「鬼灯の冷徹」のストーリー

「マニアと非マニアの温度差」紅葉した金魚草に水をやる鬼灯(声:安元洋貴)と、写生する茄子、そして、青紫色の金魚草を気味悪そうに見つめる唐瓜。唐瓜には金魚草はただのチアノーゼにしか見えないが、“ざわめくトルコ石”と呼ばれマニアの間で高値がつくと鬼灯は言う。すると茄子が、金魚草コンテストに行ってみたいと言い出す……。「コンコン野干 大判小判」江戸時代、吉原の端女郎が飼い猫を道づれに、手代と壮絶な心中を遂げる。辛くも生き残った飼い猫は、険しい猫生ののち地獄に住みついた。時は流れて衆合地獄の花街では、妲己が経営する花割烹狐御前の店先で従業員の野干の檎が客引きをしている。そこへ特ダネを探す小判が現れ……。「座敷童子攻略法」“またも現世の会社倒産”という見出しの新聞を片手に地獄の商店街を歩く桃太郎(平川大輔)は、何気なく覗いた玩具屋の店内に並ぶ恐怖人形の数々に驚愕する。きせかえお松が一番人気だと店員に勧められていると、意外な人物がお松を求めてやって来る……。「アイドル前線」“くたばれ魔王!”と叫ぶ地獄アイドル、ピーチ・マキは、決死の一撃で見事魔王を倒す。一息ついたマキに、巷で大人気の地獄アニメ『鬼卒道士 チャイニーズエンジェル』のうぐいす役が舞い込んできたとマネージャーの声がかかるが……。「芸術は爆発か?」ある薬の作り方を描いたらしい白澤の下手な絵図を見て、桃太郎は困惑する。書き添えられた説明文を頼りに何とか薬を作って届けに来た桃太郎のぼやきを聞いた鬼灯は、おもむろに携帯を取り出し誰かを呼び出す……。「芸術は爆発でした」人気アニメ『鬼卒道士 チャイニーズエンジェル』はその人気が地獄だけにとどまらず、桃源郷にある極楽満月のベテラン兎スタッフ達も、毎週欠かさず見ていた。白澤と桃太郎は、真剣に画面を見るうさぎ達の姿をほのぼのと見ていたが、エンジェル朱色が繰り出す奥義“エンジェルクロッキー”を見た白澤がこの技を使えると言い出し……。