「ストレンヂア 無皇刃譚」のストーリー

天下を統べる者がいなくなり、度重なる合戦の果てに下克上がまかりとおり、無法が横行する戦乱の時代。中国大陸から身寄りを亡くした少年・仔太郎(声:知念侑李)が、禅僧・祥庵に連れられて海をわたり、日本へとたどり着いた。だが、仔太郎の身体に隠された秘密を求め、明国の謎の武装集団もまた上陸していた。祥庵の庇護も失い、天涯孤独となって愛犬・飛丸と赤池の国・白土の万覚寺を目ざす仔太郎は、とある荒寺で、自らの名を捨てて刀を封印した奇妙な剣士・名無し(声:長瀬智也)と巡り逢う。仔太郎は、大陸の刺客に襲われ危ういところを名無しに助けられる。不敵な笑みを浮かべる浪人と他人を拒む少年は、はじめは互いに反目を覚えたものの、やがて道中をともにすることになっていく。一方、追っ手の大陸勢で頭目を務める老人・白鸞(びゃくらん/声:伊井篤史)は、赤池城領主と追撃の連携を取りながらも、仔太郎をとらえた後に行う怪しい儀式の準備を始めていた。その一味の中でもひときわ異彩を放つ金髪碧眼の剣士・羅狼(声:山寺宏一)だけは、一味の最終目的を意に介せず、命令に従いつつも、ひたすら強い相手を求めて己の刃をふるい続けていた。やがて仔太郎の秘密は、あまたの野心を触発し始め、数々の思惑が激流となって人々を巻き込んでいく。名無しと仔太郎は旅をする中で互いを認め合い絆を深めていき、羅狼と名無しは互いの実力に引き寄せられていく。宿命の縁に結ばれた二人の、刃を交えるときが迫っていた……。