「嵐に咲く花」のストーリー

ニューヨークの波止場からハドソン河を遡ってバッファローへと通う荷船の中に、船頭のマッカデン(ジーン・ハーショルト)は子供4人と共に住んでいた。マッカデンはつむじ曲りの頑固者で呑んだくれであった。長女のエリー(サリー・オニール)はもう年頃で、父親の手伝いをしていたが、小蒸気船の運転手フランシス・ファガーティ(マルコム・マッグレガー)の言いよる言葉に胸を躍らせるようになっていた。ファガーティは、日が暮れるとエリーを曳船の方に呼んで読書を教えた。これはマッカデンの知るところとなり、ファガーティはマッカデンと口論した揚句、解雇される。彼はトロイで曳船を去るが、その時にエリーを連れて町に遊びに行く。そのために、エリーは家へ帰ると父親に散々に打ち据えられた。傷ついたエリーは弟2人、妹1人をつれて家出をし、ファガーティの住居を尋ねる。ファガーティはエリーの真心に動かされ、結婚しようと決める。しかしその時マッカデンが通り合せ、ファガーティを人事不省になるほど撲り倒してしまった。それから幾月が流れて、ある大暴風雨の日、マッカデンの乗っている荷船はハドソンの河中へと押し流された。それを見た蒸気船にいたファガーティは跡を追って縄を投げ、荷船を止めようとするが落ちてきたランプに打ち倒される。エリーは縄を伝って蒸気船へとたどりつく。マッカデンも死力を尽くして船を操った。その甲斐あって、2つの船は首尾よく岸に着くことが出来た。それから2年後、マッカデンは酒を断ち、エリーとファガーディは結婚していた。一家は誰もが幸福そうに笑っている。