「ネモ船長と海底都市」のストーリー
19世紀半ば、ニューヨークからイギリスに向かう英国船が、荒天のため大西洋上で難破した。乗客の米上院議員ロバート・フレーザー(チャック・コナーズ)、美貌の未亡人ヘレン(ナネット・ニューマン)と息子のフィリップ(クリストファー・ハートストーン)、鉱山技師ロマックス(アラン・カスバートソン)、スワロー(ケネス・コナー)、バーナビー(ビル・フレーザー)は、おりよく付近を通りかかったキャプテン・ネモ(ロバート・ライアン)の潜水艦ノーチラス号に救助された。水面下1万8000メートルにある不思議な都市テンプルマーに連れていかれた。彼らはそこで歓待されたが、やはり地上がなつかしかった。が、ネモは、この平和な海底都市が、地上に知られることを恐れて、フレーザーらに、地上に戻ることを厳禁した。しかし、バーナビーは、フレーザーと恋仲の海底の女性マラ(ルチアナ・パルッツィ)に好意を抱く男の嫉妬を利用し、脱出に成功した。この男、副市長格のジョーブ(ジョン・ターナー)の手びきで、フレーザー、バーナビー、スワローは、新ノーチラス号で地上に向かった。これを知ったネモは、新ノーチラス号のエンジンに欠陥があり、爆発の恐れがあるため必死に彼らの後を追った。が、ネモの努力もむなしく、新ノーチラス号は爆発し、バーナビーは死んだ。が、フレーザーとスワローは、付近を航行していたスクーナーに助けられたのであった。(MGM配給*1時間46分)