「オフビート」のストーリー

ニューヨーク22分署のエイブ・ワンシントン(クリーヴァント・デリックス)が麻薬の囮捜査をしているところへ、高校時代の友人ジョー(ジャッジ・ラインホールド)が通りかかって、彼に話しかけたことから捜査は失敗する。ジョーは市立図書館で働いているが、その日、愛人メリー(エイミー・ライト)が上司ニールと一緒に住むことにしたといい、昇進は駄目になったと知らされてガッカリ。警察ではイメージを高めるため、ダンス公演することになった。ダンスなんてやりたくないエイブは、捜査失敗の原囚はお前にあるからとジョーを身代りにする。ジョーはオーディションにおちるつもりだったが、婦人警官のレイチェル・ウェアハム(メグ・ティリー)に「弱虫」と言われてふみ止まり、合格した。レイチェルは人質事件専門で、ピート(ジョー・マンティーニャ)とコンビをくんでいる。2人は1度寝たことのある仲だが、彼の乱暴さを嫌ってレイチェルは相手にしない。しかし、彼はしつこく言い寄っていた。彼は汚職の前歴があり、ジョーの何気ない発言にも「皮肉か」と怒る始末。ジョーはアルヴィンと名乗って毎夜、リンカーン・センターに行き振付師オーガスト(ジャック・ダンボアーズ)の特訓を受ける。しだいにレイチェルとの仲が深まっていく。警官の制服を着ているので、強盗を追わざるを得なくなり、しかも取り逃してしまう。レイチェルの家に招かれ、彼女の一家は父(アンソニー・ザーブ)も兄もみな警官であること、彼女は警官とは結婚しないと誓っていることを知る。彼女とアパートにもどると、裸のメリーがいて、「ニールとやっていけないから戻ってきた」という。レイチェルは怒って帰ってしまった。ジョーは図書館をやめ、小切手を現金化しようと銀行へ行く。そこへミッキー(ハーヴェイ・カイテル)ともう1人が銃をつきつけ金を要求。警官がかけつけ、レイチェルが交渉役となった。ジョーはダンスのステップを披露し、ミッキーの銃を蹴りおとしてしまい、逆に彼らをつかまえる。総監(フレッド・グウィン)は彼がにせ警官と知って怒るが、それがバレると大変だということで、おとがめなしになった。リンカーン・センターでジョーはレイチェルに愛を告白し、彼女もそれを受け入れるのだった。(東宝配給*1時間33分)