「ギロチンの二人」のストーリー

キャシー(コニー・スティーヴンス)は大魔術師デュケーンと妻メリンダ(コニー・スチーブンス)との子である。デュケーンは、20年前、ギロチンを使った新しい演し物の実験に失敗して間もなく死んだとされていた。その父の埋葬に参列するため、叔母のところからロサンゼルスの墓地にやって来た。そして「墓から帰る」というばかばかしい父の 公約 に新聞記者たちは騒ぎたてた。もちろん、彼女は相手にしなかった。キャシーは30万ドルにおよぶ遺産を贈られることになったが、それには昔のデュケーンの屋敷に7晩泊ることという条件がつけられていた。新聞記者のバルはこの魔術師に興味を持ち身分をかくして彼女に接近、恐ろしい出来事のつぎつぎに起こる邸で彼女をかばったことから愛しあうようになった。ある時、埋葬したはずの彼女の父が現われ、彼女を実験台にギロチンを繰り返そうとした。駆けつけたバルは格闘の末デュケーンを殴り倒したが、迂闊にもキロチンのレバーを押してしまった。しかし血まみれのキャシーの顔は、じつはろう細工で、魔術は成功したのだ。デュケーンは20年前の失敗で精神がおかしくなり、ただこの実験のためにのみ、賭けていたのだった。