「ありきたりな言葉じゃなくて」が、12月20日(金)より全国公開される。主要キャラクター4人をそれぞれの台詞とともに切り取ったビジュアルが到着した。           脚本家デビューが決まったものの、“彼女”との出会いで人生が暗転する主人公・藤田拓也(前原滉)のビジュアルには、決意表明といえる台詞「やっぱり俺には書くことしかないんです」が添えられた。 “彼女”=りえ(小西桜子)は、「…なんも知らないくせに」という意味深なひと言。拓也を後押しした売れっ子脚本家の京子(内田慈)は、「自分の言葉、大切に扱いなさいよ」という励まし。りえの彼氏だという猪山衛(奥野瑛太)は、「人の気持ち考えたことあんのかよ」という非難。どのシーンで発する台詞なのか、劇場で確かめたい。   https://www.youtube.com/watch?v=Nc722K_fTmA   Story 中華料理店を営む両親と暮らしながら、テレビの構成作家として働く32歳の藤田拓也(前原滉)。売れっ子脚本家の伊東京子(内田慈)に後押しされ、念願だったドラマの脚本家デビューが決まる。 浮かれた拓也は、キャバクラで出会ったりえ(小西桜子)と意気投合。そしてある日、りえと遊んで泥酔し、翌朝に目覚めるとそこはホテルのベッドだった。記憶がない拓也は焦ってりえに連絡するが、なぜか繋がらない。 数日後、ようやくりえからメッセージが届き、待ち合わせ場所へ。そこにはりえの彼氏だという猪山衛(奥野瑛太)が待ち受け、りえを襲ったとの疑いをかけて示談金を要求してくる。困惑する拓也だが、脚本家デビューを前にしたスキャンダルを恐れ、受け入れてしまうのだった。 やがて事態はテレビ局に知られ、脚本担当から外される拓也。京子や家族の信頼を失って絶望していると、再びりえが現れる。あの夜の真相、そしてりえの本当の気持ちとは?   ©2024テレビ朝日映像 配給:ラビットハウス ▶︎ テレビ朝日映像が初の長編オリジナル映画を制作。前原滉×小西桜子「ありきたりな言葉じゃなくて」 ▶︎ 前原滉×小西桜子×テレビ朝日映像「ありきたりな言葉じゃなくて」ポスタービジュアル、コメント解禁 ▶︎ 「ありきたりな言葉じゃなくて」個性豊かなキャラクターによるシナリオ学校の授業風景が分かる本編映像解禁
  •   「TRICK」シリーズの堤幸彦監督と仲間由紀恵が10年ぶりにタッグを組み、沖縄を舞台にダンサーを目指す少年と家族の絆を描いた「STEP OUT にーにーのニライカナイ」が、3月7日(金)より沖縄県先行公開、3月14日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開される。ポスタービジュアルと特報映像が到着した。     沖縄に暮らす少年・照屋踊(てるやよう)は、ダンススクールで出会ったリサに憧れ、ダンスを習い始める。母の朱音(あかね)は家計を支えるためスナックで働き、人と関わるのが苦手な妹の舞は、いつもスクールの前で踊を見つめていた。 リサとペアを組み、才能を開花させていく踊。ある日、自宅への来訪者を目にするが、彼こそはダンスオーディションを開催する音楽プロデューサーのHIROKIだった。運命が動き出し、大切な人々との繋がりを思って逡巡する踊が、やがて選び取るニライカナイ=理想郷とは──。 朱音役を沖縄出身の仲間由紀恵、踊役を2023年に再始動した沖縄アクターズスクール出身のSoul、舞役を同じく沖縄アクターズスクール出身の又吉伶音、そして音楽プロデューサー役をEXILEの橘ケンチが務める。   https://www.youtube.com/watch?v=Q4rwgKXcw0M   〈コメント〉 仲間由紀恵 撮影場所の1つであるコザ、 本土の方がイメージする戦後の昔ながらの沖縄街、という感じでしょうか! 馴染みのない私はそれと同じようなイメージを持ちながら、ワクワクした気持ちで現場にいました。 自分の生まれ育った街とは、全く違う沖縄があり、どこかノスタルジックな雰囲気がカッコいいなと感じながら、あ、そうだ、芝居しなきゃと我にかえり、楽しんでいる自分がいました。 朱音は、様々なことを心に抱えながらも、なんとか明るく2人の子供を育てている母親役。居た堪れない気持ちになることが何度もありましたが、soulくん、怜音ちゃん、本当に愛おしいと感じられる子供たちと、この物語を作ってこられて本当に幸せでした。他にも、素晴らしい出演者の皆さんと、私の夢でもあった沖縄の地で映画を撮ることができて、関係者スタッフの皆さまに感謝しております。そして、何より久しぶりに信頼する堤監督とご一緒できて夢を叶えて下さった事、心から感謝をしつつ、是非これからも沖縄の作品を撮り続けていただきたい、、そして、それら全てにちょっとだけ出演させていただければ、、と願っています(笑) 堤幸彦監督 久々に沖縄市を訪れてみた。夜の小さなダンス教室で一心にステップを踏むキッズ達が眼に止まった。ストリートの大人たちが飲んだり騒いだりする中で、キッズ達は素敵な汗をかいていた。それをにこやかに見守るファミリー。 すべての始まりだった。 エンタメの現在地とかどうでもいい、もっと純粋で無垢な魂の煌めきが撮りたい。そう思った。 久しぶりの仲間由紀恵さんは変わらぬキュートさのなかに、島人の複雑さも背負い、母として「10代の夢」を応援するという難役を見事にこなしてくれた。流石である。そして楽しかった。 現地キャストの皆さんの輝きは言わずもがな。素直に「いい!」「かわいい!」「オッケー!!」とまるで孫を愛でるようであった。まだいないけど笑 さらに現地スタッフの明るくタフなはたらきに深謝!実はこれこそがこの映画がうみだした「本当の成果」かもしれない。 こういう「映画」に出会えてよかった!ぜひ地球上の沢山の方々にご覧いただきたい。   「STEP OUT にーにーのニライカナイ」 出演:仲間由紀恵、Soul、又吉伶音、伊波れいり、松田るか、津波竜斗、内田樹、盧礼欧、玉城敦子、城間やよい、津嘉山正種、橘ケンチ(EXILE) 監督:堤幸彦 共同監督:平一紘 脚本:谷口純一郎 ダンス振付:YUKI(Sound Cream Steppers) 配給:ギャガ 配給協力:大手広告 製作委員会:フェローズ、VAP、YOUR FACE CLINIC、大手広告大阪本社、BS-TBS、沖縄テレビ放送 制作プロダクション:PROJECT9 制作協力:オフィスクレッシェンド ©「STEP OUT」製作委員会 公式サイト:https://gaga.ne.jp/stepout/
  •   10の惨殺事件。現場に残されたのは、“彼”からの暗号文──。「イット・フォローズ」のマイカ・モンローとオスカー俳優ニコラス・ケイジが共演したホラー「ロングレッグス」が、3月14日(金)より全国公開される。ティザービジュアル2種と特報映像が解禁された。     FBIの新人エージェントであるリー・ハーカー(マイカ・モンロー)が捜査を任されたのは、10件の一家惨殺事件。いずれも父親が家族を殺してから自殺しており、現場には“ロングレッグス”(ニコラス・ケイジ)からの暗号による手紙が残されていた。それを手掛かりに、リーは一歩ずつ真相に近づくが……。 監督はスティーヴン・キング原作「The Monkey」の公開が控える鬼才オズグッド・パーキンス。映画は2024年公開の独立系作品における全米興収1位(2024年11月時点)を記録するなど大ヒットした。 「この10年でいちばん怖い映画」(FLICKERING MYTH)、「『羊たちの沈黙』以来、最高の連続殺人鬼映画」(AWARDS RADAR)などメディアを震え上がらせ、「陰惨な連続殺人鬼役はこれが最初で最後となる」とニコラス・ケイジに言わしめた衝撃作だ。   https://www.youtube.com/watch?v=D_BTMBjH940   「ロングレッグス」 監督・脚本:オズグッド・パーキンス 出演:マイカ・モンロー、ニコラス・ケイジ、ブレア・アンダーウッド、アリシア・ウィット 2023年/アメリカ/英語/101分/シネスコ/カラー/5.1ch/PG12 原題:LONGLEGS 日本語字幕:牧野琴子 配給:松竹 © MMXXIII C2 Motion Picture Group, LLC. All Rights Reserved. 公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/longlegs/
  •   2023 年、『モーニング』(講談社)で1988~96 年に連載された、累計発行部数 3200 万部(紙・電子)を突破する大ヒットコミック『沈黙の艦隊』(かわぐちかいじ作)を、大沢たかおを主演/プロデューサーに迎えて Amazon MGM スタジオが実写映画化。2024年にはドラマ『沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~』が配信され、日本のAmazonオリジナル作品で歴代一位の国内視聴数を記録した。 その第2弾となる「沈黙の艦隊 北極海大海戦」が、2025年9月 26 日(金)に公開することが決定した。   日米政府が極秘に建造した高性能原子力潜水艦を奪って反乱逃亡した海江田四郎(大沢たかお)は、独立国〈やまと〉を世界に宣言。アメリカは〈やまと〉を核テロリストと判断し撃沈を図った(映画「沈黙の艦隊」)。海江田は天才的な操舵でいくつもの海戦を潜り抜け、海上自衛隊をも巻き込んだ東京湾での大海戦で米第7艦隊を圧倒し、国連総会へ出席すべくニューヨークへ針路をとった(ドラマ『沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~』)。そして物語は第二章に突入。待望の続編は、第一章からさらにスケールアップし、至高の潜水艦バトルアクションを余すところなく楽しめる映画「沈黙の艦隊 北極海大海戦」として劇場公開される。   https://youtu.be/Nfra1pjtw4Y   シリーズ随一の見所が詰まった極上のアクション・ポリティカル・エンターテインメントに、期待が持たれる。   〈コメント〉 2023年劇場版「沈黙の艦隊」、2024 年ドラマ『沈黙の艦隊 シーズン 1~東京湾大海戦~』、そして 2025 年秋、ついにその続編となる「沈黙の艦隊 北極海大海戦」が劇場公開されることが決定しました。前作にて東京湾を脱出した『やまと』は、この物語最大にして最も厳しい米軍との戦いへと突入します。政治ブロックでは、今の日本と重なるような竹上総理による解散総選挙、さらに『やまと』の運命を大きく左右する新たなキャラクターの登場。前作を超える迫力とスリル、そしてドキドキワクワクがこれでもかと詰め込まれた作品になっております。やまと、米軍、政治家、報道陣──それぞれの人物の感情の交錯や葛藤もぜひ注目していただきたいと思います。 みなさんの想像をはるかに超える世界をお届けできると確信しております。映画館でこの作品を体感していただける日を、心より楽しみにしております。 ──大沢たかお (主演:海江田 四郎 役/プロデューサー) かわぐちかいじ先生の『沈黙の艦隊』の世界の実写化に、再び参加することができ光栄です。北極海の大氷原下で最強の敵に挑む海江田と『やまと』のクルーたち。そして未曽有の選択に揺れる日本。シリーズ屈指のドラマチックな物語と、登場人物たちそれぞれの想いを余すことなく劇場の大スクリーンにお届けできるよう、作り手の1人として全力で戦い抜きたいと思います。 ──吉野耕平 (監督) 今夏「キングダム」で劇場を大いに湧かせ、感動の嵐を巻き起こした大将軍・大沢たかおさんが、「沈黙の艦隊」最新作で海江田四郎として帰還します。「沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~」は、おかげさまで絶賛の声を多くいただき、配信直後に続編のグリーンライトを獲得して、すぐに脚本にとりかかりました。皆さまからの大反響に応えるべく、次作はさらなるスケールアップを狙いたい。かわぐち先生にもそうご相談して、映画「北極海大海戦」として制作いたしました。北極海を舞台にした日米の潜水艦バトル、そしてその先にある感動のストーリーを、是非劇場の大スクリーンでご堪能ください。観たことのない迫力の映像体験ができることをお約束します。 ──松橋真三 (プロデューサー)   Story 冷たく深い北の海を、モーツァルトを響かせながら潜航する〈やまと〉。 〈大〉いなる平〈和〉と名づけられた原子力潜水艦は、米第 7 艦隊を東京湾海戦で圧倒し、ニューヨークへ針路をとった。アメリカとロシアの国境線であるベーリング海峡にさしかかったとき、背後に迫る一隻の潜水艦── 『核テロリスト〈やまと〉を撃沈せよ──』 それは、ベネット大統領が送り込んだ、〈やまと〉の性能をはるかに上回るアメリカの最新鋭原潜であった。 時を同じくして、日本では衆議院解散総選挙が行われる。〈やまと〉支持を表明する竹上首相は、残るも沈むも〈やまと〉と運命を共にすることとなる。 海江田四郎は、この航海最大の難局を制することができるのか。 オーロラの下、流氷が浮かぶ北極海で、戦いの幕が切って落とされる──   「沈黙の艦隊 北極海大海戦」 主演:大沢たかお 原作:かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』(講談社『モーニング』)監督:吉野耕平 脚本: 髙井光 製作: Amazon MGM スタジオ 制作プロダクション: CREDEUS 配給: 東宝 コピーライト: ©2025 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved. ©かわぐちかいじ/講談社
  • 日本映画界が世界に誇る巨匠・小津安二郎監督の生誕120年を記念して作られた、小津監督の初期のサイレント映画6作品を、現代に時代を置き換えてリメイクしたオムニバスドラマ『連続ドラマW OZU~小津安二郎が描いた物語~』のDVD-BOXが12月12日に発売された(レンタルは12月11日リリース)。気鋭の映画監督6人が、田中圭、柄本佑、前田敦子、成田凌、石橋静河、中川大志を主演に、約90年前に作られた小津監督の世界を、どのように現代に蘇らせたのか。映画ファンのみならず、多くの人に観てもらいたい注目の作品集になっている。 田中圭の好演が光る『出来ごころ』 今回リメイクされる6作品は、小津安二郎が27歳から29歳の時に監督したサイレント映画が原点。第1話の『出来ごころ』は、キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位にも輝いた1933年の作品で、小津監督のフィルモグラフィの中では、坂本武演じる人情味あふれる中年男を主人公にした〝喜八もの“と呼ばれる作品の第1弾である。物語は息子の富夫と二人で暮らす工員の喜八が、食堂で働く春江に惚れるが、春江は喜八の友人・次郎に想いを寄せていて、それを知った喜八が二人のために一肌脱ごうとするもの。リメイク版では喜八を田中圭が、次郎を渡邊圭祐が演じていて、ヒロインの春江は白石聖。喜八と富夫の親子の触れ合いをメインに、脚本も担当した城定秀夫監督が、うまく原点の味わいを残した人情喜劇に仕立てている。何と言っても喜八に扮した田中圭の演技が印象的で、ぐうたらだが息子や友人のためには一途になる、気のいい愛すべきダメ男を見事に表現した。ラストの描き方はオリジナル版と違うが、6本の中で最も小津の雰囲気に近い作品である。 現代の親子関係に寄せた、「生れてはみたけれど」 第2話『生れてはみたけれど』は、1932年に発表された「大人の見る繪本 生れてはみたけれど」が原点。小津監督が初のキネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位になった作品で、上司に頭が上がらない父親に幻滅し、やがて大人の世界に理解を示す姿を子どもの視点から描いた、風刺が効いた喜劇である。吉田康弘監督・脚本によるリメイク版では子供たちの父親を柄本佑が、その妻を国仲涼子が演じ、柄本の上司を染谷将太が演じている。オリジナルの時代には父親が家庭の中で絶対的な権力者で、その父が会社ではこき使われる立場になっているというギャップが際立っていたが、今回のリメイク版では、子どもたちがサラリーマン社会の上下関係を、もっと冷静に見つめて父親に理解を示すところが現代風の味付けになっている。 前田敦子と高良健吾共演のサスペンス『非常線の女』 松本優作監督、高田亮脚本による第3話『非常線の女』は、1933年の同名映画が原点。元ボクサーのギャングが、彼に憧れる弟分の姉に惚れたことから、弟分を立ち直らせようとして、彼を救おうとしたことから危機に陥っていく。リメイク版では主人公をギャングではなく、美人局で稼いでいる“半グレ”グループのリーダーに設定を変え、これを高良健吾が演じ、エロティックな彼の情婦を前田敦子が体現した。二人はまっとうな生活に憧れながらも犯罪に手を染める、悪党になりきれない男女を描いていて、彼らのもがき苦しむ姿が強烈な印象を残すサスペンスになっている。前田敦子に言い寄る中年男の渡辺いっけいをはじめ、脇のキャストも充実した1本だ。 成田凌の快演が見もの『淑女と髯』 前田弘二監督、高田亮脚本の第4話『淑女と髯』は、1931年に小津監督が作ったナンセンス・コメディのリメイク。立派なひげがトレードマークの大学生が、そのひげが原因で就職試験に落ち続け、知り合いの女性からひげを剃ったらいいのにと忠告されて、剃ってみたら就職が決まる。見た目も好青年になった彼は、純情なオフィス・レディと金持ちの令嬢の間で恋に揺れていくというもの。リメイク版ではひげの主人公を成田凌が演じ、ひげ面の彼に惹かれるちょっと変わった性格のヒロインを堀田真由が演じている。オリジナル版では二枚目スターの代表格・岡田時彦が羽織はかま姿でひげぼうぼうのバンカラ大学生として登場し、途中でひげを剃ったら都会的な美青年に変貌するのがポイントだったが、今回の成田凌もひげのあるなしで変わるインパクトな風貌に注目。クライマックス、成田とヒロインの仲を取り持つ、堀田の母親を演じた吉田羊も好演している。 姉弟の愛を映した『東京の女』 工藤梨穂監督、狗飼恭子脚本の第5話『東京の女』の原点は、1933年の小津の監督作。大学生の弟と二人で暮らすヒロインは、昼にオフィス・レディとして働いているが、夜にはバーに勤めて体を売っていた。すべては弟を一人前の社会人にするためだったが、弟はその事実を知らない。やがて恋人から姉の夜の商売を知らされた弟は、絶望を抱えて家を出る。リメイク版では姉を石橋静河が、弟を金子大地が演じた。オリジナル版では姉弟が暮らすアパートが、狭いながらもモダンな内装で表現されていたのに対し、リメイク版で二人が暮らすのは、まさに小津の世界といった感じの古い日本的な一軒家。亡くなった両親が遺したこの家でのどこか懐かしい生活ぶりと、夜の商売をしているヒロインの現代的な乾いた雰囲気が、表と裏の世界ように映し出されている。 男同士の友情を描く、『青春の夢いまいづこ』 近藤啓介監督・脚本の第6話『青春の夢いまいづこ』は、1932年の小津作品のリメイク。大学時代に親友だった二人が社会に出て、ひとりは社長になり、もう一人は彼の会社の社員になる。やがて大学時代にアイドルだった女性を巡って、彼らの間で騒動が起こる。リメイク版では、亡くなった父親の跡を継いでホテル業の経営者になるのが中川大志、その友人を渡辺大知が演じた。二人の大学時代からの友人として成海璃子も登場するが、ここでは彼らの恋の相手ではなく、二人の仲を取り持つアドバイザー的な役割。原点ではドラ息子の社長と、彼に対して卑屈になる社員の友人という図式が際立っていたが、今回のリメイクでは中川大志を二代目社長として苦悩と孤独を抱えた男に設定し、渡辺との友情を強調することで清々しさの残る青春物語にしている。大学時代からの二人の関係を繋ぐ、サッカーや飼っているカメの存在も小味が効いた好編だ。 出演者や監督の話が聞ける映像特典 今回のDVD-BOXには、WOWOWでの放送時のスポット映像集に加えて、第36回東京国際映画祭で特別上映された際に行われた、監督や出演者の舞台挨拶の模様を特典映像として収録。第1話『出来ごころ』の舞台挨拶には、城定秀夫監督と田中圭が登壇。田中圭の、監督が1シーン1カットでクライマックスを描こうとしたのに驚いたという話が面白い。また第3話『非常線の女』からは、松本優作監督と主演の前田敦子、高良健吾が登場。高良健吾は3年前からトレーニングしているボクシングが、やっと仕事に活かされたと言っている。そのボクシングシーンにも注目してほしい。   文=金澤誠 制作=キネマ旬報社 https://www.youtube.com/watch?v=ML6NbgSLFQA 『連続ドラマW OZU~小津安二郎が描いた物語~』 ●12月12日(木)DVD-BOX 発売(レンタルは12月11日リリース) DVD-BOXの詳細情報はこちら ●DVD-BOX 価格:10,780円(税込) 【ディスク】<2枚組> ★映像特典★ ・WOWOWでの放送時のスポット映像集 ・第36回東京国際映画祭特別上映時の舞台挨拶 ●2024年/日本/本編300分 第1話『出来ごころ』 脚本・監督:城定秀夫 出演:田中圭、渡邊圭祐、白石聖 第2話『生れてはみたけれど』 脚本・監督:吉田康弘 出演:柄本佑、国仲涼子、染谷将太 第3話『非常線の女』 脚本:高田亮 監督:松本優作 出演:前田敦子、高良健吾、渡辺いっけい 第4話『淑女と髯』 脚本:高田亮 監督:前田弘二 出演:成田凌、堀田真由、吉田羊 第5話『東京の女』 脚本:狗飼恭子 監督:工藤梨穂 出演:石橋静河、南沙良、金子大地 最終話『青春の夢いまいづこ』 脚本・監督:近藤啓介 出演:中川大志、渡辺大知、成海璃子 ●発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング ©2023 WOWOW/松竹      

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