リー・マーヴィン主演×ジョン・ブアマン監督「殺しの分け前/ポイント・ブランク」がリバイバル

 

リチャード・スタークの犯罪小説『悪党パーカー/人狩り』をリー・マーヴィン主演×異才ジョン・ブアマン監督により映画化したハードボイルド・アクション「殺しの分け前/ポイント・ブランク」(1967)が、6月13日(金)よりシネマート新宿ほか全国で順次公開される。主人公ウォーカーが44マグナムを激射するスローモーション・シーンを連続写真的に配したメインビジュアル、ならびに特報映像が到着した。

 

 

ウォーカー(リー・マーヴィン)は友人のリースと共に、アルカトラズ刑務所の跡地で取引している組織を襲い、大金を強奪。だがリースはウォーカーに銃弾を浴びせ、金を持って逃げ去った。「夢だ、これは夢だ」。意識が薄れゆく中、ウォーカーの脳裏でさまざまな記憶と幻想が交錯する──。

 

 

フィルム・ノワールの定番というべき裏切りと復讐のドラマを、ヌーヴェルヴァーグの型破りな手法およびアメリカ西海岸発祥のサイケデリック・カルチャーを交えて描いた本作。主人公の激情と妄執を歪んだ時空間の中に断片化し、それまでの犯罪映画を刷新した。マーティン・スコセッシは「ヌーヴェルヴァーグのストーリーテリングの革新──衝撃的な編集、フラッシュフォワード、表現の抽象化──を初めてクライム・アクションに応用し、ジャンルを再定義した作品」、スティーヴン・ソダーバーグは「(演出技術を)この作品から盗ませてもらった」、クリストファー・ノーランは「主人公のアイデンティティの問題に切り込んだこの作品は、とにかく素晴らしい」と称えている。異色作にして傑作、見逃せない。

 

 

「殺しの分け前/ポイント・ブランク」

出演:リー・マーヴィン、アンジー・ディキンソン、ジョン・ヴァーノン、シャロン・アッカー、キーナン・ウィン
監督:ジョン・ブアマン
製作:ジャド・バーナード、ロバート・チャートフ
脚本:アレクサンダー・ジェイコブス、デイヴィッド・ニューハウス、レイフ・ニューハウス
原作:「悪党パーカー/人狩り」by リチャード・スターク
撮影監督:フィリップ・H・ラスロップ
音楽:ジョニー・マンデル
1967年/アメリカ/カラー/スコープサイズ/92分
原題:POINT BLANK
キングレコード提供 コピアポア・フィルム配給
©2025WBEI
公式サイト:https://pointblank2025.com/

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