「黒い収穫」のストーリー

パプア・ニューギニア高地に住むジョー・レイは、ニューギニア高地人とその地に最初に入植してきた白人の混血だ。彼は隣接する高地人部族ガニガ族の族長ポピナ・マイと協力体制を結び、ガニガ族の人々を指導して部族所有のコーヒー・プランテーションを始めようとする。部族が街の銀行から資金を借入れ、事業は順調に始まる。誰もがこの成功で部族が豊かになることを期待していた。しかしそろそろ採り入れという時になって近くで部族間抗争が勃発、その部族と縁があったガニガ族も巻き込まれてゆく。コーヒーの世話に猫の手も借りたいジョーの心配もよそに、部族の男たちは戦争にかかりきりになり、続々と負傷してゆく。このままではコーヒーが全て無駄になってしまう。ジョーは苦慮の末に一計を案じて部族の古式にのっとった「コーヒーの葬式」を行うが、逆に部族のメンバーの激しい反発を買う。抗争ではついにガニガ族の若い族長のひとりが命を落とすが、いっこうに収まる気配はない。一方で農園の大損害に輪をかけてコーヒーの相場が下落し、ジョーは約束どおりの賃金を村人たちに払うことができなくなる。ジョーと村人たちの関係は険悪になり、ガニガ族に愛想をつかしたジョーは娘を留学させているオーストラリアへの移住を決意する。ガニガ族の土地はすっかり荒れ果ててしまった。

今日は映画何の日?

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