「ブレインスキャン」のストーリー

内気な高校生マイケル(エドワード・ファーロング)は、ホラー映画やコンピュータゲームが大好きな孤独な少年。ある日、オタク仲間のカイル(ジェイミー・マーシュ)から、潜在意識と連動して、最高の恐怖が味わえる″ブレインスキャン″というCD‐ROMゲームソフトのことを聞いた彼は、早速問い合わせる。送られてきたディスクをドライブした瞬間、マイケルはゲームの世界に迷い込み、陰の声に操られるまま、残虐な殺人を行ってしまう。ゲームが終わって我に帰った彼は、全身びっしょり汗をかいており、それは仮想現実と呼ぶにはあまりにリアルで、恐ろしい体験だった。マイケルは、TVで彼の町で起こった猟奇殺人事件の報道を知って驚く。ゲームの中で彼が行った殺人が、現実のものとなったのだ。そして、恐怖に震える彼の元に2枚目のディスクが届き、通信回線を通じて怪人トリックスター(T・ライダー・スミス)が出現した。怪人の罠にはまったマイケルは現実の犯罪の証拠を消すため、2枚目のディスクをセットして証拠を握るカイルを亡き者にし、さらに3枚目の″プレイ″も行う。ゲームの中での恐ろしい体験は、彼の心の暗黒面の表われであり、トリックスターは彼自身の化身だった。彼が片思いしている少女キンバリー(エイミー・ハーグリーヴス)を殺せと囁く怪人にマイケルはついに反逆する。気がつくと最初にゲームを行った夜に戻っており、カイルも無事だった。キンバリーとの恋の予感も覚えた彼は、もうゲームはいらないとイヤな担任の先生に渡す。その時、トリックスターが現われてニヤリと笑った。