“第2のスノーデン” の運命は?「リアリティ」尋問シーン映像と著名人コメント到着

 

2017年、米国家安全保障局(NSA)の契約社員リアリティ・ウィナーが《ロシアのハッカーによる2016年アメリカ大統領選挙介入疑惑に関する報告書》をメディアにリークした罪でFBIに逮捕され、“第2のスノーデン事件” として大論争を巻き起こす。そんなリアリティへのFBIによる尋問を、音声記録を元にほぼリアルタイムで完全再現した「リアリティ」が、11月18日(土)よりシアター・イメージフォーラム、シネ・リーブル池袋ほかで全国公開。尋問が始まる冒頭シーンの映像と、著名人のコメントが到着した。

 

 

〈コメント〉(敬称略・順不同)

FBI尋問録音データを完全再現…とあるが、単なる再現ドラマだと思うと大間違い。
FBIが尋問を記録した通りにセリフを書いた、とあるから、再現という言い方に多くの人が納得するのだろう。が再現ふうな装いに惑わされてはいけない。
考えてみるがいい。生の現実の現場は何びとといえども絶対に知りようがないのだ。神以外は。
知ることができないからこそ一層知りたがるのが人の性。
どんな現場だったのだ? 現場では、どんなふうにコトが展開したんだ?
だからこの作品は、神以外に知りようがない現場のリアリティを、神の領域を冒してまで見ようと試みた映画人の恐ろしくも魅惑的、冒険的、実験的な、完璧なフィクションなのである。
見ている間じゅう、全編に漲るリアリティ溢れるサスペンスに、私の胸の鼓動が激しく撃ち続けていた。
こんなにも濃密なリアティの描写を観たことはかつてなかった。
私の生涯ベスト3に加えたい作品だ。
──原一男(映画監督/『ゆきゆきて、神軍』)

社会で起きている「おかしなこと」に憤り、行動を起こした。その行動は、違法だった──しかしその「おかしなこと」を放置したままでいいのか?「本質を見誤るな」と、この映画は静かに、けれども鋭く投げかける。
──安田菜津紀(メディアNPO Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)

何が真実なのか?何が正義なのか?
社会と政治の不公平な「リアリティ」を、「まさか」の手法で恐怖と共に突きつける。市民のあり方、ジャーナリズムのあり方、政府機関のあり方。我々はもっと、それらを知るべきだ。
──竹田ダニエル(ライター)

完全に準備した側と不意に追い込まれる側の言論戦は、銃弾の撃ち合いよりも緊張する。
──丸山ゴンザレス(ジャーナリスト)

「トランプを大統領にした選挙はロシアにハッキングされていた!」その事実をリークした元空軍職員リアリティ(本名)はトランプ政権下のFBIに追及される。
現場の会話記録を再現した緊迫の83分。
正義のために戦うリアリティを支えるヒーローは、なんと『風の谷のナウシカ』!
──町山智浩(映画評論家)

米国政府職員の若い女性がFBIに逮捕される
逮捕寸前から 全てが録音されていた
その録音を忠実に映像化したのがこの作品だ
FBIの逮捕は 道端でのこんな日常会話から始まるのか!
──久米宏(フリーアナウンサー)

機密を保護する義務があっても、大衆の知る権利は無視できない。
どちらを優先すべきか。
スノーデン氏の時も意見が激しく対立しましたが、今後も避けて通れない課題です。
──ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

何もない冒頭の30分がなんでか見ていられる不思議。
一軒の家と数名の演者と犬と猫とかたつむり。
それだけで成り立つ不思議。
作り手と演者の熱量を感じた。
──シソンヌじろう(芸人)

観客は主人公の心のざわめきを追体験する。
劇場を出てもそのざわめきは、リーク、権力への問いとして残り続けるだろう。
──塚越健司(城西大学助教)

物音や咳、目線。
次第に変わっていく笑顔の作り方までも、82分押し込められた“リアリティ”がありました。
──倉持明日香(タレント)

100%実際の尋問記録を再現する異例の台本。
ベテランFBI捜査官の落ち着いた誘導尋問に彼女(=リアリティ)がどこまで耐えられるか!
いわゆる完落ちまで行くか「オチ」の予想ができない!
似たような行為をした人がより軽い処罰になったのはなぜか。見終ってアメリカの正義感をどう見るか。
まさにリアリティ番組ではなく「リアリティ映画」!
──デーブ・スペクター(放送プロデューサー)

 

なお、書籍「元FBI捜査官が教える『情報を引き出す』方法」(東洋経済新報社)および特別鑑賞券が計5名に当たるキャンペーンも実施される。併せてチェックしたい。

 

 

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配給:トランスフォーマー

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