「太陽の谷」のストーリー

禁酒法時代のカリフォルニア・ナパ盆地には、大ぶどう園主フィリップ・ランボー(クロード・レインズ)が君臨していた。代々政略結婚によって農園を大きくしてきた彼は、長男ロンの娘エリザベス(ジーン・シモンズ)を英国からよび、大ぶどう園主アンドレアと婚約させた。フィリップの長女で家政をみているマーサ(ドロシー・マクガイア)、彼女と結婚して大ぶどう園をこの一族に併合させたフランシス・フェーロン、フィリップの孫で、彼の死んだ次男の子とされているジョン(ロック・ハドソン)らが彼女を迎えた。実は病床にいる母シャーロットと若かった頃のフランシスとの間の私生児として生まれた反逆児ジョンは、エリザベスを一目見て求婚した。彼女も彼を好ましく思った。禁酒法による不況の対策としてジョンは、祖父には黙ってぶどうをシカゴのギャングに売り渡す計画を強行した。盆地は好景気となり、ジョンは正式にエリザベスの愛を求めた。しかし、彼の生きかたに反撥する彼女の拒否にあって、ジョンは面当てにバズという小娘と遊んだ。彼は再びシカゴに去った。バズの父が彼女の妊娠の責任をランボー一家に求めてきた。マーサは金を与えて、もともと子供の父であるルイジとバズを結婚させた。成功して帰ったジョンは、バズのことを耳にして怒り、彼女の父の農場にのりこみ、騒ぎを起こして片脚を傷つけた。その上彼の煙草の火から、農園が焼けた。足が不自由となった彼とエリザベスは遂にうちとけなかった。フィリップが死に、彼の財産は分割され、焼け残った山地のぶどう園はジョンに与えられた。盆地のぶどう園はエリザベスのものとなった。やがて、焼けあとのぶどうの木を整理するジョンは、つぎ木のための盆地のぶどうの木をもって、エリザベスが彼の目の前に現れるのを見た。2人は黙って目を見合せた。

今日は映画何の日?

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