「戦雲」のストーリー

第2次世界大戦の最中、北部ビルマの密林でゲリラ隊が優勢な日本軍に反抗していた。彼らはアメリカ人のトム・レイノルズ大尉(フランク・シナトラ)とイギリス人のダニイに指揮されていた。インド軍と連絡するため、トムとダニイはカルカッタに飛んだ。戦略会議の前夜、トムはイタリアから避難してきた美貌の女性カーラ(ジーナ・ロロブリジダ)と中年の紳士リーガス(ポール・ヘンリード)に会った。リーガスは貿易商で評判は悪かった。トムはカーラに惹かれた。彼女は何故か冷たかった。翌日、トムとダニイは北ビルマのウバチを攻撃せよという命令を受けた。そこには日本軍の飛行場があり、戦略上の拠点だった。会議の数日後、リーガスは自分の邸にトムらを招待した。トムはカーラに会えるのを楽しみにして行った。カーラはリーガスとの関係を話した。彼女は始めての結婚で生まれた娘が日本にいて、戦争が終わったら子供を連れ戻してやるというのだ。彼女は娘のためにリーガスとの関係を清算出来なかった。マラリヤにかかったダニイを残して、トムは密林に戻った。ある日、戦線で負傷したトムはカルカッタに護送された。見舞いに来たカーラはリーガスと別れるといい、トムに娘のことを頼んだ。再び戦列に復帰したトムらゲリラ隊の活躍で、ウバチ攻撃は成功した。が、ダニイは戦死した。アメリカ軍の輸送部隊が襲撃された。敵は中国人で重慶政府の証明書を持っていた。彼らは略奪した武器を日本軍に売り政府の者と利益をむさぼっていたのだ。司令部はトムに中国政府へ謝罪を命じた。彼は命令を聞かず中国人捕虜を処刑した。司令部は彼を逮捕した。彼は自分の行為の正しさを主張した。再調査の結果、トムの行為に間違いはなく、中国政府からも証明書の悪用を認めてきた。カーラに見送られてトムは再び戦線に向かった。