「愛と死の果てるまで」のストーリー

英仏百年戦争の頃。フランスの大学を放校処分になったヘロン(アサフ・ダヤン)は、ダマルタン城にやって来た。そこで出会ったクラウディア(アンジェリカ・ヒューストン)に恋した彼は、彼女に自分の守護神になってもらった。再び海へ向かって旅立ったヘロンは、パレスチナへ向かう巡礼とともに出帆したが、折合いが悪く、船をおりてしまった。岸へ上がった彼は、そこでダマルタン城が農民に襲撃されたことを人から知らされ、急いでクラウディアのもとへ引き返した。城は焼け落ちていたが、彼女は避難民とともに近くの教会にいた。再会した2人は、エルメノンビュの城主ロバート(アンソニー・コーラン)の好意で、彼の城にかくまわれることになった。しかし、ロバートの父親が農民軍の総司令官と知った2人は、海へ逃れようとしたが、農民の捕虜となってしまった。その危機をメレス卿(ジョン・ホーラム)の指揮する騎士たちに救われたものの、エルメノンビュ城へ戻った2人に、今度は逆に、メレス卿が城を囲み、クラウディアの引き渡しを要求した。この時、父親がメレス卿に殺害されたことを知ったロバートは、彼を殺し、自分も戦死してしまった。この騒動を利して、ヘロンとクラウディアは秘密のトンネルから僧院へ逃げ出した。しかし、そこにもやがて執拗な追手の凶刃が迫ってきた。死を覚悟した2人は、至高の愛の中にいるお互いを確かめ合っていた。