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吉岡里帆×水上恒司のミステリーロマンス「九龍ジェネリックロマンス」、特報映像公開
2025年4月4日『恋は雨上がりのように』の眉月じゅんによる週刊ヤングジャンプ連載コミックを、主演に吉岡里帆と水上恒司を迎え、監督を池田千尋が務めて映画化したミステリーロマンス「九龍ジェネリックロマンス」が、8月より全国公開される。ロケ地の台湾で撮り下ろしたティザービジュアル、ならびに特報映像が到着した。 懐かしさ溢れる街〈九龍城砦〉の不動産屋で働く鯨井令子(吉岡里帆)は、先輩社員の工藤発(水上恒司)に恋をしていた。街を知り尽くした工藤は令子をお気に入りの場所に連れ出してくれるが、距離は縮まらないまま。それでも令子は、靴屋を営む楊明(梅澤美波/乃木坂46)、あらゆる店でバイトをする小黒(花瀬琴音)といった友人ができたこともあり、日常に満足していた。 そんなある日、令子は金魚茶館の店員タオ・グエン(栁俊太郎)に工藤の恋人と間違われる。さらに、工藤の元婚約者の写真を見つけるが、その姿は令子と瓜二つだった。失くした記憶、もう一人の自分、そして街の巨大な謎。過去と現在が交錯し、恋が秘密を解き明かす──。 https://www.youtube.com/watch?v=XYGol_N9OQw 「九龍ジェネリックロマンス」 出演:吉岡里帆、水上恒司、栁俊太郎、梅澤美波(乃木坂46)、曾少宗、花瀬琴音、竜星涼 原作:眉月じゅん「九龍ジェネリックロマンス」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載) 監督:池田千尋 脚本:和田清人、池田千尋 音楽:小山絵里奈 制作プロダクション:ROBOT 制作協力:さざなみ 企画・配給:バンダイナムコフィルムワークス ©眉月じゅん/集英社・映画「九龍ジェネリックロマンス」製作委員会 公式サイト:https://kowloongr.jp/ -
[caption id="attachment_48708" align="aligncenter" width="1024"] 「家族」[/caption] 4月のBS松竹東急のお薦めは、ロードムービースタイルの『家族』がテーマの3作品。『松竹創業130周年× 開局3周年記念 山田洋次特集』の一本として放送される「家族」(70)は、キネマ旬報ベスト・テン第1位にも輝いた山田監督の代表作。炭鉱が閉山し、長崎の小さな島から北海道の開拓村へ移住することを決めた一家が、日本を縦断する北への旅を描いている。製作に約半年かけて、北九州の公害が叫ばれる工業地帯や、多くの人で賑わう大阪万博など、高度経済成長期の日本をオールロケーションによって、ドキュメンタリー・タッチで切り取っている。だが北海道へ向かう一家は経済成長とは無縁で、将来への不安とぎりぎりの交通費しかない。右肩上がりに見える国の状況と、つましい庶民の現状を対比させながら、山田監督は旅の中に家族の絆を映し出していく。二人の幼い子どもを連れた主人公夫婦に倍賞千恵子と井川比佐志、舅役に笠智衆。彼らの道中を渥美清、前田吟、三崎千恵子といった「男はつらいよ」の常連俳優が彩り、人間ドラマとしても見応え充分。今回は倍賞千恵子がこの映画と同じく〝民子〞というヒロインを演じた「故郷」(72)、「遙かなる山の呼び声 4Kデジタル修復版」(80)も放送。続けて観ると、やはり北海道を舞台にした「遙かなる山の呼び声」の民子が、「家族」の民子のその後に思えてくるところも、山田作品ならではの面白さだ。 [caption id="attachment_48709" align="aligncenter" width="1024"] 「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」[/caption] BSで無料初放送となる若山富三郎主演の「子連れ狼」6部作(72〜74)は小池一夫(当時は小池一雄)・作、小島剛夕・画による劇画を実写化した大ヒットシリーズ。徳川家の公儀介錯人の座を狙う柳生家によって、妻を殺され、謀反人の濡れ衣を着せられた拝一刀が、一子・大五郎と共に柳生家への復讐を誓い、それを果たす資金を稼ぐために殺しを引き受ける、刺客となって旅を続ける。派手なアクションと、凄絶な父子の愛を融合させた異色の時代劇だ。シリーズ中4本を監督した三隅研次の映像美と、軽快にトンボを切る若山のスピーディで迫力ある動きは今見ても斬新。クエンティン・タランティーノをはじめとして、海外にもこの映画のファンは多く、トム・ハンクスがマフィアの殺し屋を演じた「ロード・トゥ・パーディション」(02)も、この作品をモチーフにした映画だった。柳生家と拝一刀との確執の原因を知る上でも、必ず第1作「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」(72)から観てほしい。 [caption id="attachment_48710" align="aligncenter" width="1024"] 「ストレイト・ストーリー」[/caption] もう一本は、1月に78歳で亡くなった鬼才・デイヴィッド・リンチ監督の「ストレイト・ストーリー」(99)。米アイオワ州に住む73歳の老人アルヴィンが、長年疎遠だった兄のライルが病に倒れたと知り、彼に会うためウィスコンシン州まで約390㎞の距離を、時速8㎞の芝刈り機に乗って旅をする。物語はリチャード・ファーンズワース演じるアルヴィンと、旅で出会う家出少女や若者たちとの触れ合いだが、その中にアルヴィンの人生に対する思いが織り込まれ、胸にしみるロードムービーになっている。アブノーマルな世界を多く描いたリンチ監督だが、実話を基にしたこの人間ドラマは、それらとは一味違った感動作だ。 文=金澤誠 制作=キネマ旬報社(「キネマ旬報」2025年4月号より転載) BS松竹東急 BS260ch/全国無料放送のBSチャンネル ※よる8銀座シネマは『一番身近な映画館』、土曜ゴールデンシアターは『魂をゆさぶる映画』をコンセプトにノーカット、完全無料で年間300本以上の映画を放送。 ■4/1[火] 夜8時 「家族」 監督:山田洋次 出演:倍賞千恵子、井川比佐志、笠智衆、前田吟、木下剛志、塚本信夫 ほか ©1970 松竹株式会社 ■4/7[月] 夜8時 「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」 監督:三隅研次 出演:若山富三郎、富川晶宏、露口茂 ほか © 1972 TOHO CO., LTD. ■3/28[金] 夜8時 「ストレイト・ストーリー 4Kレストア版」 監督:デイヴィッド・リンチ 出演:リチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセク、ハリー・ディーン・スタントン ほか © 1999 STUDIOCANAL - Picture Factory 詳細はこちら:https://www.shochiku-tokyu.co.jp/special/eiga/
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殺しの依頼を完璧な事故死にする設計者集団が、ある依頼をきっかけに命を狙われることになる予測不能なストーリー展開と、息を呑むような計画殺人を描いた「プロット 殺人設計者」が、6月20日(金)より新宿バルト9ほか全国公開。日本版ポスタービジュアル&本予告が解禁した。 ジョニー・トー製作×ソイ・チェン監督、ルイス・クーを主演に据えて2008 年に発表された香港映画「アクシデント/意外」をリメイクした本作。主演には「ベイビー・ブローカー」のカン・ドンウォン。主人公のかつての相棒を演じるのは、「デシベル」のイ・ジョンソク。監督を務めるのはデビュー作「犯罪の女王」が注目を浴びたイ・ヨソプ。 ポスタービジュアルは、カン・ドンウォン演じる“設計者集団のリーダー”ヨンイルを軸に、メンバーそれぞれが任務を遂行する様子がデザインされ、雨の中誰かを待ち受ける記者たちや謎の事故現場の写真から緊張感が伝わるビジュアルに仕上がっている。 日本版本予告では『事故は仕組むことができる』と、リーダーとして指示をするヨンイルとその仲間たちを皮切りに、何枚もの“対象”の写真を並べながら殺人を計画し、記者の前で大胆な犯行に及ぶ集団の様子が映し出される。しかし、完璧な計画とは裏腹に、突如としてバスの事故に巻き込まれかけ何者かに狙われ、『誰が味方で、誰が敵か?』仲間を疑いながら逃げ惑うヨンイル。正体が分からない別の計画殺人犯の存在や、かつての仲間の死はなぜ起こってしまったのか、謎の多い展開から目が離せない。 https://youtu.be/GiWFW5hPyB0 Story 請け負った殺しの依頼を事故に造りかえる“設計者”。ヨンイル率いるチームが次期検事総長候補の殺害計画を実⾏している最中、想定外の事故が発⽣する……。それは、偶然による事故なのか?誰かの手によって仕組まれた事故なのか?命を狙われながらも事態を整理しようとするヨンイルの頭をよぎったのは、別の計画殺⼈犯の存在と原因不明の事故によって命を落としたかつての仲間、チャンヌンの最期の姿だった──。 「プロット 殺人設計者」 監督・脚本:イ・ヨソプ 出演:カン・ドンウォン、イ・ミスク、イ・ヒョヌク、チョン・ウンチェ、タン・ジュンサン、イ・ジョンソク 2024年/韓国/5.1ch/シネマスコープ/韓国語/99分/原題:설계자/英題:THE PLOT/字幕翻訳:⽯井絹⾹/配給:クロックワークス/G © 2024 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & ZIP CINEMA. All Rights Reserved. カン・ドンウォンが“殺しの設計者”を演じるクライム・サスペンス「プロット 殺人設計者」
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第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門での上映が話題となった、イギリスの文豪ヘンリー・ジェームズの傑作中編小説『密林の獣』を翻案した「けものがいる」が、4月25日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開される。本編映像が公開となった。 主人公ガブリエルを演じたのは、レア・セドゥ。また相手役は、ギャスパー・ウリエルの急逝によりジョージ・マッケイに託された。共同プロデューサーにはグザヴィエ・ドランが名を連ね、声の出演も果たしている。 本編映像では、人間の感情は不必要とされ、有意義な仕事を得るには〈感情の消去〉をしなければならない2044年のAI中心の社会を舞台に、レア・セドゥ演じる孤独な女性ガブリエルが、疑問を抱きながらも浄化を決意し、実行しようとしているシーンが映し出され、レア・セドゥが主人公ガブリエルの心の迷いや不安を繊細に演じている。 https://youtu.be/fFv6ycVQ0bI 〈コメント〉 AIに管理された未来で、あなたは愛に飢えた『けもの』に出会う。あなたの心の中にいる『けもの』に。 ──葦沢かもめ(SF作家・慶應SFセンター研究員・AIエンジニア) 異なる時空で繰り返される逢瀬、そこで映像の詩というべき、美しい構図と色彩による鮮烈な場面の数々を目撃する 。 ──五十嵐太郎(建築評論家) 素直になれず、感情を表せず、待ち続けたけものが走る荒野はあるのだろうか。監督が作曲したスコアが我々の心を試しているようだ。ニコラス・ローグの映画のように鮮やかに区切られていく時間にただ身を任せてください。 ──石橋英子(音楽家) 人間の良さ、らしさとは何なのか。AI技術が進む現代、近い未来に起きてもおかしくないリアルさを感じ、感情の尊さを考えさせられる映画でした。映像のお洒落さや仕掛け、そしてレア・セドゥ好きな私としては、演技だけでなく、ファッションやヘアメイクも楽しめる魅力的な作品でした。 ──伊藤千晃(歌手・タレント) ニューロマンティックバンドのヴィサージの『Fade to Grey』が大音量で流れ、’80sファッションで盛り上がる『1980』というクラブ。これはX.ドランの『わたしはロランス』のディスコシーンのパーフェクトな再現!前世の記憶を巡る本作は、もうひとつわたしたちのドラン体験の記憶にも触れる! ──ヴィヴィアン佐藤(ドラァグクイーン・アーティスト) ひとは映画に感情を委ねる。けものはそれを外からじっと視ている。 ──岸裕真(アーティスト) スピリチュアルでスペクタクルな輪廻のダンスムービー! この作品を観たあとは、来世に遺恨を残さないためにとりあえず会う人全員に親切にしたくなります。 ──辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト) 時間とその無常について、劇場を出た後も長く心に残る作品。2020年代に見た映画の中で、これを超える作品は思いつかない。 ──ジム・オルーク(音楽家・プロデューサー) こんなレア・セドゥをスクリーンで観るのは初めてだ!最高の演技!!最高の演出!たまらない…たまらなすぎる!時空を超えた予想も出来ないストーリー展開!!キャスティング、音楽、衣装、美術、全てが素晴らしく美しい…!何度でも観たい映画!観終わってもまだ感動が醒めない!頭が破裂しそうだ…!すごい監督に出会ってしまった…怖いほどロマンチック!いとおしくくるおしい!サイコー! ──竹中直人(俳優・映画監督) 実にフランス映画らしい不思議な雰囲気の中で、レア・セドゥの圧倒的魅力がほとばしる。 ──中野京子(作家・ドイツ文学者) 構成力が際立つが、映画を成立させているのは、やはり役者の演技力だ。映画制作技術の批評でもある作品。 ──平野啓一郎(小説家) 愛を求めて凶暴化する人が『けもの』なのか 愛を差し出すのを恐れる人が『けもの』なのか 衝撃的なエンドタイトルと共に、永遠の謎が残る。 ──山崎まどか(コラムニスト) Story その選択は、愛か、恐れか──人間が〈感情の消去〉をした世界で、何が起きるのか 2044年、AI中心の社会で人間の感情は不必要とされ、有意義な仕事を得るには〈感情の消去〉をしなければならなかった。 孤独な女性ガブリエル(レア・セドゥ)は〈感情の消去〉に疑問を抱きながらも、仕事に就くために浄化を決意する。 そして、トラウマとなった前世—1910年、2014年へ遡り、それぞれの時代で青年ルイ(ジョージ・マッケイ)と出会い惹かれていくが、『何かが起きる』という強い恐れに苛まれる……。 「けものがいる」 監督・脚本・音楽:ベルトラン・ボネロ 原作:ヘンリー・ジェイムズ「密林の獣」 共同プロデューサー:グザヴィエ・ドラン 出演:レア・セドゥ、ジョージ・マッケイ、ガスラジー・マランダ、グザヴィエ・ドラン(声) 原題:La bête/2023年/フランス・カナダ/仏語・英語/ビスタ/5.1ch/146分/字幕:手束紀子/配給:セテラ・インターナショナル ©Carole Bethuel ベルトラン・ボネロ監督×レア・セドゥ主演。転生する男女の運命は──「けものがいる」
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ジャ・ジャンクー「新世紀ロマンティクス」、チャオ・タオが“無言で語る”シーン公開
2025年4月3日名匠ジャ・ジャンクーがミューズであるチャオ・タオを主演に迎え、ある女性の長い旅路を21世紀の中国の変化に重ねて描いた「新世紀ロマンティクス」が、5月9日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。三峡ダムの完成とともに水没する運命にある古都・奉節(フォンジエ)を訪れた主人公チャオが、言葉を発さずに易者とやりとりするシーンの映像が到着した。 第77回カンヌ国際映画祭でのワールドプレミア後には、「チャオ・タオが最高の映画俳優のひとりであることも証明した」(Little White Lies)、「チャオ・タオは瞳だけで多くのことを表現する。彼女の演技が映画を支えている」(Deadline)、「チャオ・タオとジャ・ジャンクーが出会ったことは、映画ファンにとってなんと幸運なことだろうか」(FILMMAKER MAGAZINE)と、チャオ・タオへの賛辞も相次いだ。無言ながら雄弁なその演技に注目したい。 Story 新世紀を迎えた2001年。百万人以上の故郷が湖に沈んだ2006年。目覚ましい経済発展を遂げた2022年──。チャオは大同(ダートン)を出て戻らない恋人のビンを探しに奉節(フォンジエ)を訪れ、ビンは仕事を求めて経済特区の珠海(チューハイ)へ向かう。時は流れ、二人はまた大同へ。閑散としていた街にビルが立ち並び、スーパーではAIロボットが接客する。変わり続ける街にのまれながら、繰り返す出会いと別れ。時間は戻らない。だから前へ進む。 © 2024 X stream Pictures All rights reserved 配給:ビターズ・エンド ジャ・ジャンクーが変わりゆく中国に重ねて女性の旅路を描く「新世紀ロマンティクス」