「茶館」のストーリー

茶館・裕泰の主人、王利発(于是之)は時代の移り変りに応じて何とか商売をうまくやろうと様々な手を尽くしている。清朝末期がこの店の最も華やかだった時代で、没落旗人・宦官・女衒・民族資本家などが出入りし笑顔と笑い声が満ちていた反面、身売りする少女の悲劇などもあり、貧富の差と封建思想に苦しむ人々がいた。1911年、清朝が滅んで中華民国が成立する。しかし軍閥の内戦の繰り返しで庶民の生活は荒れ、脱走兵や悪徳商人が店に出入りし買収その他の取り引きが行なわれる。巡察に来た軍隊が店の中で容疑者を逮捕すると、裁判抜きに店の中で処刑するといった凄惨な出来事もあった。北京の茶館も次々と店を閉じていくが、王利発はなんとか店を維持し続ける。それから30年後、抗日戦争に勝ったあと、アメリカ軍と結びついた国民党の特務が店を乗っ取ってしまった。もはやこれまでと王利発は、昔の客たちと最後の集いをする。

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