「電光石火の勇」のストーリー

西部の物語である。スティーヴ・ラノンという牧場主は留守を部下に托して世界漫遊の旅に上ったが、その留守中土地の悪漢キャムバンは暴威を振い、ラノンの部下を壓迫し、果てはラノンの愛馬イーグルと数十頭の馬を奪い去った。ラノンの部下は耐り兼ね、サンフランシスコまで戻って来たラノンへ至急帰れと電報打った。ラノンは英国人ビンガムウェルを伴い紳士らしい服装で故郷の地を踏んだ。ラノンはホテルへ宿り、主人ジョージの姪グローリイをキャムバンの手から救った。キャムバンは復讐を誓って逃げ去ったが、茲にラノン対キャムバンは恋の争闘をも加えて愈々兩雄睨み合うに至った。キャムバンが不意打ちにラノンを負傷させたのから風雲愈々急を告げ、遂にラノンはグローリイを誘拐して逃れるキャムバンを單騎追跡し、小屋に追詰めて、大格闘と成り、キャムバンはらノンに打ち斃された。グローリイとビンガムウェルはラノンに救い出され、グローリイは初めてラノンの男らしい態度に恋を囁くことに成ったのである。