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澤田幸弘
市立横浜商業高校を経て、協和銀行に就職するが一年で退社。中央大学経済学部に入学し、大学三年の時に児童劇団〈東童〉に参加、裏方として全国巡業に必要な一切の雑事を担当する。56年、大学を卒業し日活に入社。助監督となり、鈴木清順の「肉体の門」（64）、「春婦伝」（65）、斎藤武市の“渡り鳥”シリーズ、小杉勇の“機動捜査班”シリーズなどにつく。助監督生活は比較的長く、70年３月、渡哲也主演の「斬り込み」で漸く監督デビューした。日活ニューアクションの旗手とされ、「反逆のメロディー」「関東幹部会」などを連作。だが、日活がロマンポルノ路線を打ち出してからは機会に恵まれず、撮る時も「濡れた標的」「暴行！」などアクションタッチのものが主。ロマンポルノ以外の日活作品「ともだち」（児童映画）、「あばよダチ公」（青春映画）、「高校大パニック」（石井聰亙の８ミリのリメイクで石井と共同監督）などにたびたび起用されるほか、「俺達に墓はない」「月光仮面」など他社作品も演出。83年、にっかつを退社し、フリーとなる。劇場映画は寡作であるが、テレビ映画ではNTVの人気シリーズ『太陽にほえろ！』（72～86）、『大都会』（76～79）、テレ朝のこれもヒット・シリーズの『西部警察』（79～84）など、アクションの中心的監督として活躍した。64年９月27日結婚。一男一女あり。
