「お化粧兵隊」のストーリー

お金持ちの米国青年ピーター・レムセンは結婚一時間前花嫁たるべき婚約者が仇し男の腕に抱かれているのを見て幻滅を感じ故国を後にバルカンの一小国ルザニアに冒険を求めて赴いた。ルザニアは愚かな御化粧好きの王様ラヴオリスが治めていて国運ようやく傾いていた。この国の花とも言うべき王女はパトリシアで、首相アルバートは彼女に恋していて彼女のことでは狂気のように嫉妬するのが常だった。ピーターはたちまち国王の寵遇を被り将軍となった。そしてパトリシア姫と恋に陥ったのでアルバートは葛藤に胸を燃やした。ルザニアで催された歓迎会で隣国ベルグラデイアの女王ジタはピーターの惚れて人目も恥じずにじゃれ付いた。ピーターの恋しているパトリシア姫は見るに堪らず嫉妬も手伝ってピーターの求婚を拒絶した。ピーターは恋愛葛藤の煩を避くべくルザニア国王とベルグラデイア女王との結婚を提案した。ところが女王はピーターの思し召しがあり王はリンジリー夫人に懸想したので折れ合いが付かなかった。何思ったか女王ジタは突如ルザニアに宣戦した。ピーターは姫を思う心から軍隊を引率して女王の軍勢を打ち破った。その間にアルバートはルザニアの王位を奪わんとし姫を拐かし無理矢理に結婚せんとした。飛報に接したピーターは結婚式場に装甲自動車に突入させて姫を救うと共に僧正を捕らえて、己とパトリシア姫との結婚式を挙げたのである。