「チャタレイ夫人の恋人(1982)」のストーリー
1918年、イギリス中部ノッティンガムシャー。若くハンサムな男爵クリフォード・チャタレイ(シェーン・ブライアント)は、清純な娘コニー(シルヴィア・クリステル)と結婚し、幸福の絶頂にいた。しかしコニーの歓迎パーティで人々がダンスを楽しんでいる時、第一次大戦勃発を知らせるニュースが入り、クリフォードはハネムーンもそこそこ、戦地へと旅立っていった。ドイツ戦線で負傷したクリフォードは、下半身マヒの体となり、コニーは半処女のまま日々を送ることになる。毎日車イスの夫につかえているコニーは、若い肉体をもてあましていた。そんなある日、クリフォードのおばレディ・エバ(エリザベス・スプリッグス)は、コニーに忠告した。クリフォードは男性としては半人前以下だ。やりたいことがあったらやるべきだ、と……。動揺するコニー。彼女の不安を刺激するように、ある日クリフォードが、コニーに愛人をつくることを勧めた。やがて、クリフォードの世話人として未亡人のボルトン夫人(アン・ミッチェル)という看護婦がやってきて生活が一変する。仕事のなくなったコニーは、チャタレイ家の収入の一部であるキジの養殖の番をするオリバー(ニコラス・クレイ)の存在を意識するようになる。作業小屋の前で体を洗っていた全裸の彼を見てしまったのだ。野生的な彼に魅力を感じたコニーは、その姿を忘れることができなかった。クリフォードがボルトン夫人の積極的な治療を受けている間に、コニーは何度か森小屋に足を運び遂に肉体的に結ばれた。そして、その歓喜に酔いしれた。初めてオリバーの家で一夜を明かしたコニーは、家に戻るが、全てを察したクリフォードの怒りの迎えを受けた。彼女はフランスの姉の所に行かされ、そこで妊娠していることを知る。再びラグビー・ホールに帰った彼女は、オリバーがくびになり炭抗で働いていることを知る。今では身分を越えてオリバーを愛するコニーは、炭抗に行き、彼に子供が生まれることを告げるのだった。