「ニューヨーク狂想曲」のストーリー

西部からニューヨークに憧れて出て来た青年バリー、やっと仕事にありついて地下鉄道の車掌となってから3年、まだ都会の華かな生活を覗き見したことすらない。が1926年12月1日の夜、一晩の休暇を得て町にさまよい出た彼は自動車に刎ね飛ばされて気絶する。気がつくと彼は自分がクレィジという狂人と間違えられているのを発見する。が、そのお蔭で彼は金持となりルースという美人と知り合いになる。が、それに続いて彼を何処までもクレイジだと思い込んでその跡をつける探偵、クレイジをルースとを種に一儲けしようとする悪漢の一味、それに本物の狂人クレイジ、バリー・ルースなどまでが入り乱れて奇怪の空屋に、ホテルの一室に、海上に、地下鉄道内に、次々にと大騒動、大活劇が持上がる。そしてその間に於けるバリーの大働き。……がなんとその總てが自動車に刎ね飛ばされた後のバリーの熱に浮された頭に浮んだ妄想に過ぎなかったとは。