「結婚ゲーム」のストーリー

フィル・ポッター(バート・レイノルズ)は、ある日、突然妻のジェシカ(キャンディス・バーゲン)から離婚を言い渡された。これからは自立して、好きな歌を歌っていきたいというのだ。独身に戻ったフィルは、ボストンにアパートを見つけ、仕事もこれまでの航空会社のPR雑誌への寄稿の他に、短大での講師の口も開き、ひとまずは落ちついた。兄マイケル(チャールズ・ダーニング)と義姉のマーバ(フランセス・スターンヘイゲン)は、そんなフィルに、“離婚男性が悩みを告白しあう会”に出席することを勧めた。ある日、兄夫妻に夕食の招待を受けたフィルは、途中のバス停である女性に痴漢よばわりされた。呆気にとられてマイケルの家についてみると、そこで、先刻、彼を痴漢とののしった女性を紹介された。恥じて顔をそらすその女性マリリン(ジル・クレイバーグ)にフィルは微笑を送った。夕食のあと、兄夫妻は気をきかせて出ていき、フィルとマリリンは2人だけになるが、フィルが離婚したてだと聞いてマリリンは乗り気になれず、早速友達の女性を紹介する始末。思いきってマリリンを夕食に誘ったフィルは、その帰り、マリリンに泊っていってもいいと言われるが、その日はそのまま帰っていった。こうして交際を深めていった2人は、感謝祭の日、兄夫婦に呼ばれ楽しい時を過ごすが、途中、思いがけずフィルにジェシカから電話が入り、マリリンを傷つけてしまった。わだかまりのあるまま数日が過ぎ、我慢できなくなったフィルは、遂にマリリンと同棲する決心をし、彼女を呼んだ。しかし、彼女がフィルのアパートに引越してきた日、ニューヨークから突然やって来たジェシカが訪れ、3人が一度に顔を合わせることになってしまった。ジェシカをホテルヘ送っていったフィルは、彼女にまだ未練をもっている自分を感じ、2人の女性の間で揺れ動く気持をどうすることもできなかった。ジェシカと再び生活しようと決心したフィルは、マリリンと別れニューヨークに戻るが、一度破れた関係がそううまくいく筈がなく、口論はしばしばで、結局、ボストンへ戻ってくることになる。しかし、その時すでにマリリンは新しい恋人と新しい生活を始めており、彼はショックを受ける。しかし、今度はあきらめるフィルではなかった。恋人が出場中のバスケットの試合会場で応援するマリリンの元に、結婚を決意したフィルが、自信満々の表情で乗り込むのだった。