蓮佛美沙子 × 伊藤万理華。崖っぷちの女優とディレクターが見つけた居場所は──「女優は泣かない」

 

『面白南極料理人』『賭けからはじまるサヨナラの恋』などのドラマ作品を手掛けてきた有働佳史監督が、蓮佛美沙子、伊藤万理華、上川周作の共演で、崖っぷちの女優と若手ディレクターが居場所を見つけるまでを描いた「女優は泣かない」が、12月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。ポスタービジュアルが到着した。

 

 

スキャンダルで女優の仕事を失った梨枝は、ドラマ部を志望する若手ディレクターの咲と共に、“女優が生まれ故郷の熊本で素顔を見せる” 密着ドキュメンタリーの撮影に渋々ながら臨む。それぞれ女優復帰と部署異動を願う崖っぷちの二人は衝突し、家族の問題や才能の限界など厳しい現実に直面。それでも過ちやコンプレックスを乗り越え、自身の居場所やルーツを発見していく──。

コロナ禍で撮影中断に見舞われながらも、“故郷の熊本・荒尾で撮る” という執念のもと、企画立案から実に6年をかけて完成させた有働監督。これが初の長編映画となる。

 

〈コメント〉

蓮佛美沙子
「こんなに面白い作品のオファーをもらえるなんて、なんて幸運なんだろう」。脚本を読み終わった瞬間にそう思い、「絶対にやりたい」とマネージャーさんに興奮しながら連絡した時のことを、今でもよく覚えています。
本当に、宝物のような日々でした。映画の神様に祝福されているような、たくさんの奇跡と出会いました。
この映画がたくさんの人に届きますように。そして、タイトルの意味を、梨枝のあと一歩の覚悟を、受け取ってもらえますように。心から願っています。

伊藤万理華
咲として、蓮佛さん演じる梨枝を追い続けた日々でした。
熊本の広大な景色を背に、どうしようもないめちゃくちゃな、ほぼ喧嘩の掛け合いがずっと楽しかったです。
慣れないカメラの重さで常に腕が筋肉痛でしたが、撮影中はそれも忘れるくらい夢中になって撮り続けていました。
カメラ越しで見た梨枝の強さと弱さ、凛としたあの横顔がずっと頭から離れません。美しかったです。

上川周作
地元のタクシー運転手で蓮佛さん演じる園田梨枝の同級生・猿渡拓郎(さるたく)役を演じました。
さるたくは少しお節介な所がありますが人懐っこくて純粋で明るくて。
撮影が終わった今でもさるたくと友達になりたいな、と思うくらい親しみを感じていました。
現場は熱量がとても高く、みんな一丸となって撮影することができました。
沢山のみなさまに、スクリーンでご覧いただけたら嬉しいです!

有働佳史監督
元々、地元で映画を撮るために始めたこの仕事でしたが、色々と遠回りをしてしまい、だいぶ時間がかかってしまいました。その間、幾度となく心が折れかけましたが、地元の皆さんや、キャスト、スタッフ、また仕事では直接関わっていない友人たちの力を大いにお借りして、なんとか大望を実現することができました。
この映画は、スキャンダルで仕事を失った「女優・梨枝」が、テレビ局の「AD・咲」とともに、地元で復帰仕事のドキュメンタリー撮影に挑みながら、人生のリスタートを切るという内容です。
コロナ禍を経て、不要不急という言葉が定着しました。エンターテインメントの世界は、それこそ、不要不急の代名詞のように扱われてきました。結局は、たかがエンターテインメント。無くてもいいものかもしれません。しかし、それでもエンターテインメントの可能性を信じ、この仕事に「命」をかけている人間たちがいます。
この映画を通して、そのことを少しでも多くの人に知って頂ければ嬉しいですし、リスタートを切ろうとする人の背中を押す一助になれたら本望です。
また、本作は、エンターテインメント制作の裏側を通して「人生のリスタート」を描きつつ、同時に、誰しもが抱える「仕事と家族、どちらが大事なのか?」という普遍的な命題もテーマにしています。
「どこかの誰かの物語」ではなく、「いつかの自分の物語」として、様々な境遇の人々に楽しんで頂けるものを作ったつもりです。
是非とも、一度劇場に足を運んで頂けますと幸いです。

 

「女優は泣かない」

監督・脚本:有働佳史
出演:蓮佛美沙子、伊藤万理華、上川周作
配給:マグネタイズ 配給協力:LUDIQUE
©2023「女優は泣かない」製作委員会
公式サイト:http://www.joyuwanakanai.com

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