AI同士がディベートしたら? 堤幸彦監督の異色バトルロイヤル「SINGULA」

 

15体の人間そっくりなAIアンドロイドが、《人類を破壊すべきか》を討論。規則を破れば即シャットダウンされる──。奇才・堤幸彦監督が描いたディベート・バトルロイヤル「SINGULA」が、5月10日より公開。

 

 

原作は2019年2月に上演された同名劇。ミュージカルや2.5次元舞台で活躍するspiが、15体のAIをたった一人で全編英語により演じる。主題歌はボカロPのr-906が初音ミクをフィーチャーして制作した『イフ』。

映画はマドリード国際映画祭2023で外国語映画最優秀主演男優賞を受賞し、今月にはニューヨークのブルックリンで劇場公開、堤監督が上映後のティーチインに参加した。日本ではクラウドファンディングを経て、このたび期間限定上映が決定。新時代を呼び込む異色作に注目だ。

 

〈コメント〉

堤幸彦
いままでの私の映画の中で最もヘンテコで、でもいちばん美しい作品かと思います。日常があたりまえにAI様に侵食されるまえにご覧いただきたく存じます。

spi
ついに日本での公開が決定しました!マドリード国際映画祭外国語主演男優賞を経て、全世界を渡り歩き、人類とAIとシンギュラリティについて問題提起する、一人15役、全編英語(日本語字幕)の作品です。もしもAIが15体集まって、人間について語るとなるとどうなるのか。宗教学、心理学、倫理観のぶつかり合いとワクワクする音響デザインと抜け出せない思考の渦をぜひ体験してください!

一ノ瀬京介
2018年には、本作[SINGULA]は台本を書き終えていました。当時ぼくは、多くの人がAIについて向き合う時代がすぐそこまでやって来ていると感じていました。
AIアンドロイドを出演たった1人で15役、全編英語、それだけで「なんだそれ?」と周りから言われました。しかし本作は堤幸彦監督とspiと3人三脚で世界に挑み、映画祭で数々ノミネートされ男優賞を受賞し、さらに海外公開をしてまいりました。
[SINGULA]を通して、日本中が[人間の尊厳]について深く考えるキッカケになります事を心から願っています。

 

アートデザイナーのZack Handlerが作成したニューヨーク版キービジュアル

 

「SINGULA」

出演:spi
監督:堤幸彦
原作・原案:「SINGULA」一ノ瀬京介
主題歌:「イフ」r-906 feat. 初音ミク
配給:ティ・ジョイ
公式サイト:singula-movie.com

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