「シネブラボー!」のストーリー

第1部 世界ではじめての映画はトマス・エジソンの手によって登場した。もっとも今日私たちが接しているような、映画館の暗がりで向かい合うことができる映画ではない。キネトスコープと呼ばれる箱の中のフィルムをのぞき穴から見る孤独で原始的な娯楽であった。映画がスクリーンに映写されはじめたのは、フランスのリュミエール兄弟によって開発されたシネマトグラフである、1895年(明治28年)12月。ましょはパリのあるカフェ。それから8年後、私たちを夢幻の陶酔にさそい込む、“物語をもった映画”が登場した。1903年の「大列車強盗」によって、映画は新しい夜明けを迎える。/第2部 第2部は“スナップ”ポラードの1922年の作品「映画館」からはじまる。さらにマックセネット、チャールズ・チャップリン、ダグラス・フェアバンクスなど映画史に偉大な足跡をしるした偉人たちにスポットがあてられ、後半は連続活劇の手に汗にぎるシーンが続出する。パール・ホワイト、ルス・ローランド、ワーナー・オーランドなど。そしてクライマックスは延々15にわたるモンティ・バンクス主演「無理矢理ロッキー破り」の驚くべき追っかけシーンだ。