「天使が隣で眠る夜」のストーリー

初老のセールスマンのシモン(ジャン・イアンヌ)は若いホモの刑事ミッキー(イヴォン・バック)に魅かれるが、ミッキーはダナタという男の家を張り込み中に撃たれて植物状態になる。シモンは身寄りもなく昏睡状態のミッキーに愛情を覚える。一方うらぶれた初老の賭博師マルクス(ジャン・ルイ・トランティニャン)はヒッチハイク中にフレデリック(マチュー・カソヴィッツ)という青年を拾う。青年は名をジョニーに変え、勝手に彼になついてしまう。シモンは犯人探しの旅に出る。マルクスは借金のカタにダナタという犯罪組織のボスから殺人を強要され、渋るマルクスの代わりにジョニーが殺し屋になる。初仕事は成功し、次から次へと依頼が来て二人は金持ちになる。シモンはダナタという男の暗殺を手掛かりに犯人を追うが、自動車を盗まれ、着のみ着のままでさまよっているところを娘サンドリーヌ(クリスティーヌ・パスカル)に引き取られる。マルクスたちは当の依頼主ダナタの殺害を依頼され、ジョニーは標的と一緒にその場にいた刑事(ミッキー)を撃ってしまう。シモンは娘の住む町のゲームセンターでジョニーに会い、犯人だと気づく。彼は二人の泊まるホテルの部屋でマルクスを射殺する。町外れに停めたシモンのキャンピングカーにジョニーことフレデリックがやって来て、次第に心を開いてゆく。