「ドラゴン爆破指令」のストーリー

マカオを根拠にして、近隣をわがもの顔で荒らしまわっているパトライ(フェルナンド・ラマス)を首領とする密輸団ドラゴンは、台風のため大切な積荷をなくしてしまった。積荷とは高性能爆発物ニトラ・2で香港周辺の小島で台風のためジャンクが座礁してしまったのである。パトライは急拠小島に乗りこみ、3日以内に探し出さなければ島民全部を殺すと申し渡した。島の長老ウィン(カム・トン)は、ひそかに脱出を計り、ヨットで香港に碇泊中のリック(ジャック・パランス)に助けを求める。彼はジミー、イアン、ビゴなど、腕ききの男を集めたが、かんじんの案内役ウィンがドラゴン一味に誘拐されてしまう。リックたちはドラゴンの本拠地マカオに乗りこみ、ウィンを救出して小島へ向かった。しかし、港は全部ドラゴン一味が警備にあたっていたので、リックたちはまず敵船に乗りこんで一味を倒して上陸する。ニトラ・2は寺院の中に隠されていた。これを敵に奪われずに安全な場所へ移さねばならない。リックはパトライとニトラ・2引渡しの交渉の際、時間かせぎをして脱出の計画をねらった。それは、寺院から運び出すとき、葬式を装い行列にまぎれこますことだ。しかしこれは失敗、ドラゴン一味に発見される。リックはニトラ・2運び出しを断念し、一味と対決することに。集落のはずれでパトラ・2の爆発で一味はほとんど吹き飛ばされてしまい、パトライもリックの人質となる。リックは再びヨットへ。一件落着し、恋人のティサ(アリツィア・ガー)とニックがくつろいでいると、捕まえておいたはずのパトライがシャンパンを手に現れる。しかし彼の顔には少しの敵意もなく、次の戦いでは必ず勝ってみせる、と不適な笑いを浮かべていた。