「スチームボーイ STEAMBOY」のストーリー

1866年、イギリスのマンチェスター。発明一家に生まれ育った少年・レイのもとに、ある日、アメリカで研究を続ける祖父・ロイド博士から謎の金属製球体“スチームボール”が送られて来る。ところが、それを狙う“オハラ財団”が現れ、彼はスチームボールごと連れさらわれてしまうのだった。レイが連れて行かれたのは、万博開催を間近に控えて沸き立つロンドンにあるオハラ財団のパビリオン。そこで、ロイド博士に死んだと聞かされていた父・エディと再会した彼は、父から科学が人類にもたらす幸福と、世紀の発明であるスチームボールが擁するエネルギーの威力の素晴らしさを説かれ、彼の開発する“スチーム城”の手伝いを始める。しかし、それを邪魔する者がいた。エディとその科学観を巡って対立するロイド博士だ。実は、オハラ財団は万博を利用して、最新鋭の戦争兵器“蒸気兵”を世界各国の軍事関係者に売り出そうと企んでいたのだ。科学の力を戦争に用いてはならない。果たして、事実を知ったレイは怒りを爆発。オハラ財団の令嬢・スカーレットと協力してそれを阻止しようとするが、その時、エディによってスチーム城が動き出した。なんと、スチーム城はそれ自体が兵器であったのだ。だが、エネルギー不足から揚力を失ったスチーム城がロンドン市街に落下。このままでは、城は爆発しロンドン市街は廃墟と化す。しかし、レイの活躍で城はテムズ川へ沈められ、街は救われる。