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1990年代にブリットポップ・ムーブメントを牽引し、紆余曲折ありながら今日まで活動してきたUKロックバンド、blur(ブラー)。2023年の再始動時にレコーディングで集まった彼らのユニークな関係を捉えたドキュメンタリーフィルム「blur: To The End/ブラー:トゥー・ジ・エンド」、続くウェンブリー・スタジアムでのライヴを収めたコンサートフィルム「blur: Live At Wembley Stadium/ブラー:ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム」の2本が、1月31日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国で順次公開される。「blur: Live At Wembley Stadium〜」より、代表曲の一つ『Coffee & TV』を披露するシーンの映像が到着した。 https://www.youtube.com/watch?v=9F_YjBd-z08 1999年の6枚目のアルバム『13』より、セカンドシングルとしてリリースされた『Coffee & TV』。作詞したグレアム・コクソンがヴォーカルも担い、デーモン・アルバーンがコーラスに回る。トビー・L監督は当日の様子を満足気に振り返っている。 「綿密な計画のおかげで、すべて予定通りに進んだ。blurがステージに登場すると同時に、スタッフ全員が準備万端であることを確実にするため、アングルやポジションをロードテストし、最終的な微調整を行った」 「バンドがステージへ出て行った瞬間にOBユニットへ直行し、バンに映し出された20のアングルを演出した。充分なブリーフィングを受けたチームに対して、詳細なディレクションができたので、どんなキューも逃さなかった」 なお1月31日(金)には、blurを愛するお笑い芸人の永野とホフディランの小宮山雄飛を迎えたトークショーを角川シネマ有楽町で開催。併せてチェックを。 ©2024 Copyright Up The Game Limited & blur 配給:KADOKAWA ▶︎ 復活したblur(ブラー)、メンバーの関係と歴史的ライヴを捉えた2本公開
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市原隼人主演「おいしい給食」、劇場版第4弾は青森・岩手の食を巡る
2025年1月24日市原隼人を主演に迎え、ともに給食マニアである中学校教師・甘利田幸男と生徒が“どちらが給食をおいしく食べるか”を競うさまを描く「おいしい給食」シリーズ。その劇場版第4弾として、函館の中学校で火花を散らしてきた甘利田と3年生の粒来ケンが、修学旅行で訪れた青森と岩手で新たな食に触れていく姿を描いた「おいしい給食 炎の修学旅行」が、2025年に全国公開される。 市原隼人コメント 今作を好いてくださる全てのお客様にこれ以上ない感謝を申し上げます。この度、劇場版最新作の公開が決定いたしました!…まさか、函館から青森や岩手の地を舞台に巡る修学旅行に出るなんて…私自身、未だかつてないシチュエーションに驚愕しっぱなしです。今できる全てを尽くし怒涛の修学旅行へ行ってまいりました。これまでのシリーズに増して、心身共に想像を絶するハードな甘利田幸男を演じる撮影の日々が続き最後は完全に抜け殻でした。新たな甘利田幸男の姿をご覧いただける事の喜びを噛み締めながら、現代社会を生きる全ての方へエールと感謝の想いを詰めたメッセージをお届けできる日を待ちどおしく思っています。何度生まれ変わっても、この作品と作品に携わる全ての方に巡り会いたいと思える程に愛情に満ちた作品です。公開を楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。 「おいしい給食 炎の修学旅行」 出演:市原隼人 ©2025「おいしい給食」製作委員会 -
アメリカン・ノワールとフレンチ・ノワールの陰に封印されていたブリティッシュ・ノワール。日本未公開5作を含む全13作を上映する〈ブリティッシュ・ノワール映画祭〉が、2月22日(土)より新宿K’s cinemaで開催される。予告編が到着した。 予告編でメインとなるのは、グレアム・グリーンが港町ブライトンを舞台に綴った小説を、若き日のリチャード・アッテンボロー主演で映画化した「ブライトン・ロック」(1948)。ギャングのピンキー(アッテンボロー)は、殺人を目撃したかも知れないウエイトレスのローズに近づき、真偽を探ろうとする。やがてローズはピンキーに惹かれていくが……。罪を犯した者に救済は訪れるのか? スリリングな物語に注目したい。 https://www.youtube.com/watch?v=c05GYtxBrAw ブリティッシュ・ノワール発祥の地となったのは、マイケル・バルコン率いるイーリング・スタジオだ。そこを拠点とした3人の監督、アルベルト・カヴァルカンティ、ロバート・ヘイマー、ベイジル・ディアデンが参加したオムニバス「夢の中の恐怖」もこのたび上映される。 日本未公開作は、ジョン・ボールティングによる前述の「ブライトン・ロック」をはじめ、ロバート・ヘイマー「日曜日はいつも雨」、アルベルト・カヴァルカンティ「私は逃亡者」、マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガー「その信管を抜け」、キャロル・リード「ミュンヘンへの夜行列車」の全5本。 その他、キャロル・リード「二つの世界の男」、ベイジル・ディアデン「兇弾」、ジュールス・ダッシン「街の野獣」、レスリー・アーリス「妖婦」、シドニー・ギリアット「青の恐怖」、コンプトン・ベネット「第七のヴェール」、さらに特別上映としてドン・シーゲル「ビッグボウの殺人」がラインナップに名を連ねる。魅惑のノワール世界を堪能したい。 [caption id="attachment_46033" align="aligncenter" width="850"] 「ブライトン・ロック」[/caption] 〈ブリティッシュ・ノワール映画祭〉 配給:アダンソニア 宣伝・配給協力:ブライトホース・フィルム 協力:ブロードウェイ 作品解説:吉田広明 協力:仙元浩平 デザイン:千葉健太郎 字幕:林かんな(ブライトン・ロック)
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萬田緑平医師と5つの家族が見せる《在宅緩和ケア》という生き方「ハッピー☆エンド」
2025年1月24日過酷な延命治療に苦しむことなく、家族に支えられながら自分らしい生活を送れるとして、病院での面会が禁止されたコロナ禍以降に注目が高まっている《在宅緩和ケア》。それを萬田緑平医師のもとで実践する5つの家族を追った「ハッピー☆エンド」が、4月18日(金)よりシネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される(萬田医師の医院がある群馬では、4月19日(土)より前橋シネマハウス、5月よりシネマテークたかさきで連続公開)。 登場するのは、末期がんで余命宣告され、病院での治療をやめて自宅で過ごす人たち。在宅ケアで2000人以上を看取ってきた萬田医師の指導のもと、薬と家族の力を借りながら、時には酒を嗜み、食べたいものを食べ、ゴルフや旅行を楽しみ、ペットと過ごし、そして自身の葬式や墓のデザインを考えながら、最期まで自然体で生きていく。同時に、一緒に過ごす家族は気持ちを整理し、納得してお別れをしていく。まさしく見送られる側と見送る側の理想のかたちといえる。 また、2018年に亡くなった樹木希林さんの講演会での映像も使用。「死ぬというのは“日常”なんです」という向き合い方に、ハッとさせられる。 監督は「いただきます」「夢みる小学校」で教育現場にカメラを向けてきたオオタヴィン、ナレーションは佐藤浩市と室井滋が担当、エンディング曲にはウルフルズ『笑えればV』を起用。闘病記ではない、日常の輝きを見つめた注目ドキュメンタリーだ。 〈コメント〉 萬田緑平医師 僕の診療のポリシーは「患者本人が好きなように」、「本人が望むこと」を全力でサポートすることです。 患者さんの笑顔を引き出すことが、僕のケアの中心です。 退院して家に帰ったら〝身体にいいこと〟より〝心にいいこと〟を優先して考えましょう。 旅行も、お酒も、ゴルフもみんなOKです。 その治療で患者さんが幸福になっているか、がすべてです。 患者さんの望みをすべて叶えちゃいましょう! オオタヴィン監督 萬田流の看取りでは、家族がお別れ会を開き「ありがとう」「いい人生だった」という言葉を家族が交わします。 僕には、それが〝人生の贈り物の交換〟にみえたのです。 患者さんは家族からの感謝の言葉という〝贈り物〟を抱いて安らかに「逝き」、遺族は〝最期の贈り物〟を胸に刻んで、悲しみを乗り越えて「生きて」いく。 この映画は、「病院医療」と比較して「在宅医療」を勧める映画ではありません。 「病院医療」以外にも「在宅緩和ケアという選択肢」があることを知っていただくための映画です。 こうした情報を知って初めて私たちは、治療法を冷静に判断できるようになるのではないでしょうか。 本作を作った社会的な意義も、そこにあると思っています。 「涙を誘う闘病映画」や「悲しい終活映画」の対極にある映画です。 歩くこと。笑うこと。生きていること。 何気ない日常の輝きを、患者の目線で体験していただければうれしいです。 佐藤浩市(ナレーション) 緩和ケアを受けることで、がん患者さんたちが、お酒を飲んだり、ゴルフをしながら自分の人生を満喫できる。素晴らしいなと思いましたね。 映画のなかで「がんがお別れができる病気である」ことが描かれていて、僕もがんに対する認識をあらためていかなければいけないんじゃないかな、と感じました。 映画をご覧いただいたみなさんが「在宅緩和ケア」をご自分の人生の選択肢に加えていただけるか? 僕はこれがこの映画の大きなテーマだと思います。がんで悩む現代人には勇気が出る映画です。ある年齢になったら観ておいた方が良いと思いますよ。 室井滋(ナレーション) 緩和ケアの実態、私もこの映画で初めて知りました。 がんになっても痛くない、なんてすごいですよね。患者さんたちの元気な笑顔にびっくりしました。 日本人の2人に1人は、がんという時代になりました。 パンデミックも、また、いつ起こるか分かりません。 本作は人々の終末期のドキュメンタリーですが悲しい映画ではありません。見ると不思議な希望が湧いてきます。そして、この映画は他人ごとではなく、みんなで一緒に見て、どう思う?と話し合うにはいいきっかけになる作品だと思います。 内田也哉子(エッセイスト、俳優 ※樹木希林の娘) 家の居間で安心して眠るように、母は逝きました。 彼女がずっと願っていたように、 日常から切り離されることなく、 子や孫に見守られながら・・・。 それは、温かく静謐な時間でした。 人はなかなか自らの死にざまを選ぶことはできませんが、 生きてきたように終える支度ならできるかもしれない。 この映画は、どのように私たちが「生きたいか」を問いかけてくれます。 「ハッピー☆エンド」 出演:萬田緑平(在宅緩和ケア医)、樹木希林 ナレーション:佐藤浩市、室井滋 エンディングテーマ:ウルフルズ「笑えればV」 監督:オオタヴィン 製作:まほろばスタジオ 配給:新日本映画社 2025/日本/カラー/16:9/ステレオ ©まほろばスタジオ 公式サイト:https://www.happyend.movie/ -
[caption id="attachment_45998" align="aligncenter" width="1024"] 「ラッシュアワー」[/caption] 映画にはさまざまなコンビが登場する。2月に放送される作品の中から、コンビに注目した3作品を紹介。「ラッシュアワー」(98)は、ジャッキー・チェン演じる香港警察のリーと、クリス・タッカー扮するロサンゼルス警察のカーターがコンビを組む、コメディアクション。二人はロス在駐の中国領事の娘が誘拐された事件を捜査するが、マシンガン・トークでしゃべりまくるカーターと、リーの真面目な性格のかみ合わなさが面白い。ジャッキー・チェンはこの作品の全米大ヒットによって、ハリウッド映画に次々と出演。「ラッシュアワー」も第2作(01)、第3作(07)とシリーズ化され、パリを舞台にした第3作には、真田広之がリーの幼馴染で最大の宿敵として現れる。エッフェル塔での二人の闘いは、互いのアクション俳優としての力量を発揮した、見応え充分の名場面だ。 [caption id="attachment_45999" align="aligncenter" width="798"] 「必殺! 主水死す」[/caption] その真田広之が初の悪役を演じた「必殺4 恨みはらします」(87)をはじめ、藤田まこと演じる中村主水が主役を務めた『必殺』シリーズの映画版6作品も、一挙に放送される。各作品の印象を言うと、第1作は殺し屋集団同士のバトルを豪華絢爛に描出し、第2作はコメディに走った異色作、第3作は工藤栄一監督の映像美が光るハードなサスペンス、第4作は深作欣二監督がJACの面々を使った一大アクションで、第5作はシリーズ初登板の舛田利雄監督による、他と肌合いが違う娯楽作といったところ。 コンビ映画としておススメしたいのが、第6作の「必殺! 主水死す」(96)。シリーズの〝顔〞、中村主水が死ぬということで話題を集めたが、主水の前に立ちはだかるのが津川雅彦演じる〝権の四郎〞。主水と四郎には過去の因縁があり、クライマックスで二人はお千代という女をめぐって対峙する。宿敵同士をコンビと呼ぶのは異例かもしれないが、津川雅彦は『必殺』シリーズに何度も悪役で出演し、第24作『必殺橋掛人』(85)では主演を務めた名優。その彼と藤田まこととの緊迫感溢れるやり取りは、この作品最大の見せ場だ。果たして主水は、どんな最期を遂げるのか。それは観てのお楽しみ。 [caption id="attachment_46000" align="aligncenter" width="1024"] 「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」[/caption] 「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」(71)は、アメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI)が選ぶ『アメリカ喜劇映画ベスト100』で第45位にランクインした、カルト的な人気のあるラブコメディ。狂言自殺を趣味にしたり、高級車を霊柩車に改造してしまう少年ハロルドは19歳。どこか社会を斜に見ている彼は、ある日アナーキーな性格で行動的な79歳の老婆モードと出会い、たちまち恋に落ちる。ハロルドはモードにプロポーズして、二人はベッドインもしてしまう。年の差60歳の恋愛コンビを描きながら、決してキワモノになっていないのが、ハル・アシュビー監督の手腕。またモードにはナチスの強制収容所にいた過去があり、それを示す囚人番号の刺青が、彼女の経てきた人生の年輪を感じさせる。演じたルース・ゴードンは「ローズマリーの赤ちゃん」(68)でアカデミー助演女優賞を受賞し、60代から花開いた遅咲きの名女優。この映画の当時は75歳で、若いハロルドに今を生きる人生の楽しさと、愛を教える女性を見事に演じた。 文=金澤誠 制作=キネマ旬報社(「キネマ旬報」2025年2月号より転載) BS松竹東急 BS260ch/全国無料放送のBSチャンネル ※よる8銀座シネマは『一番身近な映画館』、土曜ゴールデンシアターは『魂をゆさぶる映画』をコンセプトにノーカット、完全無料で年間300本以上の映画を放送。 ■2/5[水] 夜8時 「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」 監督:ハル・アシュビー 出演:ルース・ゴードン、バッド・コート、シリル・キューザック ほか © 1971 Paramount Pictures ■2/22[土] 夜9時 『必殺! 主水死す』 監督:貞永方久 出演:藤田まこと、三田村邦彦、中条きよし、名取裕子、津川雅彦 ほか © 1996 松竹/松竹撮影所 ■2/26[水] 夜8時 「ラッシュアワー」 監督:ブレット・ラトナー 出演:ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、トム・ウィルキンソン ほか © MCMXCⅢ New Line Productions, Inc. All Rights Reserved. 詳細はこちら:https://www.shochiku-tokyu.co.jp/special/eiga/