「ザ・ファーム 法律事務所」のストーリー

ハーバード大学を優秀な成績で卒業したミッチ・マクディーア(トム・クルーズ)は、破格ともいえる最高の労働条件を提示さしたテネシー州メンフィスにある少数精鋭の税務専門のベンディニ、ランバート&ロック法律事務所に就職した。ミッチは幼稚園の教員の妻アビー(ジーン・トリプルホーン)を伴い、心機一転メンフィスへと向かった。上司のエイヴァリー・トラー(ジーン・ハックマン)の下で猛烈に働き始めたミッチだったが、事務所の2人の弁護士が事故死したと知らされる。不安を感じるミッチだったが、事務所の仕事と司法試験の準備に精を出すミッチ。そんな彼の前に、FBI捜査官ウエイン・タランス(エド・ハリス)が現れ、事務所に裏の顔があること、そしてコジンスキーたちは事故死でないことを告げ去った。疑問を抱きながらもミッチは、依頼人にあうためトラーと共にケイマン島に赴く。ミッチは島の別荘で、多数の謎の書類を発見する。その夜、浜辺でセクシーな女性に誘惑されたミッチは、彼女と一夜を共にしてしまう。島から戻ったミッチは、収監されている兄レイ(デイヴィッド・ストラザーン)に面会に行く。ミッチは兄に紹介された私立探偵のエディ・ロマックス(ゲイリー・ビジー)に、事務所での不審な死についての調査を依頼するが、ロマックスが何者かに射殺され、ミッチは事務所に対して決定的な疑念を抱いた。数日後、セミナーに出席するため単身ワシントンに出かけたミッチの前に、FBI長官デントン・ヴォイルズ(スティーヴン・ヒル)が現れた。彼は、ミッチの事務所を所有しているのはモロルト・ファミリーというシカゴのマフィアで、マネー・ロンダリングという違法行為の中枢部が事務所だと言う。FBIはミッチに証拠物件の提供を要求したいのだ。ミッチはFBIとの接触をトラーに告げると、事務所はミッチに圧力をかけ始めた。ミッチは証拠のファイルのコピーを手に入れようとするが、その過程でトラーは殺されてしまう。妻やロマックスのアシスタントのタミー(ホリー・ハンター)の協力でコピーを手にしたミッチは、兄を釈放するという条件でFBIと取引をしてそれを渡した。さらにミッチはマフィアのボスと会い、書類を操作して、事務所の摘発からマフィアに手が回らないように図ると言い、自分は弁護士としてマフィアと手を組むことに成功する。そして事務所の弁護士たちは逮捕され、ミッチは危機を脱するのだった。