「オータム・ストーリー」のストーリー

下院議員選挙に立候補したカリフォルニア州議パトリック・ダルトン(ダドリー・ムーア)は、スティルマン邸で開かれている資金集めのパーティに出席するため車を走らす。場所がわからず、道路で鳥の死骸を集めていた少女に尋ねた。その少女ニコル・ドレイファスことニキ(キャサリン・ヒーリー)に不思議な魅力を感じたパトリックは、パーティに招く。彼女は母親のシャーロット(メアリー・タイラー・ムーア)と一緒に来た。化粧品メーカーを経営する資産家のシャーロットは、ニキをだしに彼女に金を出させようとする政治屋としてパトリックを見ていた。数日後、シャーロットから選挙運動に協力したいというニキの希望をかなえてくれたら、多額の資金援助をすると申し入れられた。だが、パトリックは断わる。「選挙運動に協力するのは大人になってからでもいい」というパトリックに、シャーロットは「あの子に将来はないの」と口をすべらす。パトリックは直接ニキに会い、彼女の口から白血病のためもう人生はわずかしか残されていないことを聞かされる。バレリーナ志望のニキは、踊りの練習を毎日つづけていた。その後、事務所でニキが有権者に投票依頼の電話をする姿が見られた。パトリックの妻ペグ(シャノン・ウィルコックス)は、夫の行動に不安を抱く。パトリックはぺグにニキのことを打ち合けるが、ペグを納得させることはできなかつた。シャーロットが開いたパーティに、ペグは息子ジェフと突然現われたりした。シャーロットはパトリックに「奥さんを苦しめたくない」という。シャーロットはニキと一緒にクリスマスをニューヨークで過ごすことにした。2人をLA空港に追いかけ、バトリックもニューヨークに。ニキが死ぬ前にやりたい事の一つである馬車に乗ったり、ニキのためにパトリックとシャーロットは模擬結婚式をあげたりする。パトリックは下院議員立候補者の特権を使い、ニキのためリンカーン・センターで上演されるバレエ「くるみ割り人形」出演のオーディションを振付師(マイケル・エンサイン)に承知させた。ニキの踊りは素晴らしく出演が決定。初日を翌日にひかえた舞台稽古の日、ニキは雪の精に扮してみごとな踊りを披露した。その帰り、体験したいことの一つである地下鉄に乗ってる途中に発作に襲われるニキ。「悲しまないで」というメモを残して、ニキは死亡した。悲しみを忘れるためシャーロットはフランスの片田舎に行く。パトリックは下院議員に当選した。