記事
「検索結果」の検索結果
(50件)
-
セックスしない青年 × 精子が欲しい女。「きみとまた」手探りな愛を追う予告編
2023年7月4日「愛うつつ」「きみは愛せ」で《愛しているからこそセックスしない》人々を描いてきた新鋭・葉名恒星監督が、そのテーマをさらに突き詰め、“愛しているから抱けない男”と“精子が欲しい女”による新たな愛のかたちを見つめた「きみとまた」が、8月18日(金)よりシネマート新宿ほかで全国順次公開。予告編が到着した。 愛しているからセックスしたくない。それが原因で別れたアキを、いまだに忘れられない自主映画監督のまるお。そんな自身の体験を基に新作を撮ろうとするが、脚本で行き詰まる。そして改めて問題に向き合うため、アキに会おうと決意する。 一方のアキは子どもが欲しいのに、サラリーマンの夫とセックスレスだった。久々に再会したまるおとの別れ際、アキは言う。「まるおの精子をください」 葉名恒星監督にとってこれが初商業映画となる。まるおを演じるのは「アルプススタンドのはしの方」「神田川のふたり」『ガチ恋粘着獣』の平井亜門、アキ役にはテレビや舞台で活躍する伊藤早紀。さらに長村航希、丸純子、冨手麻妙、仁科亜季子らが出演する。手探りな愛の行方に注目したい。 「きみとまた」 出演:平井亜門、伊藤早紀、長村航希、中山求一郎、久保乃々花、丸純子、冨手麻妙、仁科亜季子 脚本・監督:葉名恒星 エグゼクティブプロデューサー:山口幸彦 企画:利倉亮 プロデューサー:江尻健司 音楽:山城ショウゴ 撮影:米倉伸 照明:加藤大輝、藤井光咲 録音・整音:織笠想真 美術:岡本まりの 編集:高橋信之 助監督:中村幸貴 ヘアメイク:安藤メイ スタイリスト:中村もやし 編集協力:蛭田智子 機材協力:本間光平 制作協力:レジェンド・ピクチャーズ 製作:キングレコード ©2023キングレコード 公式サイト:mayonaka-kinema.com/kimitomata/ -
ウェス・アンダーソン監督がジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクスほか豪華俳優を迎え、砂漠の街で巻き起こる大騒動を描いた「アステロイド・シティ」が9月1日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷 ホワイト シネクイントほかで全国公開。日本版予告編が到着した。 [caption id="attachment_26881" align="aligncenter" width="850"] ©2022 Pop. 87 Productions LLC[/caption] 時は1955年、アメリカ南西部に位置し、隕石が生んだ巨大クレーターが観光名所である砂漠の街〈アステロイド・シティ〉。そこへ科学賞に輝いた5人の天才キッズとその家族が招待される。 子どもたちに母親が亡くなったことを伝えられない父親、マリリン・モンローを彷彿させるグラマラスな映画スターのシングルマザー……それぞれ思いを抱える中で授賞式が始まるが、まさかの宇宙人到来で一同大混乱。 街は封鎖され、軍は事態の隠蔽に動き、子どもたちは外部へ情報を伝えようと企てる。果たしてアステロイド・シティと閉じ込められた人々の運命は!? 第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、アメリカ公開ではウェス・アンダーソン監督作史上最高の週末成績を記録した本作。日本でも注目上昇中、さらなる話題を呼ぶはずだ。 [caption id="attachment_26882" align="aligncenter" width="850"] ©2022 Pop. 87 Productions LLC[/caption] © 2023 Pop. 87 Productions LLC & Focus Features LLC. All Rights Reserved 配給:パルコ、ユニバーサル映画 ▶︎ ウェス・アンダーソン新作「Asteroid City」(原題)、カンヌ映画祭コンペティション部門出品決定。日本公開は9.1
-
娘がISIS(イスラム国)に参加して死亡し、現地に遺された孫7人を救おうと決意したミュージシャンのパトリシオ・ガルヴェス。その命がけの旅を追ったドキュメンタリー「“敵”の子どもたち」が、9月16日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開される。森達也監督はじめとする識者のコメントが到着した。 [caption id="attachment_26893" align="aligncenter" width="850"] ©Gorki Glaser-Müller[/caption] イスラム過激派組織であるIS版宗教二世の問題を提示する本作は、信仰のために妻と娘を失った夫が主人公だ。でも孫がいる。奪還は可能なのか。激しい戦闘や殺戮のシーンはない。でも激しい信仰は戦闘や殺戮を伴いながら肉親への愛を引き裂く。このとき政治や制度はどのように機能すべきなのか。投げかけられた課題は多い。 ──森達也(映画監督・作家) 「敵の子どもたちを連れて帰るな」 というSNSの空気に負けない覚悟がいい。 ISISに身を投じた娘は助けられなかったけど、 7人の子どもたちは助けたい。 若いじいちゃんの想いが、ヒシヒシと伝わってくる。 久々に素敵なドキュメンタリー映画を観た。 子どもに罪はないはず、としみじみ思った。 感動!感動! ──鎌田實(医師・作家) テロリストの子供達にも人権はあるのか。 欧州出身のIS「イスラム国」の戦士の遺族と、 どう向き合うのか。 欧州の人権の理念そのものへの問いかけだ。 ──高橋和夫(放送大学名誉教授) 社会に拒絶された「“敵”の子どもたち」を受け入れ、全てを愛する祖父の目が忘れられない。 彼が見たのは希望なのか。それとも、絶望なのか。今も続くシリア内戦が引き裂いた、家族の激動の記録。 ──須賀川拓(JNN(TBS系)中東支局長) パトリシオの7人の孫たちは、「テロリストの子どもたち」なのか。 「過激派組織の下で暮らした子どもたち」を、社会は受け入れられるのか。 これは「子どもたち救出の物語」ではなく、子どもたちが救出された後の世界へ問いかける映画だ。 ──綿井健陽(ジャーナリスト・映画監督) 配給:ユナイテッドピープル ▶︎ 罪なき孫たちをISISから救いたい。命がけの旅を追った「“敵”の子どもたち」
-
スパイ組織IMFのイーサン・ハント率いるチームの活躍を描く大ヒットシリーズ「ミッション:インポッシブル」。その最新作となる「〜デッドレコニング PART ONE」が、7月21日(金)より公開される。主演トム・クルーズの61回目の誕生日(7月3日)に合わせ、命がけの〈スピードフライング〉シーンの舞台裏を追った特別映像が解禁された。 スピードフライングは、スピードグライダーやパラシュートを駆使してハイスピードで滑空するスリリングなスカイスポーツ。「美しく繊細なスポーツだが、非常に危険でもある」と説明するトムが、体を張ってチャレンジし、さらなる進化を見せる。 また日本では13(イーサン)にちなんで “イーサン・ハントの日” となっている7月13日(木)限定で、前作「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」のIMAX2D字幕版が全国46の劇場で上映されることが決定。さらにトム・クルーズとクリストファー・マッカリー監督の7月来日も控え、ますます目が離せない。 ©2022 PARAMOUNT PICTURES. 配給:東和ピクチャーズ ▶︎ トム・クルーズが崖からバイクでダイブ!「ミッション:インポッシブル」新作上陸
-
障害者殺傷事件を描いた小説『月』が、宮沢りえ主演 × 石井裕也監督で映画化
2023年6月30日実際に起きた障害者殺傷事件をモチーフにした辺見庸の小説を、宮沢りえ、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみ共演で、石井裕也の監督・脚本により映画化した「月」が、10月13日(金)より新宿バルト9、ユーロスペースほかで全国公開。監督とプロデューサーおよび識者らのコメントが到着した。 個人を裁くのではなく、社会的背景と人間存在の深部に切り込まなければならないと感じたという辺見庸が、《語られたくない事実》の内部に小説という形で潜った『月』。この問題作は、「新聞記者」や「空白」を手掛けたスターサンズの故・河村光庸プロデューサーが最も挑戦したい題材でもあった。オファーされた石井監督は「撮らなければならない映画だと覚悟を決めた」という。 〈コメント〉 監督・脚本:石井裕也 この話をもらった時、震えました。怖かったですが、すぐに逃げられないと悟りました。撮らなければいけない映画だと覚悟を決めました。多くの人が目を背けようとする問題を扱っています。ですが、これは簡単に無視していい問題ではなく、他人事ではないどころか、むしろ私たちにとってとても大切な問題です。この映画を一緒に作ったのは、人の命や尊厳に真正面から向き合う覚悟を決めた最高の俳優とスタッフたちです。人の目が届かないところにある闇を描いたからこそ、誰も観たことがない類の映画になりました。異様な熱気に満ちています。宮沢りえさんがとにかく凄まじいです。 プロデューサー:長井龍 目の前の問題に蓋をするという行為が、この物語で描かれる環境に限らず、社会の至る所に潜んでいるのではないか、という問いが映画『月』には含まれています。 障害福祉に従事されている方にも本作をご覧頂き「この映画を通して、障害者の置かれている世界を知ってもらいたい」という言葉も預かりました。本作を届けていく必要性を改めて噛み締めています。そして、映画製作を通して、この数年で障害福祉の環境が変わろうとしている現実も目の当たりにしました。そのこともまた、社会の持つ可能性のひとつだと信じています。 見城徹(編集者) この社会に蔓延る[嘘と現実]、[善と悪]、[建前と本音]の判断を宙吊りにしたとてつもない映画だった。「月」は誰もが当たり前のように見ているが、実は誰も本当に存在しているのか解らない曖昧なものでもある。しかも、「月」は太陽の光に照らされて様々に姿を変える。だから、「月」はロマンチックな影を人間の心に落とすのだ。オダギリジョーと宮沢りえ夫婦が直面する[圧倒的な現実]と磯村勇斗の心に影だけを落とす[月]はライバルのように激しくせめぎ合う。後半は磯村勇斗の狂気(=ルナティック=月)を誰も否定出来なくなるが、ラストに宮沢りえがオダギリジョーにかける一言がこの映画を万感の想いで支えている。 身動きも出来ないまま観終わって、まだ映画に犯されている。世に問うべき大問題作にして大傑作の誕生。石井裕也監督、此処にあり。凄過ぎる。 高橋源一郎(作家) 『月』を観て、名状し難い感銘を受けた……と書いて、これは正確ではないと思った。ぼくが感じたものは、もっとずっとやっかいで、ことばにするのが難しいものだった。 『月』では、障害者施設を襲い、そこに収容されている人たちを殺傷した現実の事件とその犯人らしき人物がモデルとして描かれている。そこには重い問いかけがある。どんなことばもはね返してしまうような強烈な問いである。だが、その問いよりもさらに強く、訴えてくるのは「月」だと思った。映画全体をひたしている「月の光」だ。 「太陽の光」はまぶしく、すべてのものを照らし尽くす。そこではすべてが見えてしまうだろう。世界の隅々までまでくっきりと。けれども、「月の光」はちがう。ぼくたちひとりひとりを個別に照らすか細い光である。その淡い光の下でだけ、ぼくたちは「個」になるのだ。 登場人物の多くは、「ものをつくる人」である。そして、同時に「うまく作ることができない人」でもある。彼らは淡い「月の光」の下でそのことを知る。そこで生まれてくるものがある。そこでしか生まれないものが。それがなになのかぼくにはよくわからない。『月』は、あまりに強烈なテーマを扱っているので、もしかしたら観客は、そちらに視線を奪われるかもしれない。そうではない。もっとずっと繊細で、実はおぼろげなものが、そこにある。それは「生きる」ということなのかもしれない。もう一度書くが、ぼくにはその正体がはっきりとはわからない。わからないまま、ぼくはうちのめされていた。ぼくもまた、この映画が発する「月の光」の下にいたのだ。 森直人(映画評論家) 石井裕也が命がけでぶん投げてきた灼熱の問題提起の豪球。 我々にできるのは、火傷しながらも全身で受け止めること。 『月』は告げる。もう見え透いた嘘はやめにしよう。 本気の表現しか響かない新しい時代が目の前に来ている。 恩田泰子(読売新聞編集委員) 石井裕也監督の「月」は、広く公開され、たくさんの人に届けられなければならない。 この映画は、苛烈にして誠実な表現をもって、人や社会をぬくぬくとくるんできたきれいごとを剥がし、見ているふりをして見ていなかったこと、考えているふりをして考えていなかったことを突きつけてくる。もう逃げたり、ひるんだりしているわけにはいかない。 カオスの中でつつましくまたたく希望のかけらを見つけ出すために。この映画から、しっぽを巻いて逃げ出したら、それこそもう絶望しか残らないのだ。 Story 森の奥の重度障害者施設で働くことになった堂島洋子(宮沢りえ)は、“書けなくなった”元有名作家だ。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)とふたりで慎ましく暮らしている。 施設の同僚には作家を目指す陽子(二階堂ふみ)、絵の好きな青年さとくん(磯村勇斗)らがいた。そしてもうひとつの出会い──洋子と生年月日が同じ入所者の“きーちゃん”。光の届かない部屋で、ベッドに横たわったまま動かない“きーちゃん”を、洋子は他人と思えず親身になっていく。 しかしこの職場は決して楽園ではない。洋子は職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにする。そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくんだ。彼の中で正義感や使命感が頭をもたげていく。 そして、その日はついにやってくる。 「月」 出演:宮沢りえ、磯村勇斗、長井恵里、大塚ヒロタ、笠原秀幸、板谷由夏、モロ師岡、鶴見辰吾、原日出子、高畑淳子、二階堂ふみ、オダギリジョー 監督・脚本:石井裕也 原作:辺見庸『月』(角川文庫刊) 音楽:岩代太郎 企画・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸 製作:伊達百合、竹内力 プロデューサー:長井龍、永井拓郎 アソシエイトプロデューサー:堀慎太郎、行実良 撮影:鎌苅洋一 照明:長田達也 録音:高須賀健吾 美術:原田満生 美術プロデューサー:堀明元紀 装飾:石上淳一 衣装:宮本まさ江 ヘアメイク:豊川京子、千葉友子(宮沢りえ) 特殊メイク・スーパーバイザー:江川悦子 編集:早野亮 VFXプロデューサー:赤羽智史 音響効果:柴崎憲治 特機:石塚新 助監督:成瀬朋一 制作担当:高明 キャスティング:田端利江 制作プロダクション:スターサンズ 制作協力:RIKIプロジェクト 配給:スターサンズ 2023年/日本/144分/カラー/シネスコ/5.1ch ©2023『月』製作委員会 tsuki-cinema.com